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薬剤師ネクスト経営塾

ミダフレッサ静注0.1%

作成又は改訂年月

**2017年3月改訂(第4版)
*2014年12月改訂

日本標準商品分類番号

871139

薬効分類名

抗けいれん剤

承認等

販売名

ミダフレッサ静注0.1%

販売名コード

1139401A1020

承認・許可番号

承認番号
22600AMX01306000
商標名
MIDAFRESA 0.1%

薬価基準収載年月

*2014年11月

販売開始年月

*2014年12月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光、室温保存
使用期限
使用期限等外箱等に表示

規制区分

向精神薬
習慣性医薬品注1)
処方箋医薬品注2)
説明事項注1) 注意−習慣性あり
注2) 注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含量
組成1バイアル(10mL)中ミダゾラム10mg
添加物
組成等張化剤、pH調節剤

性状

性状無色澄明の液
浸透圧比
性状約1.0 (生理食塩液に対する比)
pH
性状3.5〜4.5

一般的名称

ミダゾラム注射液

警告

警告
警告「重要な基本的注意」に留意し、呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる施設においてのみ用いること。[呼吸抑制及び呼吸停止を引き起こすことがあり、速やかな処置が行われないために死亡又は低酸素脳症に至った症例が報告されている。]
警告
警告低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。[急速静脈内投与後、重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている。]
警告
警告「重要な基本的注意」に留意し、呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる施設においてのみ用いること。[呼吸抑制及び呼吸停止を引き起こすことがあり、速やかな処置が行われないために死亡又は低酸素脳症に至った症例が報告されている。]
警告
警告低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。[急速静脈内投与後、重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている。]

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
重症筋無力症のある患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]
HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルを含有する製剤、サキナビル、インジナビル、ネルフィナビル、ダルナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル)、エファビレンツ及びコビシスタットを含有する製剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
ショックの患者、昏睡の患者、バイタルサインの抑制がみられる急性アルコール中毒の患者

効能又は効果

用法及び用量

1.静脈内投与
通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラムとして0.15mg/kgを静脈内投与する。投与速度は1mg/分を目安とすること。なお、必要に応じて1回につき0.1〜0.3mg/kgの範囲で追加投与するが、初回投与と追加投与の総量として0.6mg/kgを超えないこと。
2.持続静脈内投与
通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラムとして0.1mg/kg/時より持続静脈内投与を開始し、必要に応じて0.05〜0.1mg/kg/時ずつ増量する。最大投与量は0.4mg/kg/時までとすること。

用法及び用量に関連する使用上の注意

ミダゾラムに対する反応は個人差があり、患者の年齢、感受性、全身状態及び併用薬等を考慮して、投与量を決定すること。特に、高齢者、衰弱患者、心不全患者、及び中枢神経系抑制剤等を併用する場合は投与量を減量すること。[作用が強くあらわれやすい。(「慎重投与」の項、「高齢者への投与」の項参照)]
投与量の急激な減少又は中止によりてんかん重積状態があらわれることがあるので、持続静脈内投与を終了する場合には0.05〜0.1mg/kg/時を目安として緩徐に減量すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
慎重投与
慎重投与高度重症患者、呼吸予備力の制限されている患者[無呼吸、心停止が起こりやすい。]
慎重投与
慎重投与肝障害、腎障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、作用が強く又は長くあらわれるおそれがある。]
慎重投与
慎重投与衰弱患者[作用が強く又は長くあらわれるおそれがある。]
慎重投与
慎重投与脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]
慎重投与
慎重投与低出生体重児、新生児[臨床試験において投与経験がない。](「小児等への投与」の項参照)
慎重投与
慎重投与重症心不全等の心疾患のある患者[本剤の投与により症状の悪化又は急激な血圧低下を来すことがあるので、必ず動脈圧及び心電図をモニターし、昇圧剤等の蘇生に必要な薬剤を準備したうえで使用すること。]
慎重投与
慎重投与重症の水分又は電解質障害のある急性期患者[脱水等により体液が不足している患者では、本剤の投与により血圧低下を来しやすいので、十分な補液・輸液が行われるまで本剤の投与を行わないこと。]
慎重投与
慎重投与アルコール又は薬物乱用の既往のある患者
慎重投与
慎重投与高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
慎重投与
慎重投与妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

