イムノマックス-γ注50
- 基本情報
- 添付文書の作成又は改訂年月
- 日本標準商品分類番号
- 薬効分類名
- 承認等
- 一般的名称
- 禁忌
- 効能又は効果の情報
- 使用上の注意
- 薬物動態
- 薬物動態の表
- 臨床成績
- 臨床成績の表
- 薬効薬理
- 有効成分に関する理化学的知見
- 包装
- 主要文献及び文献請求先
- 製造業者又は輸入販売業者の氏名又は名称及び住所
- 薬価
- 関連する添付ファイル一覧
- **2016年12月改訂(第17版,販売移管に伴う改訂)
- *2014年5月改訂
作成又は改訂年月
- 876399
日本標準商品分類番号
- 再審査結果公表年月(最新)
- 2013年4月
- 効能又は効果追加承認年月(最新)
- *2014年5月
日本標準商品分類番号等
- 遺伝子組換え型インターフェロン-γ製剤
薬効分類名
- イムノマックス-γ注50
- 6399408F7020
- 承認番号
- 21100AMZ00571
- 欧文商標名
- Imunomax-γ
- 2001年7月
- 2000年1月
- 貯 法
貯法・使用期限等 遮光・凍結を避け10℃以下で保存- 使用期限
貯法・使用期限等 外箱等に表示(使用期間3年)- 劇薬,処方箋医薬品
注1) 規制区分 注1) 注意−医師等の処方箋により使用すること- 成分・含量(1瓶中)
組成 インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)
50万国内標準単位(JRU)- 添加物
組成 L-システイン塩酸塩水和物 0.22mg
マルトース水和物 26.3mg
マクロゴール4000 1.0mg
リン酸二水素ナトリウム,リン酸水素ナトリウム水和物- 性状・剤形
性状 白色の軽質の塊又は粉末である。(注射剤)- pH
性状 6.2〜7.2
1瓶/0.5mL水溶液- 浸透圧比〔生理食塩液に対する比〕
性状 約1
1瓶/0.5mL水溶液- 添付溶解液(1管中)
性状 日局注射用水0.5mL- イムノマックス-γ注100
- 6399408F4020
- 承認番号
- 20100EZZ00142
- 欧文商標名
- Imunomax-γ
- 2001年7月
- 1990年2月
- 貯 法
貯法・使用期限等 遮光・凍結を避け10℃以下で保存- 使用期限
貯法・使用期限等 外箱等に表示(使用期間3年)- 劇薬,処方箋医薬品
注1) 規制区分 注1) 注意−医師等の処方箋により使用すること- 成分・含量(1瓶中)
組成 インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)
100万国内標準単位(JRU)- 添加物
組成 L-システイン塩酸塩水和物 0.44mg
マルトース水和物 52.6mg
マクロゴール4000 2.0mg
リン酸二水素ナトリウム,リン酸水素ナトリウム水和物- 性状・剤形
性状 白色の軽質の塊又は粉末である。(注射剤)- pH
性状 6.2〜7.2
1瓶/mL水溶液- 浸透圧比〔生理食塩液に対する比〕
性状 約1
1瓶/mL水溶液- 添付溶解液(1管中)
性状 日局注射用水1mL
承認等
販売名
販売名コード
承認・許可番号
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
規制区分
組成
性状
販売名
販売名コード
承認・許可番号
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
規制区分
組成
性状
一般的名称
注射用インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)- 1.本剤又は他のインターフェロン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.ワクチン等生物学的製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
禁忌
(次の患者には投与しないこと)- 効能・効果に関連する使用上の注意
効能・効果に関連する使用上の注意 菌状息肉症及びセザリー症候群の内臓病変を有する患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。- 1.腎癌
- 生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し,1法又は2法により点滴静注する。
- 1法:連日投与
- 通常,成人には1日1回200万〜300万国内標準単位/m2(体表面積)を連日投与する。
- 2法:間欠投与
- 通常,成人には1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を5日間連日投与し,9日間休薬する。これを2回繰り返す。
- その後,1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を隔日3回投与し,9日間休薬する。これを2回以上繰り返す。
- なお,年齢,症状により適宜増減する。
- 2.慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減
- 通常,1日1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を週1〜3回皮下注射する。
- なお,安全性からみて上記投与量の継続が困難と判断されたときは適宜減量又は中止する。
- 1回25万国内標準単位/m2(体表面積)を超える高用量の投与は望ましくない。
- 上記の投与量を超える用量を投与した場合の安全性及び有効性は確立されていない。
- 3.菌状息肉症,セザリー症候群
- 通常,成人には1日1回200万国内標準単位を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し,週5回点滴静注する。
