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薬剤師ネクスト経営塾

メプチン錠50μg

作成又は改訂年月

※※2018年8月改訂(第14版)
※2014年2月改訂(第13版)

日本標準商品分類番号

87 2259

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
1988年1月
効能又は効果追加承認年月(最新)
1990年12月

薬効分類名

気管支拡張剤

承認等

販売名

メプチン錠50μg

販売名コード

2259004F2168

承認・許可番号

承認番号
21800AMX10142
商標名
Meptin 50μg

薬価基準収載年月

2006年6月

販売開始年月

1980年12月

貯法・使用期限等

貯法
貯法・使用期限等湿気を避けて遮光保存
室温保存
使用期限
貯法・使用期限等製造後3年(外箱等に表示)

基準名

規制区分

組成

有効成分
組成1錠中プロカテロール塩酸塩水和物50μg
添加物
組成D−マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム

性状

性状片面割線入りの白色の素錠
外形
性状
直径
性状6mm
厚さ
性状2.1mm
重さ
性状約80mg
識別コード
性状OG21

一般的名称

プロカテロール塩酸塩水和物 Procaterol Hydrate

特殊記載項目

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

用法及び用量

通常、成人にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回50μg(1錠)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
甲状腺機能亢進症[甲状腺機能亢進症が増悪することがある。]
高血圧[血圧が上昇することがある。]
心疾患[動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。]
糖尿病[糖尿病が増悪することがある。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

重要な基本的注意

気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
気管支喘息治療の長期管理において、本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
また、その薬剤の使用量が増加したり、効果が十分でなくなってきた場合には、喘息の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えると共に、そのような状態がみられた場合には、生命を脅かす可能性があるので、吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと。
用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。
過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
カテコールアミン製剤
 アドレナリン
 イソプレナリン等
臨床症状・措置方法
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。
機序・危険因子
アドレナリン、イソプレナリン等のカテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。そのため不整脈を起こすことが考えられる。
薬剤名等
キサンチン誘導体
 テオフィリン
 アミノフィリン水和物
 ジプロフィリン等
臨床症状・措置方法
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下、心・血管症状等を増強することが考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
薬剤名等
ステロイド剤
 ベタメタゾン
 プレドニゾロン
 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等
利尿剤
 フロセミド等
臨床症状・措置方法
血清カリウム値が低下し、低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。

副作用

副作用等発現状況の概要
調査症例22,757例中644例(2.83%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている(内服剤:メプチン錠・ミニ錠・顆粒・シロップの承認時、再審査終了時及び効能追加時)。以下の副作用には別途市販後に報告された頻度の算出できない副作用を含む。
重大な副作用
1.※ショック、アナフィラキシー(頻度不明
※ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)が報告されている。血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。更に、低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
*:自発報告又は海外において認められた副作用のため頻度不明。
その他の副作用
循環器
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用動悸、頻脈
循環器
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用ほてり等
循環器
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用上室性期外収縮・上室性頻拍・心室性期外収縮・心房細動等
精神神経系
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用振戦、頭痛
精神神経系
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用めまい、不眠、手足のしびれ感等
精神神経系
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用手指の痙縮、筋痙直、筋痙攣、神経過敏
消化器
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用嘔気・嘔吐
消化器
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用口渇、胃部不快感等
過敏症注)
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用発疹等
過敏症注)
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用そう痒感
肝臓
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用AST(GOT)、ALT(GPT)、LDHの上昇等の肝機能障害
その他
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用全身倦怠感、脱力感、鼻閉、耳鳴
その他
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用血清カリウム値の低下、血糖上昇
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
*:自発報告又は海外において認められた副作用のため頻度不明。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]

小児等への投与

※低出生体重児、新生児、乳児、幼児及び小児に対する安全性は確立していない。(低出生体重児、新生児及び乳児には使用経験がない。幼児及び小児には使用経験が少ない。)

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤はアレルゲンによる皮膚反応に抑制的に作用するので、皮膚テストを実施する場合には、12時間前より本剤の投与を中止することが望ましい。