重要な基本的注意

重要な基本的注意
重要な基本的注意本剤の作用には個人差があるので、投与量(初回量、追加量)及び投与速度に注意すること。
重要な基本的注意
重要な基本的注意無呼吸、呼吸抑制、舌根沈下、血圧低下等があらわれることがあるので、本剤投与中は、パルスオキシメーターや血圧計等を用いて、患者の呼吸及び循環動態を継続的に観察すること。
重要な基本的注意
重要な基本的注意本剤投与前に酸素吸入器、吸引器具、挿管器具等の人工呼吸のできる器具及び昇圧剤等の救急蘇生剤を手もとに準備しておくこと。

相互作用

相互作用の概略
相互作用の概略の説明本剤は、主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。(「薬物動態」の項参照)

併用禁忌

併用禁忌
(併用しないこと)
HIVプロテアーゼ阻害剤
  リトナビルを含有する製剤
  (ノービア、カレトラ)
  サキナビル
  (インビラーゼ)
  インジナビル
  (クリキシバン)
  ネルフィナビル
  (ビラセプト)
  ダルナビル
  (プリジスタ、プリジスタナイーブ)
  アタザナビル
  (レイアタッツ)
  ホスアンプレナビル
  (レクシヴァ)
過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある。
これらの薬剤によるCYP3A4に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇することが考えられている。
エファビレンツ
(ストックリン)
コビシスタットを含有する製剤
(スタリビルド)
不整脈、持続的な鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある。
これらの薬剤によるCYP3A4に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇することが考えられている。

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等 
中枢神経抑制剤
  フェノチアジン誘導体
  バルビツール酸誘導体
  麻薬性鎮痛剤等
モノアミン酸化酵素阻害剤
アルコール(飲酒)
臨床症状・措置方法
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
機序・危険因子
これらの薬剤との併用により、相加的に中枢神経抑制作用を増強する可能性がある。
薬剤名等 
主にCYP3A4で代謝される薬剤
  カルバマゼピン
  クロバザム
  トピラマート等
臨床症状・措置方法
本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されるおそれがある。
機序・危険因子
これらの薬剤との併用により、代謝が競合的に阻害され、本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇することが考えられている。
薬剤名等 
CYP3A4を阻害する薬剤
  カルシウム拮抗剤
   ベラパミル塩酸塩
   ジルチアゼム塩酸塩
  アゾール系抗真菌剤
   ケトコナゾール
   フルコナゾール
   イトラコナゾール等
  シメチジン
  エリスロマイシン
  クラリスロマイシン
  テリスロマイシン
  キヌプリスチン・ダルホプリスチン等
臨床症状・措置方法
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
機序・危険因子
これらの薬剤によるCYP3A4に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。
薬剤名等 
抗悪性腫瘍剤
  ビノレルビン酒石酸塩
  パクリタキセル等
臨床症状・措置方法
骨髄抑制等の副作用が増強するおそれがある。
機序・危険因子
本剤がチトクロームP450を阻害し、これらの薬剤の代謝を阻害し血中濃度が上昇することが考えられている。
薬剤名等 
プロポフォール
臨床症状・措置方法
麻酔・鎮静作用が増強されたり、収縮期血圧、拡張期血圧、平均動脈圧及び心拍出量が低下することがある。
機序・危険因子
相互に作用(麻酔・鎮静作用、血圧低下作用)を増強させる。また、CYP3A4に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。
薬剤名等 
CYP3A4を誘導する薬剤
  リファンピシン
  カルバマゼピン
  フェニトイン
  フェノバルビタール等
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱させることがある。
機序・危険因子
CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。

