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薬剤師ネクスト経営塾

イセパシン注射液200

作成又は改訂年月

** 2017年10月改訂 (第12版)
* 2013年6月改訂

日本標準商品分類番号

876123

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
1998年3月
再評価結果公表年月(最新)
2004年9月

薬効分類名

アミノグリコシド系抗生物質製剤

承認等

販売名

イセパシン注射液200

販売名コード

6123404A1086

承認・許可番号

承認番号
21700AMX00010000
商標名
ISEPACIN 200

薬価基準収載年月

2005年12月

販売開始年月

1988年4月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期間
使用期限等2年
使用期限
使用期限等外箱等に記載

基準名

日本薬局方
基準名イセパマイシン硫酸塩注射液

規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分(1アンプル(2mL)中)
組成日局イセパマイシン硫酸塩200mg(力価)
添加物(1アンプル(2mL)中)
組成亜硫酸水素ナトリウム2mg,pH調整剤,等張化剤

性状

剤形
性状注射剤
性状無色澄明
pH
性状5.5〜7.5
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状約1

販売名

イセパシン注射液400

販売名コード

6123404A2023

承認・許可番号

承認番号
20300AMZ00449000
商標名
ISEPACIN 400

薬価基準収載年月

1991年8月

販売開始年月

1991年9月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期間
使用期限等2年
使用期限
使用期限等外箱等に記載

基準名

日本薬局方
基準名イセパマイシン硫酸塩注射液

規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分(1アンプル(2mL)中)
組成日局イセパマイシン硫酸塩400mg(力価)
添加物(1アンプル(2mL)中)
組成亜硫酸水素ナトリウム2mg,pH調整剤

性状

剤形
性状注射剤
性状無色澄明
pH
性状5.5〜7.5
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
性状約2

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者

原則禁忌

本人又はその血族がアミノグリコシド系抗生物質による難聴又はその他の難聴のある患者[難聴が発現又は増悪するおそれがある。]

効能又は効果

用法及び用量

用法及び用量
用法及び用量通常,成人ではイセパマイシン硫酸塩として1日400mg(力価)を1〜2回に分け筋肉内注射又は点滴静注する。
点滴静注においては以下のとおりとする。
1日1回投与の場合:1時間かけて注入する。
1日2回投与の場合:30分〜1時間かけて注入する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
腎障害のある患者には,投与量を減ずるか,投与間隔をあけて使用すること。(「慎重投与」,「薬物動態」の項参照)

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
腎障害のある患者[高い血中濃度が持続し,腎障害が悪化するおそれがあり,また,第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
重症筋無力症の患者[神経筋遮断作用がある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]

重要な基本的注意

**本剤によるショック,アナフィラキシーアナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとること。
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与開始から投与終了後まで,患者を安静の状態に保たせ,十分な観察を行うこと。特に,投与開始直後は注意深く観察すること。
眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。特に腎機能障害患者,高齢者,長期間投与患者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすく,聴力障害の危険性がより大きくなるので,聴力検査を実施することが望ましい。アミノグリコシド系抗生物質の聴力障害は,高周波音に始まり低周波音へと波及するので,障害の早期発見のために,聴力検査の最高周波数である8kHzでの検査が有用である。
**急性腎障害等の重篤な腎障害腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので慎重に投与すること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
腎障害を起こすおそれのある血液代用剤(デキストラン,ヒドロキシエチルデンプン等)
臨床症状・措置方法
腎障害が発現,悪化することがあるので,併用は避けることが望ましい。
腎障害が発生した場合には,投与を中止し,透析療法等適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
機序は明確ではないが,併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇,近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
薬剤名等
ループ利尿剤(エタクリン酸,アゾセミド,フロセミド等)
臨床症状・措置方法
腎障害及び聴器障害が発現,悪化するおそれがあるので,併用は避けることが望ましい。
機序・危険因子
機序は明確ではないが,併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇,腎への蓄積が起こるという報告がある。
薬剤名等
*腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤(バンコマイシン塩酸塩,エンビオマイシン硫酸塩,白金含有抗悪性腫瘍剤(シスプラチン,カルボプラチン,ネダプラチン)等)
臨床症状・措置方法
腎障害及び聴器障害が発現,悪化するおそれがあるので,併用は避けることが望ましい。
機序・危険因子
両薬剤ともに腎毒性,聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。
薬剤名等
**,*麻酔剤,筋弛緩剤(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物,パンクロニウム臭化物,ベクロニウム臭化物,トルペリゾン塩酸塩,ボツリヌス毒素等)
筋弛緩作用を有する薬剤(コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム等)

