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薬剤師ネクスト経営塾

バップフォー錠10

作成又は改訂年月

**2014年6月改訂(第13版)
*2011年10月改訂

日本標準商品分類番号

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2003年3月
効能又は効果追加承認年月(最新)
2009年12月

薬効分類名

承認等

販売名

バップフォー錠10

販売名コード

2590007F1021

承認・許可番号

承認番号
20500AMZ00143000
商標名
BUP-4 10

薬価基準収載年月

1993年5月

販売開始年月

1993年5月

貯法・使用期限等

*貯法
使用期限等室温保存、気密容器
使用期限
使用期限等外箱に表示

基準名

*日本薬局方
基準名プロピベリン塩酸塩錠

規制区分

**処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

成分・含量
組成1錠中 プロピベリン塩酸塩10mg
添加物
組成乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、カルメロースカルシウム、ヒプロメロース、タルク、マクロゴール6000、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、カルナウバロウ

性状

性状白色の扁平球状のフィルムコーティング錠である。
外形:表面
性状
外形:裏面
性状
外形:側面
性状
大きさ・重量:直径(mm)
性状7.1
大きさ・重量:厚み(mm)
性状3.2
大きさ・重量:重量(mg)
性状125
識別コード
性状TC271

販売名

バップフォー錠20

販売名コード

2590007F2028

承認・許可番号

商標名
BUP-4 20

薬価基準収載年月

1993年5月

販売開始年月

1993年5月

貯法・使用期限等

*貯法
使用期限等室温保存、気密容器
使用期限
使用期限等外箱に表示

基準名

*日本薬局方
基準名プロピベリン塩酸塩錠

規制区分

**処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

成分・含量
組成1錠中 プロピベリン塩酸塩20mg
添加物
組成結晶セルロース、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルスターチ、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、タルク、マクロゴール6000、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、カルナウバロウ

性状

性状白色の扁平球状のフィルムコーティング錠である。
外形:表面
性状
外形:裏面
性状
外形:側面
性状
大きさ・重量:直径(mm)
性状7.1
大きさ・重量:厚み(mm)
性状3.2
大きさ・重量:重量(mg)
性状125
識別コード
性状TC272

販売名

バップフォー細粒2%

販売名コード

2590007C1025

承認・許可番号

商標名
BUP-4 2%

薬価基準収載年月

2006年7月

販売開始年月

2006年7月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存、気密容器
使用期限
使用期限等外箱に表示

規制区分

**処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

成分・含量
組成1g中 プロピベリン塩酸塩20mg
添加物
組成D−マンニトール、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、リン酸二カリウム、ヒプロメロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸ポリオキシル40

性状

性状白色の細粒剤である。
外形
性状細粒
大きさ・重量1
性状1包中0.5g(プロピベリン塩酸塩10mg)
識別コード1
性状TC269
大きさ・重量2
性状1包中1.0g(プロピベリン塩酸塩20mg)
識別コード2
性状TC270

一般的名称

*

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
幽門、十二指腸又は腸管が閉塞している患者[胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
胃アトニー又は腸アトニーのある患者[抗コリン作用により症状が悪化するおそれがある。]
尿閉を有する患者[抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]
閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
重症筋無力症の患者[抗コリン作用により症状が悪化するおそれがある。]
重篤な心疾患の患者[期外収縮等が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]

効能又は効果

本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌等の下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査等により除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では、それに対する治療を優先させること。

用法及び用量

通常、成人にはプロピベリン塩酸塩として20mgを1日1回食後経口投与する。
年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分の場合は、20mgを1日2回まで増量できる。