- 効果が不十分な場合には,1日1回400万国内標準単位を上限として増量できる。
- なお,患者の状態により適宜減量する。
- 参考:注射液の調製方法1瓶あたり,添付の日局注射用水(イムノマックス-γ注50:0.5mL,イムノマックス-γ注100:1mL)をゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解する。(「適用上の注意」の項参照)
*効能・効果
*用法・用量
- 1.間欠投与又は一時中止し,再投与する場合
- 2.薬物過敏症の既往歴のある患者
- 3.アレルギー素因のある患者
- 4.心疾患又はその既往歴のある患者[心疾患が悪化することがある。]
- 5.重篤な肝障害又は腎障害のある患者[症状が悪化することがある。]
- 6.高度の白血球減少又は血小板減少のある患者[白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがある。]
- 7.精神神経障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化することがある。]
- 8.自己免疫疾患又はその素因のある患者[症状が悪化又は顕性化することがある。]
- 1.本剤の投与により,間質性肺炎,重篤なうつ状態,自己免疫現象があらわれることがあるので,患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。[「副作用 (1) 重大な副作用」の項参照]
なお,類薬(インターフェロン-α製剤)で,間質性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため,注意すること。 - 2.本剤を長期投与する場合には,臨床効果及び副作用の程度を考慮し,投与を行うこと。
なお,効果が認められない場合には投与を中止すること。
慢性肉芽腫症の場合は,本剤を長期投与(1年以上)したときの安全性(成長や発育に対する影響)は確立していないので,長期投与になる場合には十分な観察を行うこと。 - 3.過敏症等の反応を予測するため,使用に際しては十分な問診を行うとともに,あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。
- 4.本剤の投与において,一般に発熱がみられる。その程度は個人差が著しいが高熱を呈する場合もあるので,発熱に対してあらかじめ十分配慮すること。
- 5.骨髄機能抑制,肝機能障害,腎機能障害等があらわれることがあるので,定期的に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には減量,休薬等適切な処置を行うこと。
- 薬剤名等
- 合成抗菌剤
スルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤 - 臨床症状・措置方法
- 骨髄抑制作用を増強するおそれがある。
- 機序・危険因子
- 機序は不明
共に骨髄抑制作用を有する。 - 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 承認時における安全性評価対象例174例中(イムノマックス-γ注300投与例を含む),副作用は165例(94.8%)に認められた。主なものは,発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感等のインフルエンザ様症状が162例(93.1%),次いで食欲不振,悪心等の消化器系症状が93例(53.4%)等であった。また,臨床検査値の異常変動は174例中105例(60.3%)に認められた。主なものは,白血球減少62例(35.6%),AST(GOT)上昇35例(20.1%),ALT(GPT)上昇33例(19.0%)等であった1)〜7) 。- 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 再審査終了時における安全性評価対象例319例中(イムノマックス-γ注300投与例を含む),臨床検査値の異常変動を含む副作用は237例(74.3%)に認められた。主なものは,発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感等のインフルエンザ様症状が208例(65.2%),食欲不振,悪心等の消化器系症状が64例(20.1%),白血球減少60例(18.8%),AST(GOT)上昇34例(10.7%),ALT(GPT)上昇33例(10.3%)等であった。 慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減- 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 承認時における安全性評価対象例46例中,副作用は24例(52%)に認められた。主なものは,発熱20例(43%)等であった。また,臨床検査値の異常変動は46例中1例(2%)に白血球減少が認められた8) 。- 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 再審査終了時における安全性評価対象例41 例中,副作用は15 例(37%)に認められた。主なものは,発熱9 例(22%)等であった。臨床検査値の異常変動は認められなかった。 菌状息肉症,セザリー症候群- 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 承認時における安全性評価対象例16例中,臨床検査値の異常変動を含む副作用は16例(100%)に認められた。主なものは,インフルエンザ様症状が16例(100%),次いで食欲不振が3例(19%),白血球減少が3例(19%)であった。- 副作用等発現状況の概要
