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薬剤師ネクスト経営塾

ジフルカン静注液50mg

作成又は改訂年月

** 2017年7月改訂 (第14版)
* 2016年10月改訂

日本標準商品分類番号

87629

日本標準商品分類番号等

効能又は効果追加承認年月(最新)
2011年11月
国際誕生年月
1988年3月

薬効分類名

深在性真菌症治療剤

承認等

販売名

ジフルカン静注液50mg

販売名コード

6290401A1099

承認・許可番号

承認番号
21800AMX10370
商標名
Diflucan 50mg

薬価基準収載年月

2006年6月

販売開始年月

2006年7月

貯法・使用期限等

*貯法
使用期限等室温保存、密封容器
使用期限
使用期限等最終年月を外箱等に記載

基準名

*日本薬局方
基準名フルコナゾール注射液

規制区分

処方箋医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

容量
組成50mL
有効成分
組成日局 フルコナゾール 50mg
添加物
組成等張化剤

性状

性状本剤は無色澄明のバイアル入りの水性注射液で、pH及び浸透圧比は次のとおりである。
pH
性状5.0〜7.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状約1

販売名

ジフルカン静注液100mg

販売名コード

6290401A2168

承認・許可番号

承認番号
21800AMX10371
商標名
Diflucan 100mg

薬価基準収載年月

2006年6月

販売開始年月

2006年9月

貯法・使用期限等

*貯法
使用期限等室温保存、密封容器
使用期限
使用期限等最終年月を外箱等に記載

基準名

*日本薬局方
基準名フルコナゾール注射液

規制区分

処方箋医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

容量
組成50mL
有効成分
組成日局 フルコナゾール 100mg
添加物
組成等張化剤

性状

性状本剤は無色澄明のバイアル入りの水性注射液で、pH及び浸透圧比は次のとおりである。
pH
性状5.0〜7.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状約1

販売名

ジフルカン静注液200mg

販売名コード

6290401A3164

承認・許可番号

承認番号
21800AMX10372
商標名
Diflucan 200mg

薬価基準収載年月

2006年6月

販売開始年月

2006年9月

貯法・使用期限等

*貯法
使用期限等室温保存、密封容器
使用期限
使用期限等最終年月を外箱等に記載

基準名

*日本薬局方
基準名フルコナゾール注射液

規制区分

処方箋医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

容量
組成100mL
有効成分
組成日局 フルコナゾール 200mg
添加物
組成等張化剤

性状

性状本剤は無色澄明のバイアル入りの水性注射液で、pH及び浸透圧比は次のとおりである。
pH
性状5.0〜7.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状約1

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
**次の薬剤を投与中の患者:トリアゾラム、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、キニジン、ピモジド、アスナプレビル、ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル配合錠[「相互作用」の項参照]
本剤に対して過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある患者[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

効能又は効果

用法及び用量

1.成人
カンジダ症:通常、成人にはフルコナゾールとして50〜100mgを1日1回静脈内に投与する。
クリプトコッカス症:通常、成人にはフルコナゾールとして50〜200mgを1日1回静脈内に投与する。
なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、1日量として400mgまで増量できる。
造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防:成人には、フルコナゾールとして400mgを1日1回静脈内に投与する。
2.小児
カンジダ症:通常、小児にはフルコナゾールとして3mg/kgを1日1回静脈内に投与する。
クリプトコッカス症:通常、小児にはフルコナゾールとして3〜6mg/kgを1日1回静脈内に投与する。
なお、重症又は難治性真菌感染症の場合には、1日量として12mg/kgまで増量できる。
造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防:小児には、フルコナゾールとして12mg/kgを1日1回静脈内に投与する。
なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
ただし、1日量として400mgを超えないこと。
4.新生児
生後14日までの新生児には、フルコナゾールとして小児と同じ用量を72時間毎に投与する。
生後15日以降の新生児には、フルコナゾールとして小児と同じ用量を48時間毎に投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
好中球減少症が予想される数日前から投与を開始することが望ましい。
好中球数が1000/mm33を超えてから7日間投与することが望ましい。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
薬物過敏症の既往歴のある患者
腎障害のある患者[血中濃度が持続するので、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。(「薬物動態」の項参照)]
肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある。]
心疾患又は電解質異常のある患者[心室頻拍(torsades pointesを含む)、QT延長、心室細動、房室ブロック、徐脈等があらわれることがある。(「重大な副作用」の項参照)]
ワルファリンを投与中の患者[「重要な基本的注意」及び「相互作用」の項参照]