用法及び用量に関連する使用上の注意

20mgを1日1回投与で効果不十分であり、かつ安全性に問題がない場合に増量を検討すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
排尿困難のある患者[前立腺肥大症等では排尿困難が更に悪化又は残尿が増加するおそれがある。]
緑内障の患者[閉塞隅角緑内障の患者は禁忌である。閉塞隅角緑内障以外でも抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
不整脈又はその既往歴のある患者[期外収縮等が報告されており、症状が悪化又は再発するおそれがある。]
肝障害又はその既往歴のある患者[主として肝で代謝されるため、副作用が発現しやすいおそれがある。]
腎障害又はその既往歴のある患者[腎排泄が減少し、副作用が発現しやすいおそれがある。]
パーキンソン症状又は脳血管障害のある患者[症状の悪化あるいは精神神経症状があらわれるおそれがある。]
潰瘍性大腸炎のある患者[中毒性巨大結腸があらわれるおそれがある。]
甲状腺機能亢進症の患者[抗コリン作用により頻脈等の交感神経興奮症状が悪化するおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

眼調節障害、眠気、めまいがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分に注意すること。

相互作用

相互作用の概略
相互作用の概略の説明本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される(「薬物動態」の項参照)。

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
抗コリン剤、
三環系抗うつ剤、
フェノチアジン系薬剤、
モノアミン酸化酵素阻害剤
臨床症状・措置方法
口渇、便秘、排尿困難等の副作用が強くあらわれることがある。
機序・危険因子
抗コリン作用が増強される。

副作用

副作用等発現状況の概要
承認時における副作用評価可能症例は932例であり、副作用発現率は20.9%(195例)であった。主な副作用は口渇9.0%、便秘2.5%、腹痛2.1%等の消化器症状、排尿困難3.6%、尿閉1.0%等の泌尿器系症状、眼調節障害1.2%等、主な臨床検査値の異常変動はALT(GPT)上昇1.0%(4/421例)、AST(GOT)上昇0.5%(2/421例)等であった。1〜13)1〜13)
市販後調査(使用成績調査及び特別調査)における副作用評価可能症例は11087例であり、副作用発現率は9.9%(1094例)であった。 主な副作用は口渇4.8%、便秘0.9%、腹痛0.4%等の消化器症状、排尿困難1.7%、残尿感0.6%等の泌尿器系症状であった。14〜19)14〜19)(再審査終了時)
過活動膀胱に対する比較試験及び高用量(20mgを1日2回)試験における副作用評価可能症例はそれぞれ291例、45例であり、副作用発現率は27.5%(80例)、42.2%(19例)であった。両試験(336例)での主な副作用は口渇20.2%、便秘7.4%、悪心1.2%等の消化器症状、主な臨床検査値の異常変動は白血球減少1.2%等であった。20,21)20,21)(効能追加時)
重大な副作用
頻度
[( )内に発現頻度を記載。未記載は頻度不明。]
1.急性緑内障発作:
眼圧亢進があらわれ、急性緑内障発作(0.1%未満)を惹起し、嘔気、頭痛を伴う眼痛、視力低下等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
2.尿閉:
尿閉(0.4%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.麻痺性イレウス:
麻痺性イレウスがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、著しい便秘、腹部膨満等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.幻覚・せん妄:
幻覚・せん妄(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
5.腎機能障害:
腎機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、BUN、血中クレアチニンの上昇があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6.横紋筋融解症:
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.血小板減少:
血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群):
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9.QT延長、心室性頻拍:
QT延長、心室性頻拍、房室ブロック、徐脈等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.肝機能障害、黄疸:
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害(0.1%未満)、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
副作用の概要
副作用の概要次の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと。特に意識障害、パーキンソン症状、ジスキネジア、徐脈、期外収縮、過敏症があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
消化器
頻度
5%以上
その他の副作用
その他の副作用口渇
消化器
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用便秘、腹痛、嘔気・嘔吐、消化不良、下痢
消化器
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用食欲不振、口内炎、舌炎
泌尿器
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用排尿困難、残尿
泌尿器
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用尿意消失
精神神経系
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用めまい、頭痛
精神神経系
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用しびれ、眠気
精神神経系
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用意識障害(見当識障害、一過性健忘)、パーキンソン症状(すくみ足、小刻み歩行等の歩行障害、振戦等)、ジスキネジア
循環器
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用動悸、血圧上昇
循環器
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用徐脈、期外収縮、胸部不快感
過敏症
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用そう痒、発疹
過敏症
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用蕁麻疹
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用調節障害
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用眼球乾燥
肝臓
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
腎臓
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用BUN上昇、クレアチニン上昇
血液
頻度
0.1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用白血球減少
その他
頻度
0.1%未満
その他の副作用
その他の副作用倦怠感、浮腫、脱力感、味覚異常、腰痛、嗄声、痰のからみ
その他
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用咽頭部痛
発現頻度は承認時及び市販後調査並びに効能追加試験の合計から算出した。

