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薬剤師ネクスト経営塾

イトリゾール注1%[200mg]

作成又は改訂年月

** 2017年7月改訂(下線部分) (第15版)
* 2016年10月改訂

日本標準商品分類番号

87629

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2015年3月
国際誕生年月
1988年4月

薬効分類名

承認等

販売名

イトリゾール注1%[200mg]

販売名コード

6290403A1020

承認・許可番号

承認番号
21800AMY10134000
商標名
ITRIZOLE 1%

薬価基準収載年月

2006年12月

販売開始年月

2006年12月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光、室温保存
使用期限
使用期限等包装に表示

規制区分

劇薬
処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成本製品は、イトリゾール注1%(200mg/20mL)のアンプル、専用希釈液(40mL)及び専用フィルターセットからなる(「包装」の項参照)。
成分・含量
組成1アンプル(20mL)中にイトラコナゾールを200mg含有する。
添加物
組成1アンプル(20mL)中に添加物としてヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン8.0g、プロピレングリコール500μL、塩酸75.2μL、pH調整剤(適量)を含有する。
専用希釈液
組成1バッグ(40mL)中に塩化ナトリウムを360mg含有する。

性状

外観・性状
性状無色〜微黄色澄明の液
pH
性状4.2〜5.2
専用希釈液
性状無色澄明の液
pH
性状4.5〜8.0
電解質組成
性状Na 154mEq/L
Cl 154mEq/L
希釈後の性状本剤を専用希釈液で希釈したときの溶状、pH及び浸透圧は次のとおりである。
外観
性状無色澄明の液
pH
性状5.5〜6.3
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状1.73

一般的名称

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
**,*ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、ニソルジピン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アスナプレビル、バニプレビル、スボレキサント、イブルチニブ、チカグレロル、アリスキレン、リバーロキサバン、リオシグアトを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
クレアチニンクリアランスが30mL/分未満の患者[本剤の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンが蓄積することによる腎機能の悪化等を招くおそれがある。]
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者[不可逆的な肝障害におちいるおそれがある。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能又は効果

本剤は、重度若しくは急性期の真菌感染症患者に使用すること。
食道カンジダ症に対しては、経口抗真菌剤が無効あるいは忍容性に問題があると考えられる場合に本剤を使用すること。
真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症に対しては、以下の3条件を満たす患者に本剤を投与すること。
1回の検温で38℃以上の発熱、又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱
好中球数が500/mm33未満の場合、又は1,000/mm33未満で500/mm33未満に減少することが予測される場合
適切な抗菌剤投与を行っても解熱せず、抗真菌剤の投与が必要と考えられる場合
発熱性好中球減少症の患者への投与は、発熱性好中球減少症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施すること。
真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症に投与する場合には、投与前に適切な培養検査等を行い、起炎菌を明らかにする努力を行うこと。起炎菌が判明した際には、本剤投与継続の必要性を検討すること。

用法及び用量

通常、成人には投与開始から2日間はイトラコナゾールとして1日400mgを2回に分けて点滴静注する。3日目以降は1日1回200mgを点滴静注する。
投与に際しては、必ず添付の専用フィルターセットを用いて、1時間かけて点滴静注する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤の14日間を超えて投与した場合の安全性は確認されていない。継続治療が必要な場合は、以下のとおりイトラコナゾールカプセル剤又は内用液剤に切り替えること。
・イトラコナゾールカプセル剤への切り替え:1回200mg1日2回(1日用量400mg)を食直後に経口投与する。
・イトラコナゾール内用液剤への切り替え:1回20mL1日1回(イトラコナゾールとして200mg)を空腹時に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
本剤の調製に際しては、必ず専用希釈液を使用すること。他剤を混合しないこと。
本剤の投与に際しては、他剤との同時注入を行わないこと。(「適用上の注意」の項参照)
本剤投与の前後に生理食塩液によるライン洗浄(フラッシング)を行うこと。(「適用上の注意」の項参照)

(次の患者には慎重に投与すること)

薬物動態

1.血中濃度
(1)単回投与
健康成人に本剤をイトラコナゾールとして50mg、100mg、200mgを1時間で単回静脈内投与したときの未変化体及びその主活性代謝物ヒドロキシイトラコナゾールの血漿中濃度は用量依存的に推移した40)40)。