副作用等発現状況の概要 (副作用の発現頻度は承認時並びに腎癌及び慢性肉芽腫症の再審査終了時の成績に基づく。)- 1.間質性肺炎(0.1〜1%未満):間質性肺炎があらわれることがあるので,患者の状態に十分注意し,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。また,咳嗽,呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。
- 2.ショック(頻度不明):ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
- 3.重篤なうつ状態(0.1〜1%未満):重篤なうつ状態があらわれることがあるので,患者の精神状態に十分注意し,不眠,不安,焦燥等があらわれた場合には投与を中止するなど,投与継続の可否について慎重に検討すること。また,投与にあたってはこれら精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ,不眠,不安等があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。
なお,類薬(インターフェロン-α,β製剤)で,自殺企図,躁状態,攻撃的行動の症例が報告されている。 - 4.急性腎不全(頻度不明):急性腎不全を起こすことがあるので,定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 5.心不全(0.1〜1%未満):心不全を起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 6.白血球減少,血小板減少(5%以上),汎血球減少(頻度不明):これらの副作用があらわれることがあるので,定期的に血液学的検査を行い,治療の継続が困難と認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
- 7.自己免疫現象(頻度不明):自己免疫現象によると思われる症状・徴候(肝炎,潰瘍性大腸炎の悪化等)があらわれることがあるので,自己免疫性疾患の患者又はその素因のある患者には慎重に投与すること。
- 8.糖尿病(0.1〜1%未満):糖尿病が増悪又は発症することがあるので,定期的に検査(血糖値,尿糖等)を行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 顔面潮紅,そう痒感,蕁麻疹等 発熱及びインフルエンザ様症状注2- 頻度
- 5%以上
- その他の副作用
その他の副作用 発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感 発熱及びインフルエンザ様症状注2- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 頭痛,関節痛,筋肉痛等 血液- 頻度
- 5%以上
- その他の副作用
その他の副作用 貧血 肝臓- 頻度
- 5%以上
- その他の副作用
その他の副作用 AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇 肝臓- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 総蛋白減少,LDH上昇,Al-P上昇等 肝臓- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 ビリルビン上昇,コレステロール上昇,トリグリセライド上昇 腎臓- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 BUN上昇,クレアチニン上昇,蛋白尿,尿量減少等 腎臓- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 尿沈渣異常 電解質- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 血清ナトリウム減少,血清カリウム変動,血清カルシウム変動 電解質- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 血清クロール減少 精神神経系- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 見当識障害,眠気,めまい,ふらつき,振戦等 循環器- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 血圧変動,動悸等 循環器- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 心電図異常,頻脈 呼吸器- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 呼吸困難等 消化器- 頻度
- 5%以上
- その他の副作用
その他の副作用 食欲不振,悪心・嘔吐 消化器- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 下痢,口内炎等 眼注3- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 眼底出血等の網膜の微小循環障害 注射部位- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 腫脹 注射部位- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 疼痛 その他- 頻度
- 5%未満
- その他の副作用
その他の副作用 発汗,浮腫 その他- 頻度
- 頻度不明
- その他の副作用
その他の副作用 胸部圧迫感- その他の副作用
その他の副作用 注1:症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。- その他の副作用
その他の副作用 注2:症状があらわれた場合には必要に応じて解熱剤の投与等適切な処置を行うこと。- その他の副作用