高齢者への投与

高齢者への投与
高齢者への投与高齢者では肝機能、腎機能が低下していることが多いため、安全性を考慮して10mg/日より投与を開始するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。22)22)]

小児等への投与

小児等への投与
小児等への投与低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[低出生体重児、新生児又は乳児に対しては使用経験がない。幼児又は小児に対しては使用経験が少ない。14,16)

過量投与

1.症状:
せん妄、興奮、全身痙攣、歩行障害、言語障害、散瞳、麻痺性イレウス、尿閉、頻脈、血圧上昇、全身紅潮、肝機能障害等。
2.処置:
胃洗浄し、次にアトロピン過量投与の場合と同様の処置を行う。例えば、ネオスチグミン(抗コリン症状に対して)、抗不安剤、補液等の対症療法を行う。

適用上の注意

1.調剤時:
細粒剤では、主薬が包材に吸着する場合があるので、再分包は避けること。
2.服用時:
細粒剤を服用する際は、苦味が残ることがあるので、水等で速やかに服用すること。
3.薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

雌雄ラット及びマウスに2年間経口投与したところ、雄ラットにおいて臨床用量の122倍(49mg/kg/日)投与群に腎腫瘍、雄マウスにおいて臨床用量の447倍(179mg/kg/日)投与群に肝腫瘍の発生率が対照群に比べ高いとの報告がある。23)23)

薬物動態

1.血中濃度
健康成人男子にプロピベリン塩酸塩20mgを経口投与し、血漿中の未変化体及び代謝物を測定した。
(1)単回投与24)24)
単回投与における未変化体とその主代謝物である1-メチル-4-ピペリジル ジフェニルプロポキシ酢酸 N-オキシド(本剤のN-オキシド体であり、以下M-1と略す。)及び1-メチル-4-ピペリジル ベンジル酸 N-オキシド(M-1の脱プロピル体であり、以下M-2と略す。)の血漿中濃度は図の如く推移した。
(表1)

(2)反復投与25)25)
1日1回、7日間反復投与における未変化体の血漿中濃度(Cmaxmax及びCminmin)は4日目まで漸次上昇し、以降4〜7日の投与期間中はほぼ一定した値を示し、投与終了後の半減期は約25時間であった。一方、主代謝物であるM-1の血漿中濃度(Cminmin)は未変化体同様の推移を示し、投与終了後の半減期は約14時間であった。
2.代謝
プロピベリン塩酸塩から主代謝物M-1への代謝には主としてCYP3A4が関与する(in vitro)。26,27)26,27) また、プロピベリン塩酸塩は治療時の血漿中濃度ではCYP1A、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4を阻害しなかった(in vitro)。28)28)
3.尿中排泄29)29)
健康成人男子にプロピベリン塩酸塩20mgを単回経口投与した時の0〜48時間尿には代謝物であるM-1、M-2及び2,2-ジフェニル-5-メチル-1,4-ジオキサン-3-オンなどが主に排泄され、それらの尿中総排泄量は投与量の約16%であった。