筋弛緩作用を有する薬剤(コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム等)
臨床症状・措置方法
呼吸抑制があらわれるおそれがある。
呼吸抑制があらわれた場合には,必要に応じ,コリンエステラーゼ阻害剤,カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており,併用によりその作用が増強される。
薬剤名等
**,*腎毒性を有する薬剤(シクロスポリン,タクロリムス水和物,アムホテリシンB,ホスカルネットナトリウム水和物,コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム等),コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム等)
臨床症状・措置方法
腎障害が発現,悪化するおそれがある。
機序・危険因子
両薬剤ともに腎毒性を有するが,相互作用の機序は不明。

副作用

副作用等発現状況の概要
副作用集計の対象となった15,059例中612例(4.06%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている(再審査終了時)。
以下の副作用はこれらの調査において認められたものか,あるいは,別途自発的に報告されたものである。
重大な副作用
ショック(頻度不明)
重大な副作用
重大な副作用ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,チアノーゼ,呼吸困難,胸内苦悶,血圧低下等の症状があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
**急性腎障害(0.1%未満)腎障害(0.1%未満)
重大な副作用
重大な副作用急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと。
第8脳神経障害(0.1%未満)
重大な副作用
重大な副作用眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止することが望ましいが,やむを得ず投与を続ける必要がある場合には慎重に投与すること。
その他の副作用
過敏症注1)注1)
頻度
頻度不明
詳細
詳細蕁麻疹
過敏症注1)注1)
頻度
0.1〜5%未満
詳細
詳細発疹等
過敏症注1)注1)
頻度
0.1%未満
詳細
詳細そう痒,発熱等
腎臓
頻度
0.1〜5%未満
詳細
詳細腎機能障害注1)(BUN・クレアチニン上昇,尿所見異常,乏尿等)
腎臓
頻度
0.1%未満
詳細
詳細浮腫,血尿,カリウム等電解質の異常
肝臓
頻度
0.1〜5%未満
詳細
詳細肝機能障害注1)(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・LDH・血清ビリルビンの上昇等)
神経注2)注2)
頻度
0.1%未満
詳細
詳細四肢等のしびれ感,脱力感
血液
頻度
0.1〜5%未満
詳細
詳細貧血,白血球減少,血小板減少,好酸球増多
血液
頻度
0.1%未満
詳細
詳細血小板増多
消化器
頻度
0.1%未満
詳細
詳細下痢,悪心,嘔吐,食欲不振
ビタミン欠乏症
頻度
頻度不明
詳細
詳細ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向等),ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲不振,神経炎等)
注射部位注3)注3)
頻度
頻度不明
詳細
詳細発赤,潰瘍形成等
注射部位注3)注3)
頻度
0.1%未満
詳細
詳細痛,硬結等
その他
頻度
0.1%未満
詳細
詳細倦怠感,ほてり,頭痛,悪寒
注1)異常又は症状が認められた場合には投与を中止すること。
注2)症状があらわれた場合には投与を中止することが望ましいが,やむを得ず投与を続ける必要がある場合には慎重に投与すること。
注3)筋肉内注射時

高齢者への投与

高齢者には,次の点に注意し,用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
本剤は主として腎臓から排泄されるが,高齢者では腎機能が低下していることが多いため,高い血中濃度が持続するおそれがあり,第8脳神経障害,腎障害等の副作用があらわれやすい。
高齢者では,ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。また,動物実験(モルモット)で新生仔に外有毛細胞の消失がみられたとの報告がある。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない。]