重要な基本的注意

腎障害のある患者に投与する場合は、投与前にクレアチニン・クリアランス試験を行い、投与量及び投与間隔に十分注意すること。[「薬物動態」の項参照]
本剤とワルファリンとの併用において、ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇を来した症例が報告されている。本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与すること。[「相互作用」の項参照]
本剤の投与に際しては適宜、血液検査、腎機能・肝機能検査、血中電解質検査等を行うことが望ましい。
本剤の投与に際しては、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。

相互作用

相互作用の概略
相互作用の概略本剤は、CYP2C9、2C19及び3A4を阻害する1)

併用禁忌

併用禁忌
(併用しないこと)
トリアゾラム(ハルシオン等)
トリアゾラムの代謝遅滞による血中濃度の上昇、作用の増強及び作用時間延長の報告がある2)2)。
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
エルゴタミン(クリアミン配合錠)
ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット等)
アゾール系抗真菌剤等のCYP 3A4を阻害する薬剤とエルゴタミンとの併用により、エルゴタミンの血中濃度が上昇し、血管攣縮等の副作用を起こすおそれがある。
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
キニジン(硫酸キニジン)
ピモジド(オーラップ)
これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、QT延長、torsades pointesを発現するおそれがある。
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
**アスナプレビル(スンベプラ)
ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル配合錠(ジメンシー配合錠)

ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル配合錠(ジメンシー配合錠)
**これらの薬剤の血中濃度が上昇することにより、肝胆道系の副作用が発現し、また重症化するおそれがある。
**本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3Aを阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
ワルファリン
臨床症状・措置方法
プロトロンビン時間の延長3)3)、著しいINR上昇及び出血傾向(挫傷、鼻出血、消化管出血、血尿、下血等)の報告がある。[「重要な基本的注意」の項参照]
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
フェニトイン
イブプロフェン
フルルビプロフェン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある4〜7)4〜7)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
セレコキシブ
臨床症状・措置方法
セレコキシブの血中濃度が上昇することがある。本剤を使用中の患者にはセレコキシブの投与を低用量から開始すること。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
ロサルタン
臨床症状・措置方法
ロサルタンの血中濃度上昇、及び活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度減少の報告がある8)8)。
機序・危険因子
本剤はロサルタンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用により活性代謝物であるカルボン酸体の血中濃度が減少することがある。
薬剤名等
HMG-CoA還元酵素阻害薬
 フルバスタチン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある9〜11)9〜11)。
機序・危険因子
本剤はフルバスタチンの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP2C9を阻害するので、併用によりフルバスタチンの血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
HMG-CoA還元酵素阻害薬
 アトルバスタチン
 シンバスタチン等
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある9〜11)9〜11)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
カルバマゼピン
臨床症状・措置方法
カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、悪心・嘔吐、めまい、複視等が発現したとの報告がある12,13)12,13)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
ミダゾラム
エプレレノン
メサドン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある14,15)14,15)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
カルシウム拮抗薬
 ニフェジピン等
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬
 ビンクリスチン
 ビンブラスチン
エリスロマイシン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度上昇のおそれがある16)16)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
タクロリムス水和物17)17)、シクロスポリン18)18)
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度上昇の報告がある。
また、併用により腎障害の報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
リファブチン
臨床症状・措置方法
リファブチンのAUC上昇の報告があり、リファブチンの作用が増強するおそれがある19)19)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
リトナビル
サキナビル
オキシコドン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤のAUC上昇の報告がある20)20)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
フェンタニル
臨床症状・措置方法
フェンタニルの血中濃度上昇のおそれがある21)21)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の代謝が遅れることがある。
薬剤名等
リバーロキサバン
臨床症状・措置方法
リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の代謝が遅れることがある。
薬剤名等
テオフィリン
臨床症状・措置方法
テオフィリンの血中濃度上昇の報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
経口避妊薬
臨床症状・措置方法
エチニルエストラジオール22)22)、レボノルゲストレルの血中濃度上昇の報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
スルホニル尿素系血糖降下薬(クロルプロパミド、グリベンクラミド、トルブタミド等)
臨床症状・措置方法
スルホニル尿素系血糖降下薬の血中濃度上昇の報告がある23)23)。
また、併用により低血糖の報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
ナテグリニド
臨床症状・措置方法
ナテグリニドのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある24)24)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
トレチノイン
臨床症状・措置方法
中枢神経系の副作用が発現するおそれがある25)25)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
ジアゼパム
臨床症状・措置方法
ジアゼパムのAUC上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある26)26)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C19を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
トファシチニブ
臨床症状・措置方法
トファシチニブのAUCが79%、Cmaxmaxが27%増加したとの報告がある。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C19を阻害するので、併用によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
シクロホスファミド
臨床症状・措置方法
ビリルビンの上昇、クレアチニンの上昇の報告がある27)27)。
機序・危険因子
本剤はシクロホスファミドの肝臓における主たる代謝酵素であるCYP3A4及び2C9を阻害するので、併用によりシクロホスファミドの血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
アミトリプチリン
ノルトリプチリン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある28〜31)28〜31)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の代謝を阻害するので、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
ジドブジン
臨床症状・措置方法
ジドブジンの血中濃度上昇の報告がある32)32)。
機序・危険因子
本剤はこれらの薬剤の代謝を阻害するので、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
薬剤名等
リファンピシン
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度の低下及び血中濃度半減期の減少の報告がある33)33)。
機序・危険因子
リファンピシンは代謝酵素であるチトクロームP450を誘導する。その結果、本剤の肝代謝が増加すると考えられる。
薬剤名等
三酸化ヒ素
臨床症状・措置方法
QT延長、心室頻拍(torsades pointesを含む)を起こすおそれがある。
機序・危険因子
本剤及び三酸化ヒ素は、いずれもQT延長、心室頻拍(torsades pointesを含む)を起こすことがある。