副作用

副作用等発現状況の概要
副作用の概要
副作用の概要国内成績:承認時までに国内において実施されたてんかん重積状態の小児患者を対象とした臨床試験で、35例中3例(8.6%)に4件の副作用(発熱、呼吸抑制、発疹、AST(GOT)上昇)が認められた。
重大な副作用
呼吸抑制(1%以上)、無呼吸、舌根沈下(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用無呼吸、呼吸抑制、舌根沈下があらわれることがある。このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
心停止(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用心停止が報告されている。
心室頻拍、心室性頻脈(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用心疾患患者において心室頻拍、心室性頻脈があらわれることがあるので、投与中には循環動態の変化に十分注意し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、本剤投与中は観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
悪性症候群(Syndrome malin)(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともにダントロレンナトリウムの投与等適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行することがある。
**依存性(頻度不明注))注)注))
重大な副作用
重大な副作用連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。連用中における投与量の急激な減少ないし中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想、不随意運動等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
注) 麻酔・鎮静に関する効能・効果を有する他のミダゾラム注射剤における報告に基づく記載のため、頻度不明とした。
その他の副作用
呼吸器
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用しゃっくり、咳、喀痰
循環器
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用不整脈、血圧低下、血圧上昇、頻脈、徐脈、血圧変動、心房細動
精神神経系
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用覚醒遅延、悪夢、めまい、頭痛、不穏、興奮、ふるえ、視覚異常、せん妄、不随意運動
消化器
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用悪心、嘔吐、嘔気
肝臓
頻度
(1%以上)
その他の副作用
その他の副作用AST(GOT)上昇
肝臓
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇、ALT(GPT)低下、LDH上昇、Al-P上昇
過敏症注2)注2)
頻度
(1%以上)
その他の副作用
その他の副作用発疹
過敏症注2)注2)
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用紅斑、蕁麻疹、そう痒感等
その他
頻度
(1%以上)
その他の副作用
その他の副作用発熱
その他
頻度
(頻度不明注1)
その他の副作用
その他の副作用体動、発汗、顔面浮腫、体温低下、白血球数上昇、CK(CPK)上昇
注1)麻酔・鎮静に関する効能・効果を有する他のミダゾラム注射剤における報告に基づく記載のため、頻度不明とした。
注2)このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者への投与
高齢者への投与患者の状態を観察しながら少量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。[高齢者では、作用が強く又は長くあらわれやすい。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関し、次のような報告があるなど安全性は確立していない。]
妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受け、出生した新生児に口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
妊娠末期の妊婦へ投与又は分娩中の患者に高用量を投与したとき、胎児に心拍数の不整、新生児に低血圧、哺乳困難、低体温、呼吸抑制があらわれたとの報告がある。なお、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されており、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中への移行が認められている。]

小児等への投与

小児等への投与
小児等への投与低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。[急速静脈内投与後、重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている。]
小児等への投与
小児等への投与幼児では小児より、小児では成人より高用量を必要とすることがあり、より頻繁な観察が必要である。[成人に比べて幼児及び小児における本剤の血中消失半減期は同等又は短いことが報告されている。(「薬物動態」の項参照)]
小児等への投与
小児等への投与低出生体重児及び新生児では小児よりも投与量を減量する必要がある。[低出生体重児及び新生児は各臓器機能が未発達であり、血中の消失時間が長く、また、本剤の呼吸器系への作用に対しても脆弱である。(「薬物動態」の項参照)]
小児等への投与
小児等への投与6ヵ月未満の小児では、特に気道閉塞や低換気を発現しやすいため、呼吸数、酸素飽和度を慎重に観察すること。
小児等への投与
小児等への投与小児等において、激越、不随意運動(強直性/間代性痙攣、筋振戦を含む)、運動亢進、敵意、激しい怒り、攻撃性、発作性興奮、暴行などの逆説反応が起こりやすいとの報告がある。

過量投与

症状
過量投与
過量投与本剤の過量投与にみられる主な症状は、過鎮静、傾眠、錯乱、昏睡、呼吸抑制、循環抑制等である。
処置
過量投与
過量投与本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読むこと。