(表2参照)
(2)反復投与
健康成人に本剤をイトラコナゾールとして100mg(n=6)、200mg(n=6)を投与開始から2日間は1日2回、3日目以降は1日1回5日間点滴静脈内投与したとき、未変化体と主活性代謝物の血漿中濃度は、投与2日後にはほぼ定常状態に達した41)41)。
2.分布
(1)体組織への分布42)42)
外国人(患者・健康成人)のデータでは、イトラコナゾール100mg経口投与後の肺、腎、肝、皮膚等の組織内未変化体濃度は血漿中濃度よりも高かった。
(2)乳汁移行性39)39)
外国人(健康女性)のデータでは、授乳婦にイトラコナゾール1回200mgを1日2回経口投与したとき、乳汁中に未変化体が検出された。
(3)血漿蛋白結合率43)43)
99.8%(in vitro、平衡透析法、0.5μg/mL)
3.代謝
ヒトにイトラコナゾールを経口投与したとき、肝臓で主に代謝され、主な代謝物はヒドロキシイトラコナゾールである。
代謝物の活性の有無:ヒドロキシイトラコナゾール(主活性代謝物)は、未変化体と比較してほぼ同等の抗真菌活性を示す44)44)。
代謝酵素(チトクロームP450)の分子種:CYP3A4
4.排泄
健康成人に本剤を単回及び反復静注したとき、未変化体及びヒドロキシイトラコナゾールの尿中排泄率はそれぞれ投与量の1%未満であった40),41)40),41)。
5.腎機能障害患者における薬物動態(外国人)
腎機能低下を示す外国人患者を対象に本剤200mgを1時間かけて単回静脈内持続投与(ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン8g含有)したとき、中等度(クレアチニンクリアランス(Ccr)20〜49mL/分)及び重度(Ccr<20mL/分)腎機能障害患者では腎機能正常患者に比べ、未変化体のAUCがそれぞれ約30%及び40%減少した。また、重度腎機能障害患者では腎機能正常患者に比べ、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンの全身クリアランスが1/6に減少し、t1/21/2が6倍に延長した45)45)。
6.ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン
健康成人に対して本剤を1時間かけて単回静脈内持続投与したとき、添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンの血中濃度は、2〜8gの用量範囲において線形性が認められた。また、投与後24時間以内に投与量の83.5〜94.3%が尿中に排泄された40),41)40),41)。

薬物動態の表

用量50mg(n=10)100mg(n=10)200mg(n=10)
未変化体(ITCZ)   
 Cmax701.7±119.71549.2±204.93201.7±1055.0
 Tmax0.9±0.21.0±0.00.9±0.2
 t1/212.1±4.721.0±5.922.0±3.8
 AUC(ng・hr/mL)1959.7±464.95484.7±972.217020.0±4793.4
主活性代謝物(OH-ITCZ)   
 Cmax97.6±23.2260.3±56.1565.6±124.1
 Tmax1.2±0.11.3±0.14.2±3.7
 t1/28.5±1.810.1±1.613.5±4.9
 AUC(ng・hr/mL)1078.4±557.64772.3±1337.421031.5±9406.6

臨床成績

1.国内で実施された臨床試験46)46)
本剤最大2週間投与後カプセル剤を最大12週間投与した臨床試験における総合効果の有効性は以下のとおりであった。
(表3参照)
2.海外で実施された臨床試験
(1)侵襲性肺アスペルギルス症47)47)
血液疾患等を基礎疾患に有する侵襲性肺アスペルギルス症患者31例を対象に、イトラコナゾール注射剤2週間投与後カプセル剤12週間投与した臨床試験では、イトラコナゾール投与終了時の改善率は48%(15/31例)であった。
(2)発熱性好中球減少症48)48)
発熱性好中球減少症患者を対象に、イトラコナゾール注射剤1〜2週間投与後内用液を好中球数が2日間連続で500/μLを超えるまで投与した臨床試験では、総合臨床効果は47%(84/179例)であった。

臨床成績の表

菌種疾患名有効例/症例
アスペルギルス属侵襲性肺アスペルギルス症2/4
アスペルギルス属慢性壊死性肺アスペルギルス症5/8
アスペルギルス属アスペルギローマ3/6
アスペルギルス属アスペルギルス性骨髄炎1/1
アスペルギルス属小計11/19(57.9%)
カンジダ属カンジダ血症(播種性含む)1/3
カンジダ属肺カンジダ症1/1
カンジダ属食道カンジダ症2/2
カンジダ属尿路カンジダ症1/1
カンジダ属小計5/7(71.4%)
クリプトコックス属肺クリプトコックス症5/5
クリプトコックス属小計5/5(100%)
合計合計21/31(67.7%)

薬効薬理

1.抗真菌作用
アスペルギルス属、カンジダ属、クリプトコックス属、ブラストミセス属、ヒストプラスマ属に対してin vitroで強い抗真菌活性を示した49)〜52)49)〜52)。
マウス、モルモットの免疫正常動物及び実験的な免疫不全動物におけるアスペルギルス症、カンジダ症、クリプトコックス症に対して高い有効性を示した52)〜54)52)〜54)。
2.作用機序55)55)
真菌のチトクロームP450に特異的に作用して、真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害する。イトラコナゾールは哺乳類由来のチトクロームP450には影響が少なかった。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
イトラコナゾール(JAN)、Itraconazole(JAN,INN)
2.化学名
4-(4-{4-[4-({(2RS,4SR)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one
4-(4-{4-[4-({(2SR,4RS)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one
3.分子式
C3535H3838Cl22N88O44
4.分子量
705.63
5.化学構造式
6.性状
白色の粉末である。
7.溶解性
N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水及び2-プロパノールにほとんど溶けない。
8.融点
166〜170℃
9.分配係数
logP=5.62(1-オクタノール/pH6.0緩衝溶液)
logP=5.67(1-オクタノール/pH8.1緩衝溶液)

包装

イトリゾール注1%(200mg/20mL) 1管
専用希釈液(40mL) 1バッグ
専用フィルターセット 1個
(医療機器認証番号:16000BZZ00870000)

主要文献及び文献請求先

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文献請求先

問い合わせ先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
ヤンセンファーマ株式会社 ヤンセンコールセンター
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2
フリーダイヤル 0120-183-275
0120-275-831

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
ヤンセンファーマ株式会社
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
6290403A1020 イトリゾール注1% イトラコナゾール 1%20mL1管(溶解液付) 14443

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