副作用

副作用等発現状況の概要
副作用の概要
副作用の概要開発時及び承認後6年間(平成元年3月31日〜平成7年3月30日)の調査(再審査終了時)において、2,473例中279例(11.28%)に副作用又は臨床検査値異常が認められた。
副作用の主なものは、発熱(0.20%)、嘔気(0.16%)、食欲不振(0.16%)、発疹(0.12%)等であった。臨床検査値異常の主なものは、ALT(GPT)上昇(3.92%)、AST(GOT)上昇(3.68%)、Al-P上昇(2.55%)、BUN上昇(1.74%)等であった。34)
重大な副作用
1.ショック、アナフィラキシー(頻度不明注)注))
ショック、アナフィラキシー(血管浮腫、顔面浮腫、そう痒等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Necrolysis:TEN)(頻度不明注)注))、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.04%)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.**薬剤性過敏症症候群(頻度不明注)薬剤性過敏症症候群(頻度不明注)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。35)35)
4.血液障害(頻度不明注)注))
無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少、白血球減少、貧血等の重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.急性腎不全(頻度不明注)注))
急性腎不全等の重篤な腎障害が報告されているので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.肝障害(頻度不明注)注))
黄疸、肝炎、胆汁うっ滞性肝炎、肝壊死、肝不全等の肝障害が報告されており、これらの症例のうち死亡に至った例も報告されている。これらの発症と1日投与量、治療期間、患者の性別・年齢との関連性は明らかではない。本剤による肝障害は通常、投与中止により回復している。投与にあたっては、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.意識障害(頻度不明注)注))
錯乱、見当識障害等の意識障害があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8.痙攣(頻度不明注)注))
痙攣等の神経障害があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
9.高カリウム血症(頻度不明注)注))
高カリウム血症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
10.心室頻拍、QT延長、不整脈(頻度不明注)注))
心室頻拍(torsades pointesを含む)、QT延長、心室細動、房室ブロック、徐脈等があらわれることがあるので、定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.間質性肺炎(頻度不明注)注))
間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
12.偽膜性大腸炎(頻度不明注)注))
偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎(初期症状:発熱、腹痛、頻回の下痢)があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注:自発報告のため頻度不明
その他の副作用
0.次のような副作用が認められた場合は、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
1.肝臓(1%以上)
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDH、ビリルビンの上昇
2.肝臓(0.1%未満)
黄疸
3.皮膚(0.1〜1%未満)
発疹注2)注2)
4.皮膚(頻度不明注1)注1))
剥脱性皮膚炎
5.消化器(0.1〜1%未満)
嘔気、食欲不振
6.消化器(0.1%未満)
下痢、腹痛、嘔吐
7.消化器(頻度不明注1)注1))
口渇、しゃっくり、腹部不快感、消化不良、鼓腸放屁
8.精神・神経系(頻度不明注1)注1))
頭痛、手指のこわばり、めまい、傾眠、振戦
9.腎臓(1%以上)
BUNの上昇
10.腎臓(0.1〜1%未満)
クレアチニンの上昇
11.腎臓(0.1%未満)
乏尿
12.代謝異常(0.1〜1%未満)
低カリウム血症
13.代謝異常(頻度不明注1)注1))
高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高血糖
14.血液(0.1〜1%未満)
好酸球増多
15.血液(0.1%未満)
好中球減少
16.その他(0.1〜1%未満)
発熱注2)注2)
17.その他(0.1%未満)
浮腫、脱毛、倦怠感
18.**その他(頻度不明注1)注1))
熱感、血管痛、味覚倒錯、副腎機能不全
注1:自発報告のため頻度不明。
注2:発現した場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