過量投与

1.徴候,症状
腎障害,聴覚障害,前庭障害,神経筋遮断症状,呼吸麻痺があらわれることがある。
2.処置
血液透析等による薬剤の除去を行う。神経筋遮断症状,呼吸麻痺に対してはコリンエステラ−ゼ阻害剤,カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う。

適用上の注意

1.取扱い方法
アンプルカット時に異物の混入を避けるため,アンプルの首部の周りをエタノール綿等で清拭しカットすること。
2.調製方法
**点滴静注にあたって本剤の希釈には,通常「日局」生理食塩液,5%ブドウ糖注射液を用いるが,このほかに現在までに配合変化がないことが確認されている補液は,「日局」リンゲル液,モリアミンS注ポタコールR輸液,ハイカリック液-1号・2号,ラクテック注・G輸液等があり,これらのいずれも用いることができる。
アンピシリン,セフォチアム,セフロキシムと混合すると,両剤の反応によりアミドを形成し,本剤の活性低下を来すので,それぞれ別経路で投与すること。
アスコルビン酸注射液と混合すると,本剤の活性低下を来すので,それぞれ別経路で投与すること。
3.点滴静注時
点滴静注の場合,急速に投与しないこと。
4.筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては,組織・神経等への影響を避けるため,以下の点に注意すること。
同一部位への反復注射はなるべく行わないこと。また,低出生体重児,新生児,乳児,幼児,小児には特に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。なお,注射針を刺入したとき,神経にあたったと思われるような激痛を訴えた場合は,直ちに針を抜き,部位を変えて注射すること。
注射器の内筒を軽くひき,血液の逆流がないことを確かめて注射すること。
硬結を来すことがあるので,注射直後は局所を十分にもむこと。