その他の副作用 注3:類薬(インターフェロン-α,β製剤)で報告がある。- 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
- 2.やむを得ず授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[授乳婦に対する使用経験はなく,十分な安全性は確立していない。]
- 1.腎癌の場合
- 低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立されていない。[使用経験が少ない。]
- 2.慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減の場合
- 低出生体重児,新生児,乳児に対する安全性は確立されていない。[使用経験がない。]
- 3.菌状息肉症,セザリー症候群の場合
- 低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立されていない。[使用経験がない。]
- 1.腎癌,菌状息肉症及びセザリー症候群の場合
- 1瓶あたり,添付の日局注射用水0.5mLをゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解する。更に,1日投与量を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等200〜500mLに加えて点滴静注する。
- 2.慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減の場合
- 1瓶あたり,添付の日局注射用水0.5mLをゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解し,皮下注射する。
- 3.用時調製し,溶解後速やかに使用すること。残薬は廃棄すること。 イムノマックス-γ注100
- 1.腎癌,菌状息肉症及びセザリー症候群の場合
- 1瓶あたり,添付の日局注射用水1mLをゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解する。更に,1日投与量を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等200〜500mLに加えて点滴静注する。
- 2.慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減の場合
- 1瓶あたり,添付の日局注射用水1mLをゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解し,皮下注射する。
- 3.用時調製し,溶解後速やかに使用すること。残薬は廃棄すること。
*使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)重要な基本的注意
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)副作用
副作用等発現状況の概要
腎癌重大な副作用
その他の副作用
過敏症注1高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に留意すること。妊婦,産婦,授乳婦等への投与
小児等への投与
適用上の注意
調製方法イムノマックス-γ注50
その他の副作用
過敏症注1高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に留意すること。妊婦,産婦,授乳婦等への投与
小児等への投与
適用上の注意
調製方法イムノマックス-γ注50
適用上の注意
調製方法イムノマックス-γ注50- 1.吸収
- (1)点滴静注※
- (1)血清中濃度
- 成人悪性腫瘍患者10例に200万国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与したときの血清中濃度は,投与終了時が最も高く,その後の消失は2相性を示した4)。
- (2)薬物動態パラメータ9)
- 表1 薬物動態パラメータ(成人悪性腫瘍患者,1時間点滴静注)参照
- (2)皮下注射
- 健康成人男性18例に50万国内標準単位(JRU)(承認外用量)を単回皮下注射したときの血清中濃度は,投与から6〜12時間後にピークに達し,その後の消失は1相性を示した。薬物動態パラメータを表2に示す10)。
- 表2 薬物動態パラメータ(健康成人,皮下注射)参照
- 2.分布
- (参考)
ラットに125I-標識インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)を静脈内投与したときの5分後の組織内濃度は,肝臓で最も高く,副腎,肺,骨髄,甲状腺,血清の順で,脳においては非常に低かった11)。 - 3.代謝
- (参考)
ラットに静脈内投与したインターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は血清及び主要臓器から時間の経過につれて消失するが,尿中及び胆汁中に全く排泄されないことから,インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)は代謝されることによって消失していくものと思われる。 - なお,代謝物について各種の検討を行ったが,代謝物を分離精製することができず,インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)の血中代謝物を明らかにできなかった11)。
- 4.排泄※
- 成人悪性腫瘍患者3例に200万国内標準単位(JRU)/m2(1時間点滴静注)を投与し,尿中濃度をbioassay又はRIAで測定した。その結果,投与後24時間までの尿中濃度はいずれの測定法でも測定限界以下であった12)。
- ※:人血清アルブミン含有製剤(旧製剤)で得られたデータ
薬物動態
- (測定法:bioassay)(mean±S.D.)