過量投与

過量投与により、頻脈、頻脈性不整脈、血圧低下、神経過敏、振戦、低カリウム血症、高血糖等があらわれることがある。必要に応じ胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、症状に応じて救急処置や一般的維持療法を行う。重篤な頻脈性不整脈発現時にはβ遮断剤(プロプラノロール塩酸塩等)が有効な場合があるが、気道抵抗を上昇させるおそれがあるので、喘息患者等への投与には十分注意すること。

適用上の注意

.薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

ラットを用いた14週間反復投与毒性試験で30mg/kg、26週間反復投与毒性試験で10mg/kg以上の用量で心筋障害が認められた1,2)。この心筋障害はイヌにおいても認められたが、他のβ刺激薬でもラット及びイヌにおいて認められた。
ラットを用いた104週間混餌投与試験において、薬物投与により、卵巣間膜腫が出現した。この腫瘍はラットに特異的なものであると考えられており、また、各種β刺激薬を長期間反復投与することにより発現することが報告されている3)

薬物動態

1.※血漿中濃度4)
※健康成人男子8例に本剤(プロカテロール塩酸塩水和物として50μg)を経口投与した際の血漿中プロカテロール濃度推移を図に示す。その時の血漿中濃度パラメータは表1に示した。
2.※代謝・排泄4)
※本剤(プロカテロール塩酸塩水和物として50μg)を経口投与した際の投与後24時間までの累積尿中プロカテロール排泄率は15.7%であった。また、グルクロン酸抱合体の排泄率は23.6%であった。尿中にはその他の代謝物としてデスイソプロピルプロカテロールが0.48%排泄された。ヒトにおける主要な代謝経路はグルクロン酸抱合体への抱合反応と考えられた。
3.※代謝酵素5)5)
※デスイソプロピルプロカテロールの生成には、主としてCYP3A4分子種が関与する(in vitro)。

薬物動態の表

tmax
(hr)
Cmax
(pg/mL)
t1/2
(hr)
AUC
(pg・hr/mL)
※1.44±0.82※136.4±62.9※3.83±0.93※690.2±262.9

臨床成績

国内212施設で、総計1,362例について実施された臨床試験の概要は次のとおりである6〜12)
気管支喘息に対する有効率は、頓用試験で51.1%(310/607例)、連用試験で40.1%(188/469例)であり、慢性気管支炎、肺気腫に対する連用試験における有効率は20.2%(19/94例)、急性気管支炎に対する連用試験における有効率は50.0%(36/72例)であった。また、本剤の連用時、耐性は認められなかった。

薬効薬理

1.気管支拡張作用13〜17)
イヌ、ネコ及びモルモットでの気道抵抗増大抑制効果でみると、プロカテロール塩酸塩水和物の気管支拡張作用はイソプレナリンと同等かそれ以上の強さで、サルブタモール硫酸塩及びオルシプレナリン硫酸塩よりは強いことが確認されている。
2.気管支拡張作用持続時間13〜15)
イヌ、ネコ及びモルモットで検討したプロカテロール塩酸塩水和物の気管支拡張作用持続時間は、イソプレナリン、トリメトキノール、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩より長いことが確認されている。
3.β22受容体への選択性13〜16)
心循環系のβ受容体と気道系のβ受容体への臓器選択性をイヌ、ネコ及びモルモットで検討したところ、プロカテロール塩酸塩水和物はイソプレナリン、トリメトキノール、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩よりも優れた臓器選択性を示した。
4.抗アレルギー作用18〜23)
モルモットあるいはラットでのレアギン性の気道抵抗増大、PCA反応及び肺からのヒスタミン遊離、成人気管支喘息患者での皮膚反応及びアレルゲン吸入誘発に対する抑制を指標としたプロカテロール塩酸塩水和物の抗アレルギー作用はイソプレナリン、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩より強いことが確認されている。また、プロカテロール塩酸塩水和物はアレルゲン吸入による気管支反応に対しては即時型のみならず、遅発型にも抑制作用を有することが確認されている。
5.気道分泌系に対する作用24)
プロカテロール塩酸塩水和物はハトの気道繊毛運動を亢進する。
6.運動誘発喘息発作抑制作用25)
プロカテロール塩酸塩水和物はトレッドミル負荷により誘発された気管支喘息患児の喘息発作を抑制する。
7.気道過敏性亢進に対する作用26)
プロカテロール塩酸塩水和物はインフルエンザCウイルス接種によるイヌの気道過敏性亢進を抑制する。
8.血管透過性亢進に対する作用27,28)
各種起炎物質によるラット背部皮下の空気嚢内の血管透過性亢進及び浮腫の形成に対するプロカテロール塩酸塩水和物の抑制作用は、イソプレナリンとほぼ同等であることが確認されている。また、ヒスタミン吸入によるモルモット肺水腫の形成に対し、プロカテロール塩酸塩水和物は抑制作用を有し、その作用はサルブタモール硫酸塩より強いことが確認されている。
9.咳に対する作用29)
プロカテロール塩酸塩水和物はサブスタンスP吸入による急性気管支炎患者の咳の誘発を抑制する。