その他の注意

クエン酸で抗凝固処理した血液を大量輸血された患者にアミノグリコシド系抗生物質を投与すると,投与経路にかかわらず,神経筋遮断症状,呼吸麻痺があらわれることがある。

薬物動態

1.血中濃度
健康成人に本剤200mg(力価)を筋肉内注射又は30分及び1時間点滴静注,400mg(力価)を筋肉内注射又は1時間点滴静注したときの血漿中濃度及び薬物速度論的パラメータは表1に示したとおりであった。また,200mg(力価)投与では投与開始12時間後に0.3μg/mL以下,400mg(力価)投与では投与開始24時間後に平均0.39μg/mLに低下した。1,2)1,2)
健康成人及び腎機能障害患者に本剤200mg(力価)を筋肉内注射したときの血清中濃度及び薬物速度論的パラメータは表2に示したとおりであった。腎機能低下に伴いT1/21/2が延長し,Cmaxの上昇及びAUCの増加が認められた。1,3)1,3)
2.分布
(1)体液・組織内移行
(1)喀痰中濃度4)4)
呼吸器感染症患者に本剤400mg(力価)を筋肉内注射したとき,投与3〜4時間後に2.19μg/mLの最高喀痰中濃度を示した。
(2)腹水中濃度1,5)1,5)
胃癌,直腸癌及び胆石症の腹部手術施行患者に本剤200mg(力価)を1時間点滴静注したとき,投与開始2時間後に8.44μg/mLの最高腹水中濃度を示した。また,腹膜炎患者に本剤400mg(力価)を1時間点滴静注したとき,投与開始1及び2時間後共に15.25μg/mLの最高腹水中濃度を示した。
(3)術創・熱傷患部滲出液中濃度6,7)6,7)
直腸及び乳房切断術施行患者に本剤200mg(力価)を筋肉内注射したとき,投与4時間後に7.8〜8.0μg/mLの最高術後浸出液中濃度を示した。また,熱傷二次感染患者に本剤200mg(力価)を筋肉内注射したとき,投与2〜4時間後に4.01μg/mLの最高熱傷潰瘍部滲出液中濃度を示した。
(4)臍帯血清中・羊水中濃度8)8)
満期産妊婦に本剤200mg(力価)を筋肉内注射したとき,投与約1.5及び約5時間後に7.1μg/mLの最高臍帯血清中濃度を,投与約4時間後に3.5μg/mLの最高羊水中濃度を示した。
(5)母乳中濃度8)8)
授乳婦に本剤200mg(力価)を筋肉内注射したとき,投与1〜6時間の間でいずれも母乳中濃度は測定限界値0.156μg/mL以下であった。
(2)血漿蛋白結合9)9)
ヒト血漿蛋白結合率は,12.5〜50μg/mLの濃度範囲で3.46〜6.30%であった(in vitro)。
3.代謝1,9)1,9)
健康成人に本剤300mg(力価)を筋肉内注射したとき,尿中に抗菌活性代謝物は検出されなかった。
(参考)ラットに1414C-イセパマイシン硫酸塩を筋肉内注射したとき,尿中放射能の大部分は未変化体であり,本剤はほとんど代謝されないと考えられた。
4.排泄1,2)1,2)
本剤の主排泄経路は尿中排泄であった。健康成人に本剤200mg(力価)を筋肉内注射又は30分及び1時間点滴静注したとき,投与後12時間までに約80%が尿中に排泄された。また,本剤400mg(力価)を筋肉内注射又は1時間点滴静注したとき,投与後24時間までに約80%が尿中に排泄された。
5.腎機能障害患者への投与法
腎機能障害患者では,血中濃度の半減期が延長し,高い血中濃度が長時間持続して,第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがあるので,腎機能障害度に応じて,投与量及び投与間隔を調節すべきである。
(1)初回量,維持量ともに調節する方法
クレアチニンクリアランス(Ccr)を用い,下図又は下式より求めた初回量及び維持量を投与する。
(2)投与間隔を調節する方法
200mg(力価)投与の場合は「血清クレアチニン値(mg/dL)×9」時間毎に投与する。
6.血中濃度モニタリング
アミノグリコシド系抗生物質による副作用発現の危険性は,一過性であっても異常に高い最高血中濃度(ピーク値)が繰り返されるほど大きくなり,また,異常に高い最低血中濃度(次回投与直前値)が繰り返されるほど大きくなるといわれている。本剤の場合は,最高血中濃度(A,A')が35μg/mL以上,最低血中濃度(B,B')が10μg/mL以上が繰り返されると第8脳神経障害や腎機能障害発生の危険性が大きくなると考えられている。腎機能障害患者,低出生体重児,新生児,高齢者及び大量投与患者等では血中濃度が高くなりやすいので,初回投与時において,また長期間投与患者においても適当な間隔で最高血中濃度(A,A')と最低血中濃度(B,B')を測定し,異常な高値を示す場合には,次回投与より投与量や投与間隔を調整することが望ましい。例えば,異常に高い最高血中濃度が繰り返されている場合は投与量を減量し,異常に高い最低血中濃度が繰り返されている場合は投与間隔を延長するなど調整を行う。

薬物動態の表

投与量投与法例数Tmax
Cmax
T1/2(hr)AUC
200mg筋肉内注射50.8510.201.7936.05
200mg点滴静注(30min)40.5017.131.7834.85
200mg点滴静注(1hr)31.0011.181.9429.14
400mg筋肉内注射40.9318.631.8770.88
400mg点滴静注(1hr)31.0021.501.8448.05
※点滴終了時
クレアチニン・クリアランス
例数Tmax
Cmax
T1/2(hr)AUC
10030.7711.041.8338.90
65.0,61.721.0012.313.2470.87
52.6,37.521.2011.494.0079.59
30.0,18.321.0815.834.96126.78

