マイページ

薬剤師ネクスト経営塾

オルドレブ点滴静注用150mg

作成又は改訂年月

** 2017年12月改訂 (第3版)(下線:改訂箇所)
* 2016年4月改訂 (第2版)

日本標準商品分類番号

876125

薬効分類名

ポリペプチド系抗生物質製剤

承認等

販売名

オルドレブ点滴静注用150mg

販売名コード

6125400D4029

承認・許可番号

承認番号
22700AMX00663
商標名
ALDREB 150mg

薬価基準収載年月

2015年5月

販売開始年月

2015年5月

貯法・使用期限等

貯法 
室温保存
使用期限
包装に表示

規制区分

劇薬
処方箋医薬品
(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

1バイアル中のコリスチンメタンスルホン酸ナトリウム含量
コリスチン(別名:ポリミキシンE)として172.5mg(力価)
添加物
なし
:調製時の損失を考慮に入れ、1バイアルから150mg(力価)(450万国際単位(IU)に相当)を投与可能な量として確保するため過量充てんされている。

性状

性状
白色〜淡黄色の塊(凍結乾燥ケーキ)である。
pH
6.5〜8.5(1w/v%水溶液)

一般的名称

コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム Colistin Methanesulfonate

警告

本剤の耐性菌の発現を防ぐため、「効能・効果に関連する使用上の注意」及び「用法・用量に関連する使用上の注意」の項を熟読の上、適正使用に努めること。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

効能又は効果

用法及び用量

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤の使用は、感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、適切な時期に、本剤の継続投与が必要か否か判定し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
高齢者あるいは腎機能障害患者に本剤を投与する場合は、腎機能に十分注意し、患者の状態を観察しながら、下表を目安として用法・用量の調節を考慮すること。(「慎重投与」、「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
(1)<参考:腎機能に対応する用法・用量の目安>
(1)クレアチニンクリアランス(mL/min):≧80
用法・用量:1回1.25〜2.5mg(力価)/kgを1日2回投与
(2)クレアチニンクリアランス(mL/min):50〜79
用法・用量:1回1.25〜1.9mg(力価)/kgを1日2回投与
(3)クレアチニンクリアランス(mL/min):30〜49
用法・用量:1回1.25mg(力価)/kgを1日2回又は1回2.5mg(力価)/kgを1日1回投与
(4)クレアチニンクリアランス(mL/min):10〜29
用法・用量:1回1.5mg(力価)/kgを36時間ごとに投与

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

重要な基本的注意

本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
本薬の投与により腎機能障害が発現し、腎不全に至ったとの報告があるので、投与開始にあたっては、腎機能を評価し、投与期間中は3日ごとを目安に腎機能のモニタリングを行うこと。腎機能に異常が認められた場合には、本剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」及び「重大な副作用」の項参照)

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
筋弛緩剤
 ツボクラリン
 スキサメトニウム
 ボツリヌス毒素製剤
筋弛緩作用を有する薬剤
 アミノグリコシド系抗生物質(ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン等)
 ポリミキシンB
 エーテル
臨床症状・措置方法
神経系障害を発現するリスクが高まるおそれがあるため、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
機序・危険因子
いずれの薬剤も神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強されるおそれがある。
薬剤名等
バンコマイシン
アミノグリコシド系抗生物質 等
臨床症状・措置方法
腎機能障害があらわれることがあるので、併用の必要性については十分に検討すること。
機序・危険因子
いずれの薬剤も腎機能障害を悪化させる作用を有しており、併用によりその作用が増強するおそれがある。

副作用

副作用等発現状況の概要
多剤耐性グラム陰性桿菌患者を対象とした6つの海外臨床試験において、主な有害事象(本薬との関連性の有無にかかわらず発現した事象)として腎機能障害、神経系障害が認められた。6試験を合算した各事象の発現割合は腎機能障害21%(53/248例)、神経系障害2%(6/276例)であった1)〜6)
重大な副作用
腎不全、腎機能障害
(頻度不明注1)
呼吸窮迫、無呼吸
(頻度不明注1)
偽膜性大腸炎
(頻度不明注1)
その他の副作用
腎臓
頻度不明注1)
精神神経系
頻度不明注1)
頻度不明注1)
頻度不明注1)
筋骨格系
頻度不明注1)
消化器
頻度不明注1)
皮膚
頻度不明注1)
そう痒症、全身性そう痒症、蕁麻疹、発疹
全身症状
頻度不明注1)
過敏症反応(皮疹、血管浮腫)注2)、発熱
投与部位
頻度不明注1)
注1)患者を対象とした国内臨床試験を実施していない。
注2)このような場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[コリスチンメタンスルホン酸はヒト胎盤を通過することが報告されている7)。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[コリスチンメタンスルホン酸はヒト母乳中へ移行することが報告されている8)。]