- 注1:
n =16 - (測定法:ELISA)(mean±S.D.)
薬物動態の表
投与量(JRU/m | Cmax(JRU/mL) | AUC | T | T | |
150万 | 5 | 98.5±45.3 | 449±357 | 0.4±0.2 | 4.7±2.6 |
投与量 | Cmax | Tmax | AUC | T | |
50万 | 18 | 0.441±0.252 | 8.3±1.4 | 9.695±4.913 | 12.82±6.45 |
- 1.腎癌
- 承認時における有効性評価対象例46例(イムノマックス-γ注300投与例を含む)中8例にCR(著効)又はPR(有効)が得られ,奏効率は17.4%(8例/46例)であった1),2)。なお,「原発巣なし」の症例での奏効率は14.7%(5例/34例),「原発巣あり」の症例での奏効率は25.0%(3例/12例)であった。また,「原発巣なし」の症例における主な標的病変別奏効率は肺7.7%(2例/26例)であり,骨5例に奏効例は認められなかった。「原発巣あり」の症例における主な標的病変別の奏効例数は,原発巣では8例中2例,肺では8例中1例であった。
- 市販後の使用成績調査における有効性評価対象例158例(イムノマックス-γ注300投与例を含む)の奏効率は7.0%(11例/158例)であった。なお,「原発巣なし」の症例での奏効率は8.9%(11例/124例)であったが,「原発巣あり」の症例34例では奏効例は認められなかった。また,「原発巣なし」の症例における主な標的病変別奏効率はリンパ節26.7%(4例/15例),骨11.1%(2例/18例),肺10.4%(8例/77例)であった。
- 2.慢性肉芽腫症に伴う重症感染の頻度と重篤度の軽減
- 有効性評価対象例31例における投与前12ヵ月間と投与中12ヵ月間の重症感染症罹患回数,入院日数,注射用抗生剤・抗真菌剤投与日数の比較は,表3のとおりであった8)。
- 表3 臨床成績(慢性肉芽腫症に伴う重症感染症)参照
- 3.菌状息肉症,セザリー症候群
- 菌状息肉症及びセザリー症候群(病期IA〜IVA)を対象とした国内第II相試験において,本剤〔投与開始4週間は1日1回200万国内標準単位を週5回,第5週目から第12週目までは週2回,第13週目以後は週1回点滴静注〕を投与したときの奏効率は表4のとおりであった13)。
- 表4 臨床成績(菌状息肉症及びセザリー症候群)参照
*臨床成績
- 注1:皮膚悪性腫瘍における固形がん薬物療法効果判定基準に基づいた皮膚病変の評価14)
- 注2:Modified Severity-Weighted (mSWAT) に基づいた皮膚病変の評価15)
- 注3:完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)の占める割合。ただし,本国内第II相試験では,PRのみであった。
臨床成績の表
投与前 | 投与中 | |
有効性評価対象例数 | 31例 | 31例 |
重症感染症罹患回数(延べ) | 29回 | 11回 |
入院日数(延べ) | 1855日 | 553日 |
注射用抗生剤・抗真菌剤投与日数(延べ) | 1282日 | 383日 |
疾患名 | 皮膚病変の総合評価 | 皮膚病変の総合評価 | mSWATによる評価 | mSWATによる評価 |
菌状息肉症 | 11/15 | 73.3 | 9/15 | 60.0 |
セザリー症候群 | 1/1 | − | 0/1 | − |
合計 | 12/16 | 75.0 | 9/16 | 56.3 |
- 薬効薬理
薬効薬理 薬理作用 - 1.抗腫瘍効果(
in vitro ) - ヒト腎癌由来細胞(Caki-1,A-498)に対して,インターフェロン アルファ,ベータよりも強い細胞増殖抑制作用を示した16)。
- 2.抗腫瘍効果(
in vivo ) - ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞(A-498)に対して,有意な細胞増殖抑制作用を示した17)。
- 3.BRM作用
- 腫瘍細胞に直接作用し細胞増殖を抑制する作用と共にヒト末梢血リンパ球に作用してNK細胞活性の増強作用,抗体依存性細胞障害活性の増強作用,マクロファージの活性化等の免疫反応を介した間接的な腫瘍細胞傷害作用が報告されている18),19)。