薬物動態の表

  Tmax(hr)Cmax(ng/mL)AUC0〜48hr(ng・hr/mL)T1/2(hr)
錠剤未変化体1.67±0.5252.42±17.32559.97±167.1714.78±3.12※1
錠剤M-11.04±0.40682.41±151.025540.65±1349.299.60±1.12
錠剤M-21.69±0.489.50±2.23117.88±23.3310.07±1.95※2
細粒剤未変化体1.69±0.7956.08±27.55589.43±244.3313.87±2.04※1
細粒剤M-10.98±0.31685.04±144.645390.68±1444.519.39±1.12
細粒剤M-22.13±1.0210.02±3.43131.61±28.0310.41±2.12※3
(n=16, mean±S.D., ただし※1※1:n=15,※2※2:n=5,※3※3:n=9)

臨床成績

1.臨床効果1〜13)1〜13)
臨床試験を集計した結果、効果判定可能症例は607例で、有効率(有効以上)は54.0%(328/607例)であった。
疾患別有効率は次のとおりであった。なお、投与量は1日10〜40mgである。
(表2)
2.二重盲検比較試験4,5)4,5)
頻尿・尿失禁を主訴とした神経因性膀胱及び不安定膀胱、さらに頻尿を主訴とした神経性頻尿及び刺激膀胱を対象とした比較試験の結果、いずれも有用性が認められた。
3.過活動膀胱に対する臨床効果20,21)20,21)
国内で実施された過活動膀胱患者を対象とした無作為化二重盲検並行群間比較試験(投与期間:12週間)における成績は以下のとおりであった。本剤20mgを1日1回経口投与したときの結果は、主要評価項目である24時間あたりの平均排尿回数の変化量、副次評価項目である24時間あたりの平均尿意切迫感回数の変化量及び24時間あたりの平均切迫性尿失禁回数の変化量に関して本剤20mg群がプラセボ群に比し有意な減少が認められた。
(表3、表4、表5)
高用量試験(非盲検非対照試験)(投与期間:12週間)において、本剤20mgを1日1回投与で効果不十分な過活動膀胱患者を対象に本剤20mgを1日2回へ増量した結果、過活動膀胱の主症状である排尿回数、尿意切迫感及び切迫性尿失禁のすべての症状に対して増量前後で有意差が認められた。

臨床成績の表

疾患有効率(有効以上)
神経因性膀胱53.6%(149/278)
神経性頻尿52.7%(108/205)
不安定膀胱70.0%(42/60)
刺激膀胱(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)45.3%(29/64)
合計54.0%(328/607)
投与前値投与前値最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量
投与群症例数平均値標準偏差平均値標準偏差両側95%信頼区間両側95%信頼区間
下限上限
プラセボ27011.102.52-1.361.67-1.56-1.16
プロピベリン塩酸塩20mg28411.032.16-1.861.86-2.07-1.64
投与前値投与前値最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量
投与群症例数平均値標準偏差平均値標準偏差両側95%信頼区間両側95%信頼区間
下限上限
プラセボ2704.173.01-1.992.59-2.30-1.68
プロピベリン塩酸塩20mg2844.332.92-2.842.52-3.13-2.54
投与前値投与前値最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量 最終評価時変化量
投与群症例数平均値標準偏差平均値標準偏差両側95%信頼区間両側95%信頼区間
下限上限
プラセボ2291.221.05-0.681.04-0.81-0.54
プロピベリン塩酸塩20mg2311.611.84-1.181.64-1.40-0.97