小児等への投与

過量投与

徴候・症状処置

適用上の注意

調製方法調製後

薬物動態

1.血中濃度
(1)<日本人>9)9)
健康成人に2.5mg(力価)/kgを0.5時間かけて単回静脈内投与及び12時間間隔で5回反復静脈内投与したときの血漿中コリスチンメタンスルホン酸及びコリスチンの薬物動態パラメータを表-1及び2に、血漿中コリスチン濃度推移を図-1に示す。また、血漿中コリスチン濃度は5回の反復静脈内投与で定常状態に到達した。


図-1 健康成人に2.5mg(力価)/kgを静脈内投与したときの血漿中コリスチン濃度推移(平均値+標準偏差)
図-1 健康成人に2.5mg(力価)/kgを静脈内投与したときの血漿中コリスチン濃度推移(平均値+標準偏差)
(2)<外国人>
多剤耐性グラム陰性桿菌による敗血症の外国人の成人患者14例に4mg(力価)/kgを静脈内投与したときの定常状態における血漿中コリスチンのCmax(平均値±標準偏差)は約2.9±1.2μg/mL、AUCは12.8±5.1μg・hr/mL、t1/21/2は7.4±1.7時間であった10)10)。
2.代謝及び排泄
静脈内投与後のコリスチンメタンスルホン酸の一部は生体内でコリスチンに変換され、抗菌活性を発揮する。コリスチンメタンスルホン酸の約30%はコリスチンに変換される11)11)。また、コリスチンメタンスルホン酸の大部分は腎排泄されるが、コリスチンは再吸収された後に腎以外の経路で排泄される12)12)。
日本人健康成人に2.5mg(力価)/kgを0.5時間かけて単回静脈内投与したときの投与24時間後までの尿中にコリスチンメタンスルホン酸が30.4%、コリスチンが7.9%回収された。
3.分布
多剤耐性アシネトバクター・バウマニによる髄膜炎の外国人小児患者1例にコリスチンメタンスルホン酸ナトリウムの5mg/kg/日を1日4回静脈内投与したときの血清中コリスチンのCmaxは5μg/mL、AUCは約23μg・hr/mL、t1/21/2は約2.8時間であった。投与1時間後の髄液中コリスチン濃度は1.25μg/mLであり、髄液移行率(血清中濃度との比)は25%であった13)13)。また、外国人成人の人工呼吸器関連肺炎患者13例にコリスチンメタンスルホン酸の174mgを8時間ごとに1日3回静脈内投与したときの投与4.5日後の血漿中コリスチンのCmax(平均値±標準偏差)は約2.2±1.1μg/mL、AUC0-80-8は約11.5±6.2μg・hr/mL、t1/21/2は5.9±2.6時間であり、投与2時間後の気管支肺胞洗浄液からコリスチンは検出されなかった14)14)。
4.母集団薬物動態15)15)
多剤耐性グラム陰性桿菌による外国人重症感染症患者105例(透析患者12例及び継続的な腎代替療法を受けている患者4例を含む)にコリスチンメタンスルホン酸ナトリウムの約200〜1093mg/日を8〜24時間ごとに静脈内投与したときの定常状態における血漿中のコリスチンメタンスルホン酸及びコリスチン濃度はいずれも個人間変動が大きかった。定常状態における血漿中コリスチンのAUC0-240-24は11.5〜225μg・hr/mLであり、血漿中コリスチン濃度は2.36μg/mL(中央値)であった。腎代替療法を受けていない患者でのクレアチニンクリアランス(CLcr)は3〜169mL/min/1.73m22と変動が大きかったものの、血漿中のコリスチンメタンスルホン酸及びコリスチンのt1/21/2はCLcrの低下に伴い延長した。
5.腎機能障害患者における薬物動態15)15)
多剤耐性グラム陰性桿菌による外国人重症感染症患者105例でCLcrが10mL/min/1.73m22未満の患者20例にコリスチンメタンスルホン酸ナトリウムの約200〜1093mg/日を8〜24時間ごとに静脈内投与したときのコリスチンメタンスルホン酸のt1/21/2(中央値)は11時間であり、コリスチンのt1/21/2(中央値)は13時間であった。CLcrが11〜69mL/min/1.73m22の患者62例でのコリスチンメタンスルホン酸のt1/21/2(中央値)は5.6時間、コリスチンのt1/21/2(中央値)は13時間であった。CLcrが70mL/min/1.73m22超の患者19例でのコリスチンメタンスルホン酸のt1/21/2(中央値)は4.6時間、コリスチンのt1/21/2(中央値)は9.1時間であった。
6.その他
重症患者におけるコリスチンの血漿蛋白結合率は66%である16)16)。

薬物動態の表

Cmax
AUC0-∞(μg・hr/mL)t1/2(hr)
単回投与18.0±3.720.8±5.90.7±0.3
反復投与17.2±2.516.1±4.60.5±0.2
平均値±標準偏差(単回投与14例、反復投与13例)
Cmax
AUC0-∞(μg・hr/mL)t1/2(hr)
単回投与2.6±1.317.6±6.84.0±0.7
反復投与4.4±1.629.0±8.35.0±1.0
平均値±標準偏差(単回投与14例、反復投与13例)