臨床成績

呼吸器感染症(肺炎,慢性呼吸器感染症)及び複雑性尿路感染症を対象とした二重盲検比較試験において,本剤200mg(力価)を1日2回筋肉内注射したときの有効率はそれぞれ67.3%(66/98)及び62.7%(74/118)であった。また,複雑性尿路感染症を対象とした封筒法による比較試験において,本剤400mg(力価)を1日1回又は2分割筋肉内注射したときの総合臨床効果は,群間に有意差を認めなかった。
なお,承認適応疾患を対象とした1,114例の一般臨床試験の概要は次のとおりである。10)〜12)10)〜12)
(1)敗血症
敗血症,菌血症及び敗血症疑いと診断された症例の有効率は66.7%(12/18)であり,このうち大腸菌,クレブシエラ属等の起炎菌が検出されたものの有効率は60.0%(6/10)であった。
(2)外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
大腸菌,緑膿菌等による外傷・熱傷及び手術創等の二次感染に対する有効率は84.6%(66/78)であった。
(3)呼吸器感染症
緑膿菌,クレブシエラ属,大腸菌等による慢性気管支炎には54.9%(39/71),気管支拡張症(感染時)には62.5%(20/32),肺炎には77.0%(144/187)の有効率を示した。
(4)尿路感染症
緑膿菌,大腸菌,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属等による腎盂腎炎には70.9%(134/189),膀胱炎には64.0%(301/470)の有効率を示した。
(5)腹膜炎
大腸菌,緑膿菌,クレブシエラ属等による腹膜炎に対する有効率は88.4%(61/69)であった。

薬効薬理

1.抗菌作用13,14)13,14)
イセパマイシン硫酸塩は,細菌の蛋白合成を阻害することにより抗菌作用を示し,その作用は殺菌的であり,臨床分離株の大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,緑膿菌に強い抗菌作用を示す(in vitro)。
2.不活化酵素に対する安定性13,14)13,14)
アミノグリコシド系抗生物質を不活化する種々の酵素に対して安定であり,同系薬剤との交叉耐性が少ない(in vitro)。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
イセパマイシン硫酸塩(JAN)
Isepamicin Sulfate(JAN) Isepamicin(INN)
2.*略号
ISP
3.化学名
6-Amino-6-deoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→4)-[3-deoxy-4-C-methyl-3-methylamino-β-L-arabinopyranosyl-(1→6)]-2-deoxy-1-N-[(2S)-3-amino-2-hydroxypropanoyl]-D-streptamine sulfate
4.構造式
5.分子式
C2222H4343N55O1212・xH22SO44
6.分子量
569.60(但し遊離塩基)
7.性状
本品は白色〜微黄白色の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく,メタノール又はエタノール(95)にほとんど溶けない。本品は吸湿性である。

包装

イセパシン注射液200(2mL):10アンプル
イセパシン注射液400(2mL):10アンプル

主要文献及び文献請求先

勝正孝 他:Jpn.J.Antibiot.,42(3),1(1989)
近藤賢(社内資料)
公文裕巳 他:Chemotherapy,33(S-5),540(1985)
三井健司:基礎と臨床,24(8),173(1990)
奥村堯:基礎と臨床,24(8),189(1990)
畑埜武彦 他:基礎と臨床,20(10),575(1986)
城野昌義 他:化学療法の領域,2(6),128(1986)
高瀬善次郎 他:Chemotherapy,33(S-5),441(1985)
正和 他:Jpn.J.Antibiot.,40(1),239(1987)
小林宏行 他:感染症学雑誌,60(11),1184(1986)
熊澤淨一 他:西日本泌尿器科,48(4),1439(1986)
大森弘之 他:西日本泌尿器科,52(7),878(1990)
山路真也 他:Chemotherapy,33(S-5),1(1985)
横井山繁行 他:Chemotherapy,33(S-5),29(1985)

文献請求先

問い合わせ先 文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
MSD株式会社 MSDカスタマーサポートセンター
東京都千代田区九段北1-13-12
医療関係者の方:フリーダイヤル0120-024-961

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
MSD株式会社
東京都千代田区九段北1-13-12

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
6123404A1086 イセパシン注射液200 イセパマイシン硫酸塩 200mg2mL1管 535
6123404A2023 イセパシン注射液400 イセパマイシン硫酸塩 400mg2mL1管 1048

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