薬効薬理

1.生体位膀胱の排尿運動抑制作用
(1)膀胱容量の増加作用30〜33)30〜33)
麻酔ラット及びイヌを用いたシストメトリーにおいて最大膀胱容量の増加作用を、また、除脳イヌを用いたシストメトリーにおいて最大膀胱容量並びに有効膀胱容量(1回排尿量)の増加作用を示すが、残尿量の有意な増加は認められなかった。
(2)排尿運動の抑制作用30,31)30,31)
麻酔ラット及びイヌにおいて膀胱充満時の律動的収縮(排尿運動)の回数減少が認められた。
(3)電気刺激による膀胱収縮の抑制作用34,35)34,35)
骨盤神経を非切断あるいは切断した麻酔イヌにおいて骨盤神経の電気刺激による膀胱収縮力の低下作用がいずれも認められた。
2.摘出膀胱に対する作用36,37)36,37)
膀胱平滑筋においてアセチルコリン及び塩化カリウムによる収縮(ラット、イヌ及びモルモット)と経壁電気刺激による収縮(ラット、イヌ及びウサギ)の抑制が用量依存的に認められた。
3.作用機序
摘出膀胱においてアセチルコリン及び塩化カリウム収縮を抑制し、ムスカリン受容体への親和性を有し、アトロピンで抑制されない経壁電気刺激収縮の抑制作用を示す。また、骨盤神経の切断末梢端刺激による膀胱収縮が抑制されることより、本剤の作用は膀胱平滑筋側にあることが示唆される。一方、主代謝物であるM-1は平滑筋直接作用を、M-2は抗コリン作用を有する。
本剤は平滑筋直接作用及び抗コリン作用を有し、主として平滑筋直接作用により排尿運動抑制作用を示すと推定される。

有効成分に関する理化学的知見

*構造式
理化学的知見
理化学的知見
一般名
理化学的知見
理化学的知見プロピベリン塩酸塩(Propiverine Hydrochloride)
*化学名
理化学的知見
理化学的知見1-Methylpiperidin-4-yl 2,2-diphenyl-2-propoxyacetate monohydrochloride
分子式
理化学的知見
理化学的知見C23H29NO3・HCl
分子量
理化学的知見
理化学的知見403.94
*融点
理化学的知見
理化学的知見213〜218℃
*性状
理化学的知見
理化学的知見白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はエタノール(99.5)にやや溶けやすい。

包装

バップフォー錠10 
PTP包装:100錠(10錠×10)、140錠(14錠×10)、500錠(10錠×10×5) 
バラ包装:100錠、500錠
バップフォー錠20 
PTP包装:100錠(10錠×10)、140錠(14錠×10)、500錠(10錠×10×5) 
バラ包装:100錠、500錠
バップフォー細粒2% 
ヒートシール:0.5g×60包、1.0g×60包

主要文献及び文献請求先

高安久雄 他:診療と新薬,27(1)75(1990)
高安久雄 他:臨床医薬,6(4)745(1990)
高安久雄 他:臨床医薬,6(4)761(1990)
高安久雄 他:医学のあゆみ,153(8)459(1990)
高安久雄 他:西日本泌尿器科,52(2)248(1990)
岩坪暎二 他:西日本泌尿器科,52(2)233(1990)
阿曾佳郎 他:泌尿器外科,3(5)671(1990)
大森弘之 他:西日本泌尿器科,52(2)241(1990)
高木隆治 他:泌尿器外科,3(3)321(1990)
渡邉泱 他:新薬と臨牀,39(4)699(1990)
小島弘敬 他:新薬と臨牀,39(6)1153(1990)
横山修 他:泌尿器科紀要,36(4)517(1990)
大友英一 他:薬理と治療,18(4)1731(1990)
伊藤国夫 他:薬理と治療,30(12)1023(2002)
伊藤国夫 他:薬理と治療,30(1)37(2002)
帆足英一 他:小児科臨床,51(5)1039(1998)
斉藤博 他:泌尿器外科,12(4)525(1999)
小磯謙吉 他:社内資料(バップフォー錠の特別調査),研究報告書No.119(1997)
朴英哲 他:排尿障害プラクティス,6(3)217(1998)
*Gotoh, M. al.:Int. J. Urol., 18(5)365(2011)
*横山修 他:泌尿器外科,24(6)1023(2011)
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春野明弘 他:日本薬理学雑誌,94(2)145(1989)

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製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

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東京都千代田区神田錦町1-27

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2590007C1025 バップフォー細粒2% プロピベリン塩酸塩 2%1g 144.7
2590007F2028 バップフォー錠20 プロピベリン塩酸塩 20mg1錠 109.8
2590007F1021 バップフォー錠10 プロピベリン塩酸塩 10mg1錠 63.6

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