臨床成績

臨床成績の表

コリスチン
症例数臨床効果
2.5-5mg/kg/日
1)
60例58%
5mg/kg/日
2)
23例61%
2.5-5mg/kg/日
3)
21例57%
2.5-5mg/kg/日
4)
78例77%
5mg/kg/日
5)
31例52%
5mg/kg/日
6)
115例51%
*:腎機能により調節されている場合、最高用量を記載した。なお、本剤の承認用量は1.25-2.5mg/kg/回、1日2回である。 −:不明(文献に記載されていない)

薬効薬理

*抗菌作用
いずれも多剤耐性の緑膿菌17)、18)、アシネトバクター・バウマニ19)、エンテロバクター・クロアカ20)、シトロバクター属21)ならびに肺炎桿菌カルバペネマーゼ産生22)及びニューデリー・メタロ-β-ラクタマーゼ1産生23)の肺炎桿菌に対して抗菌力を示したとの報告がある。
動物感染試験
多剤耐性緑膿菌の大腿筋感染及び肺感染マウスを用いたin vivo PK-PDモデル24)においてfAUC/MICと高い相関性のある抗菌活性を示したとの報告がある。多剤耐性緑膿菌感染マウス肺炎25)及び敗血症モデル26)において感染防御効果を示したとの報告がある。
作用機序27)27)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム
(Colistin Methanesulfonate)
略号分子式
コリスチンAメタンスルホン酸ナトリウム:C58H105N16O28S5Na5
コリスチンBメタンスルホン酸ナトリウム:C57H103N16O28S5Na5
分子量
コリスチンAメタンスルホン酸ナトリウム:1749.82
コリスチンBメタンスルホン酸ナトリウム:1735.79
構造式


本品はコリスチンAメタンスルホン酸ナトリウム及びコリスチンBメタンスルホン酸ナトリウムの混合物である。
性状

承認条件

医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
日本人での投与経験が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤の使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

包装

オルドレブ点滴静注用150mg:1バイアル

主要文献及び文献請求先

Levin AS, al.:Clin Dis, 28, 1008-1011(1999)
Linden PK, al.:Clin Dis, 37, 154-160(2003)
Garnacho-Montero J, al.: Dis, 36, 1111-1118(2003)
Kallel H, al.:Int Agents, 28, 366-369(2006)
Hachem RY, al.:Antimicrob Chemother, 51, 1905-1911(2007)
Cheng CY, al.:Int Agents, 35, 297-300(2010)
MacAulay MA, al.:Clin Ther, 8(4), 578-586(1967)
Borderon E, al.:Med Infect, 5, 373-376(1975)
Mizuyachi K, al.:Curr Opin, 27(12), 2261-2270(2011)
Markou N, al.:Clin Ther, 30, 143-151(2008)
Couet W, al.:Clin Ther, 89(6), 875-879(2011)
Li J, al.:Lancet Dis, 6, 589-601(2006)
Jimenez-Mejias ME, al.:Eur Dis, 21, 212-214(2002)
Imberti R, al.:Chest, 138, 1333-1339(2010)
Garonzik SM, al.:Antimicrob Chemother, 55(7), 3284-3294(2011)
Mohamed AF, al.:Antimicrob Chemother, 56, 4241-4249(2012)
金山明子ほか:日本化学療法学会雑誌, 58, 7-13(2010)
村谷哲郎ほか:化学療法の領域, 24, 100-110(2008)
Yau W, al.:J Infect, 58, 138-144(2009)
Ratnam I, al.:Pathology, 39, 586-588(2007)
Chen S, al.:Am Control, 39, 55-60(2011)
Samuelsen O, al.:J Chemother, 63, 654-658(2009)
Kumarasamy KK, al.:Lancet Dis, 10, 597-602(2010)
Dudhani RV, al.:Antimicrob Chemother, 54, 1117-1124(2010)
Aoki N, al.:J Chemother, 63, 534-542(2009)
Cirioni O, al.:Antimicrob Chemother, 51, 2005-2010(2007)
Falagas ME, al.:Clin Dis, 40, 1333-1341(2005)
*<参考資料>
コリスチンの適正使用に関する指針-改訂版-:コリスチンの適正使用に関する指針作成委員会:日本化学療法学会雑誌, 63, 289-329(2015)

文献請求先

問い合わせ先 グラクソ・スミスクライン株式会社
**東京都港区赤坂1-8-1カスタマー・ケア・センター
**TEL:0120-561-007(9:00〜17:45
FAX:0120-561-047(24時間受付)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**グラクソ・スミスクライン株式会社
東京都港区赤坂1-8-1

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
6125400D4029 オルドレブ点滴静注用150mg コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 150mg1瓶 8261

Related Attachments

Title
PDFファイル ブラウザで表示
インタビューフォーム ブラウザで表示
340278_6125400D4029_1_03.sgm ブラウザで表示
340278_6125400D4029_1_03_fig01.gif ブラウザで表示
340278_6125400D4029_1_03_fig02.gif ブラウザで表示