適用上の注意

適用上の注意
適用上の注意動脈内に注射した場合、末梢の壊死を起こすおそれがあるので動脈内には絶対に注射しないこと。
適用上の注意
適用上の注意急速に静脈内に注射した場合、あるいは細い静脈内に注射した場合には血栓性静脈炎を起こすおそれがあるので、なるべく太い静脈を選んで投与すること。
適用上の注意
適用上の注意静脈内に注射した場合、ときに血管痛、静脈炎があらわれることがある。
適用上の注意
適用上の注意血管外へ漏出した場合には、投与部位に疼痛、発赤、腫脹等があらわれることがあるので、注入時には十分注意すること。
適用上の注意
適用上の注意本剤は原則希釈せずに使用する。
なお、本剤は酸性溶液で安定であるが、pHが高くなると沈殿や白濁を生ずることがあるので、アルカリ性注射液との配合は避けること。

その他の注意

その他の注意
その他の注意投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニルを投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。

薬物動態

1.血中濃度
小児患者(てんかん重積状態)
てんかん重積状態の小児患者にミダゾラムを静脈内投与(累積投与量:0.145〜0.600mg/kg)したとき、投与30分後の血漿中ミダゾラム濃度は21.6〜987.5ng/mLであった(0.5〜13.3歳の14例での最小値〜最大値)。また、ミダゾラムを静脈内投与(累積投与量:0.150〜0.300mg/kg)したときの血漿中ミダゾラムの消失半減期(t1/21/2)は0.999時間(1.1〜13.3歳の7例での平均値)であった。静脈内投与後に持続静脈内投与(投与量:0.100〜0.400mg/kg/時)した場合、ミダゾラムの血漿中濃度は投与開始後12時間までに定常状態に達し、全身クリアランス(CL)は7.05〜33.5mL/分/kg(0.8〜13.7歳の7例での最小値〜最大値)であった1)1)。
小児及び新生児患者(外国人データ)
1歳以上の小児患者におけるt1/21/2は健康成人と同様又は低値(0.78〜2.4vs1.7〜2.6時間)、CLは健康成人と同様又は高値(4.69〜19.74vs6.4〜11.0mL/分/kg)であり、新生児救命救急患者ではt1/21/2が顕著に延長(6.52〜12時間)、CLが減少(1.17〜1.84mL/分/kg)したが、この原因が代謝能又は器官機能の未成熟、疾患又は衰弱のいずれにあるのかは特定されていない2, 3)2, 3)。
健康被験者
健康成人男子(3〜6例)にミダゾラム0.1〜0.3mg/kgを単回静脈内投与したときのt1/21/2は1.82〜2.68時間であった4)4)。健康成人にミダゾラム0.1〜0.3mg/kgを単回静脈内投与したときのt1/21/2は2.29〜3.28時間、CLは4.4〜6.28mL/分/kgであった(外国人データ)5〜7)5〜7)。
高齢被験者(外国人データ)
健康成人(男女各10例)及び健康高齢者(男性9例、女性11例)にミダゾラム2.5〜5mgを単回静脈内投与したとき、高齢者のt1/21/2は非高齢者に比べて延長(男性:5.6vs2.1時間、女性:4.0vs2.6時間)し、分布容積(Vd)に差はなく(男性:1.6vs1.3L/kg、女性:2.1vs2.0L/kg)、CLは減少(男性:4.4vs7.8mL/分/kg、女性:7.5vs9.4mL/分/kg)した8)8)。
心不全患者(外国人データ)
成人のうっ血性心不全患者(5例)にミダゾラム3.75mgを単回静脈内投与したとき、t1/21/2は健常成人(6例)と比べて延長(4.5vs2.9時間)し、CLは減少(376vs551mL/分)した9)9)。
肝障害患者
成人の肝硬変患者(9例)にミダゾラム0.2mg/kgを単回静脈内投与したとき、肝機能が正常な対照患者(7例)に対して、CL(6.4vs10.1mL/分/kg)及びVd(0.53vs0.70L/kg)は減少したが、t1/21/2(2.83vs2.75時間)に変化は認められなかった10)10)。
成人のアルコール性肝硬変患者(5例)にミダゾラム0.075mg/kgを単回静脈内投与したとき、肝機能が正常な対照患者(8例)に対して、t1/21/2は延長(3.9vs1.6時間)、CLは減少(5.4vs10.4mL/分/kg)し、Vdは増加(106.19vs80.7L)した(外国人データ)11)11)。
慢性腎不全患者
成人の慢性腎不全患者(7例)にミダゾラム0.2mg/kgを単回静脈内投与したとき、腎機能が正常な対照患者(7例)に対してCL(15.8vs10.1mL/分/kg)及びVd(1.02vs0.70L/kg)は増加したが、t1/21/2(2.84vs2.75時間)に変化は認められなかった10)10)。
2.分布(外国人データ)
健康成人及び健康高齢者において、ミダゾラムの血漿蛋白結合率は約96%であり、年齢や性別で大きな違いはみられなかった8)8)。帝王切開時に麻酔導入を目的として妊産婦に静脈内投与した試験から胎盤通過性及び胎児循環への移行が確認された12, 13)12, 13)。また、静脈内投与後の授乳婦の乳汁中にミダゾラムが検出された14)14)。
3.代謝、排泄
ヒト肝小胞体を用いたin vitro 代謝試験において、1'-ヒドロキシ体及び4-ヒドロキシ体の2つの代謝物が生成され、いずれの水酸化反応にもCYP3A4が関与することが確認された(外国人データ)15)15)。
健康成人男子(3〜6例)にミダゾラム0.1〜0.3mg/kgを単回静脈内投与したとき、投与後24時間までに投与量の66.1〜87.8%が1'-ヒドロキシメチル体として尿中に排出された4)4)。