本剤は主として腎臓から排泄される[「薬物動態」の項参照]が、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量ならびに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

催奇形性を疑う症例報告があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。36,37,39)36,37,39)
母乳中に移行することが認められているので、授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。38)38)

小児等への投与

新生児においては、腎機能が未熟なため血中濃度半減期が延長することから、投与間隔に留意すること。[「薬物動態」の項参照]

過量投与

1.症状
外国の癌患者での過量投与(フルコナゾール1200〜2000mg/日、経口投与)の症例報告では、フルコナゾール1600mg/日投与例において、肝機能検査値上昇がみられた。
また、2000mg/日投与例において、中枢神経系障害(錯乱、嗜眠、見当識障害、不眠、悪夢、幻覚)、多形性紅斑、悪心・嘔吐、肝機能検査値上昇等がみられたとの報告がある。40)40)
フルコナゾール8200mg経口摂取後、幻覚、妄想行動の症状があらわれ、48時間の経過観察が行われた結果、症状は回復したとの報告がある。(自殺企図例)
2.処置
(1)、(2)とも対症療法を行う。フルコナゾールは、大部分が腎から排泄される。3時間の血液透析により、約50%が血清より除去される。

適用上の注意

1.調製時
本剤は生理食塩液に溶解してあるため、注射用アムホテリシンBと併用すると白濁を生ずるので混注を避けること。
2.投与速度
静注する場合は、1分間に10mLを超えない速度で投与することが望ましい。

薬物動態

1.血中濃度
(1)健常成人41,42)41,42)
健常成人に本剤25mg又は50mgを単回静脈内投与した場合、血漿中濃度は用量に比例し、それぞれ0.76μg/mL、1.33μg/mLであり(投与後6分の値)、血漿中濃度半減期はいずれの用量でも約30時間であった。また、健常成人に本剤25mg又は50mgを1日1回7日間静脈内投与したときの血漿中濃度は、初回投与時の約2倍であったと報告している。(参考)
(2)小児患者(外国人データ)43)43)
小児患者にフルコナゾールを2〜8mg/kgを経口(ドライシロップ)又は静脈内(静注液)投与したところ、小児におけるクリアランスは、成人のクリアランスの約2倍高い値であった。
(表1)
2.尿中排泄41)41)
本剤25mg又は50mgを健常成人に単回静脈内投与したとき、尿中フルコナゾール濃度は用量に対応して増加し、いずれの用量においても投与5日目までの未変化体の尿中排泄率は投与量のほぼ70%であった。
3.組織内移行44,45)44,45)
本剤の静脈内投与により患者の髄液中への良好な移行が認められた。Fouldsらは、髄液中のフルコナゾール濃度は血漿中濃度の52〜62%であったと報告している。(参考)
4.代謝46)46)
本剤100mgをヒトに投与(経口)した場合、尿中代謝物として1、2、4-トリアゾールがわずかに認められた。投与量の約77%がフルコナゾール未変化体として尿中に排泄された。
5.蛋白結合率47)47)
本剤のヒト血漿蛋白に対する結合率は、類似化合物に比較して低く、約10%であった。
6.腎障害患者に対する用量調節の目安48)48)
腎障害患者に投与する場合は、下表に示すクレアチニン・クリアランス値を参考に用量を調節する。
(表2)

薬物動態の表

年齢
用量注1)半減期
AUC0-∞(μg・h/mL)
早産児

注2)
反復静注

73.6(1日目)

271(1日目)

11日〜11ヵ月
単回静注
23110
9ヵ月〜13歳
単回経口
25.0注3)94.7
9ヵ月〜13歳
単回経口
19.5363
5〜15歳
反復静注
17.4注4)67.4注4)
5〜15歳
反復静注
15.2注4)139注4)
5〜15歳
反復静注
17.6注4)197注4)
平均年齢7歳
反復経口
15.5注5)41.6注5)
注1:剤型:静注は静注液、経口はドライシロップ
注2:半減期(1日目:n=7、7日目:n=9、13日目:n=4)
AUC0-720-72(1日目:n=11、7日目:n=10、13日目:n=4)
注3:n=16
注4:最終投与日の値
注5:1日目の値
クレアチニン・クリアランス
用量の目安
>50通常用量
≦50(透析患者を除く)半量
透析患者透析終了後に通常用量