- 4.活性酸素産生能
- ヒトマクロファージの活性酸素産生能の増加が認められた20)。
薬効薬理
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:インターフェロン ガンマ-1a(遺伝子組換え)(JAN)Interferon Gamma-1a(Genetical Recombination)略号:IFN-γ-1a分子式:C761H1206N214O225S6分子量:17145.41化学構造式:アミノ酸146個からなるポリペプチドである。

- イムノマックス-γ注50:1瓶
- イムノマックス-γ注100:1瓶
- 溶解液として,日局注射用水(イムノマックス-γ注50:0.5mL,イムノマックス-γ注100:1mL)を添付している。
包装
- 町田豊平ほか:癌と化学療法,1987,14(2),440
- 高久史麿ほか:癌と化学療法,1987,14(3),645
- 東海林文夫ほか:Biotherapy,1989,3(4),806
- 小川一誠ほか:癌と化学療法,1987,14(2),446
- 安達興一ほか:癌と化学療法,1985,12(6),1331
- 池田重雄ほか:西日本皮膚科,1986,48(6),1130
- 神保孝一ほか:癌と化学療法,1987,14(1),152
- 崎山幸雄ほか:日本小児科学会雑誌,1994,98(5),1048
- 尾熊隆嘉ほか:化学療法の領域,1990,6(2),316
- 社内資料(生物学的同等性)
- 山田秀雄ほか:基礎と臨床,1987,21(10),4267
- 佐々木緊ほか:社内資料(体液内濃度,1986)
- 社内資料(菌状息肉症/セザリー症候群患者に対する国内臨床試験)
- 石原和之ほか:日本癌治療学会誌,1990,25(11),2609
- Olsen,E.A.et al.:J.Clin.Oncol.,2011,29(18),2598
- 和田透ほか:社内資料(ヒト癌由来細胞に対する細胞増殖抑制作用,1988)
- 笠井久司ほか:社内資料(
in vivo における抗腫瘍活性,1988) - 佐藤孝三郎ほか:基礎と臨床,1986,20(8),4021
- 松本光史ほか:基礎と臨床,1986,20(8),4035
- 布井博幸:社内資料(スーパーオキシド産生に対する影響,1993)
問い合わせ先 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。問い合わせ先 問い合わせ先 共和薬品工業株式会社 薬事部,安全管理部 〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-13-9 0120-041-189(製品情報お問い合わせ先) - FAX
06-6308-0334 問い合わせ先 問い合わせ先 共和クリティケア株式会社 学術情報課 〒112-0006 東京都文京区小日向4-2-8 TEL 0120-265-321 03-5840-5145
主要文献及び文献請求先
**文献請求先
- **発売元
- 共和薬品工業株式会社
- 〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-13-9
- 製造販売元
- 塩野義製薬株式会社
- 〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号
- **プロモーション提携
- 共和クリティケア株式会社
- 〒243-0014 神奈川県厚木市旭町四丁目18番29号
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
薬価
販売名コード | 品名 | 成分名 | 規格 | 薬価 |
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6399408F4020 | イムノマックス-γ注100 | インターフェロンガンマ-1a(遺伝子組換え) | 100万国内標準単位1瓶(溶解液付) | 8541 |
6399408F7020 | イムノマックス-γ注50 | インターフェロンガンマ-1a(遺伝子組換え) | 50万国内標準単位1瓶(溶解液付) | 4454 |