臨床成績

国内臨床試験
臨床成績
臨床成績ジアゼパム静脈内投与が無効であったてんかん重積状態の小児患者(0.5〜13.7歳)に、本剤0.1〜0.15mg/kgを静脈内投与し、発作が軽減又は無効と判定された場合は発作が消失するまで又は累積0.6mg/kgに達するまで、1回あたり0.1〜0.3mg/kgを追加静脈内投与したとき、34例中30例(88.2%)で発作が消失した。静脈内投与に引き続き、本剤0.1〜0.4mg/kg/時(0.1mg/kg/時で投与開始し、24時間以内に発作が再発した又は発作が消失しない場合は0.05〜0.1mg/kg/時ずつ最大0.4mg/kg/時まで増量)を最終発作消失後24時間まで持続静脈内投与したとき、最終的に発作消失で持続静脈内投与を終了した症例は、12例中8例(66.7%)であった。

薬効薬理

1.抗けいれん作用
けいれん重積モデル(マウス、ラット)において、ミダゾラムは単回腹腔内投与により、けいれん重積発作を抑制した16, 17)16, 17)。また、けいれん重積モデル(ラット)において、ミダゾラムは静脈内投与及びそれに続く持続静脈内投与により、けいれん脳波を本薬の投与直後から消失させた18)18)。急性けいれんモデル(マウス、ラット)において、ミダゾラムは単回投与(経口、腹腔内、静脈内)によりけいれん発作を抑制した。これらの作用の発現は早く、かつ持続時間は短かった19)19)。
2.作用機序
脳は活性化と抑制との動的な相互作用で成り立っており、抑制を調節する最大の神経伝達物質はGABA(γ-アミノ酪酸)である。GABAは神経終末から放出され、その受容体に結合すると、クロルイオンチャンネルが開口し、神経細胞の興奮性が低下する。ミダゾラムはGABAAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合することにより、GABAAA受容体とGABAの親和性を増し、GABAの作用を増強するとされている20, 21)20, 21)。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
ミダゾラム(Midazolam)
2.化学名
8-Chloro-6-(2-fluorophenyl)-1-methyl-4H -imidazo[1,5-a ][1,4]benzodiazepine
3.構造式
4.分子式
C18H13ClFN318H13ClFN3
5.分子量
325.77
6.性状
白色〜帯微黄白色の結晶性の粉末で、エタノール、アセトンに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。

包装

10バイアル

主要文献及び文献請求先

アルフレッサ ファーマ(株):てんかん重積状態の小児患者を対象とした国内第III相試験に関する資料(社内資料)
Blumer, JL. :Clin Pharmacokinet, 35, 37(1998)
Burtin, P. al. :Clin Ther, 56, 615(1994)
花岡一雄他:臨床薬理, 14, 573(1983)
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1139401A1020 ミダフレッサ静注0.1% ミダゾラム 10mg10mL1瓶 3340

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