臨床成績

1.臨床効果44,49〜52)44,49〜52)
(1)カンジダ症、クリプトコッカス症
開発時の臨床試験ではフルコナゾールを各種深在性真菌症に静脈内投与し、優れた臨床効果が得られた。
(表3)
(2)予防(外国臨床試験)53)53)
骨髄移植患者357例を対象に無作為化二重盲検比較臨床試験において、フルコナゾール(カプセル又は静注液)として400mgを1日1回経口又は静脈内投与した群では予防不成功注)注)例105/179例(58.7%)、プラセボ投与群では予防不成功例123/177例(69.5%)であった。
注:予防不成功例:全身性感染症確定(proven)及び全身性感染疑い(suspected)を予防投与の不成功とした。
2.真菌学的効果44,49〜52)44,49〜52)
Candida属では、C.albicans83.3%(10/12)、C.parapsilosis100%(5/5)、C.tropicalis75.0%(3/4)、その他78.6%(11/14)で、Candida属全体の消失率は82.9%(29/35)であった。
Cryptococcus neoformans3株では、減少2株、不変1株であった。

臨床成績の表

菌種疾患名有効例/症例
カンジダ属カンジダ血症10/14
カンジダ属カンジダ肺・気管支炎11/13
カンジダ属カンジダ尿症5/6
カンジダ属カンジダ食道・消化管炎1/2
カンジダ属その他3/3
カンジダ属合計30/38(78.9%)
クリプトコッカス属クリプトコッカス髄膜炎2/3
クリプトコッカス属肺クリプトコッカス症1/1
クリプトコッカス属合計3/4
(有効例=著効+有効)

薬効薬理

1.抗真菌作用54〜57)54〜57)
フルコナゾールは、カンジダ属及びクリプトコッカス属に対しin vitro抗真菌活性を示す。カンジダ属及びクリプトコッカス属に対する最小発育阻止濃度(MIC)は下表のとおりであった。
カンジダ属及びクリプトコッカス属の病原真菌を用いたマウス感染防御実験において、フルコナゾールは従来のイミダゾール系抗真菌剤よりも強い効果を示した。
2.作用機序58)58)
フルコナゾールは真菌細胞において、膜成分のエルゴステロール生合成を抑制することにより抗真菌作用を示す。また、真菌の酵母型発育相及び菌糸型発育相のいずれに対しても発育抑制を示す。
フルコナゾールのエルゴステロール生合成阻害作用は真菌に選択的で、ラット肝細胞でのステロール生合成に対する影響は少ない。

薬効薬理の表

菌種(株数)MIC(μg/mL)
MIC(μg/mL)
MIC(μg/mL)
Candida albicans≦0.031〜160.251
Candida glabrata0.25〜>641632
Candida tropicalis0.5〜>6448
Candida parapsilosis0.25〜412
Candida krusei32〜>6464>64
Cryptococcus neoformans4--
MIC測定は、0.165M MOPS及び10N NaOHにてpH7.0に調整したRPIMI1640培地を用いた微量液体希釈法による。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
フルコナゾール(fluconazole)
2.略号
FLCZ
3.化学名
2-(2,4-Difluorophenyl)-1,3-bis(1H-1,2,4-triazol-1-yl)propan-2-ol
4.分子式
C1313H1212F22N66O
5.分子量
306.27
6.融点
137〜141℃
7.構造式
8.性状
フルコナゾールは、白色〜微黄白色の結晶性の粉末である。エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。希塩酸に溶ける。

包装

ジフルカン静注液50mg :5バイアル
ジフルカン静注液100mg:5バイアル
ジフルカン静注液200mg:5バイアル

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文献請求先

問い合わせ先 「主要文献」に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
ファイザー株式会社 製品情報センター
〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7
学術情報ダイヤル 0120-664-467
FAX 03-3379-3053

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売
ファイザー株式会社
東京都渋谷区代々木3-22-7

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
6290401A3164 ジフルカン静注液200mg フルコナゾール 0.2%100mL1瓶 7156
6290401A2168 ジフルカン静注液100mg フルコナゾール 0.2%50mL1瓶 3793
6290401A1099 ジフルカン静注液50mg フルコナゾール 0.1%50mL1瓶 2315

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