有効成分に関する理化学的知見

.一般名
プロカテロール塩酸塩水和物〔Procaterol Hydrate(JAN)〕
.化学名
8-Hydroxy-5-{(1RS,2SR)-1-hydroxy-2-[(1-methylethyl)amino]butyl}quinolin-2(1H)-one hemihydrate
.構造式
.分子式
C16H22N2O3・HCl・1/2H2O
.分子量
335.83
.性状
白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水、ギ酸又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは4.0〜5.0である。光によって徐々に着色する。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
融点:約195℃(分解)

包装

※※メプチン錠50μg:[PTP]100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)

主要文献及び文献請求先

黒住正雄ほか:応用薬理, 17(5), 691-712, 1979
河野一弥ほか:応用薬理, 17(5), 713-732, 1979
Jack, D. al.:Toxicology, 27, 315-320, 1983
※Kobayashi, H. al.:Int. J. Clin. Pharm. Ther., 48(11), 744-750, 2010
※社内資料(P-450発現系ミクロゾームによるin vitro代謝試験)
伊藤和彦ほか:日本胸部臨床, 38(10), 828-835, 1979
浜田朝夫ほか:診断と治療, 67(1), 189-198, 1979
浜田朝夫ほか:現代医療, 11(2), 225-236, 1979
伊藤和彦ほか:診断と治療, 67(2), 376-388, 1979
井上とら夫ほか:臨床と研究, 56(6), 2003-2009, 1979
川合 満ほか:薬理と治療, 6(12), 3626-3636, 1978
江頭洋祐ほか:薬理と治療, 6(12), 3613-3625, 1978
Yabuuchi, Y. al.:J. Pharmacol. Exp. Ther., 202(2), 326-336, 1977
Himori, N. al.:Br. J. Pharmac., 61(1), 9-17, 1977
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Yabuuchi, Y.:Br. J. Pharmac., 61(4), 513-521, 1977
河村公太郎ほか:社内資料(イヌにおける気道抵抗増大抑制効果), 1979
江田昭英ほか:アレルギー, 28(5), 417-422, 1979
伊藤和彦ほか:新薬と臨床, 27(12), 2127-2133, 1978
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信太隆夫ほか:社内資料(即時型皮内反応に対する抑制効果),1979
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赤坂 徹ほか:小児科診療, 44(2), 239-247, 1981
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Ohuchi, K. al.:Immunopharmacology, 20(2), 81-88, 1990
河村公太郎ほか:基礎と臨床, 24(4), 1981-1983, 1990
Katsumata, U. al.:Tohoku J. Exp. Med., 158(1), 105-106, 1989

文献請求先

問い合わせ先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
問い合わせ先大塚製薬株式会社 医薬情報センター
〒108-8242 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー
電話 0120-189-840
FAX 03-6717-1414

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2259004F2168 メプチン錠50μg プロカテロール塩酸塩水和物 0.05mg1錠 27.2

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