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薬剤師ネクスト経営塾

ビダーザ注射用100mg

作成又は改訂年月

**2017年2月改訂(第3版)
*2012年4月改訂

日本標準商品分類番号

874291

日本標準商品分類番号等

国際誕生
2004年5月

薬効分類名

骨髄異形成症候群治療剤

承認等

販売名

ビダーザ注射用100mg

販売名コード

4291419D1026

承認・許可番号

承認番号
22300AMX00418000
商標名
Vidaza 100mg

薬価基準収載年月

2011年3月

販売開始年月

2011年3月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期限
使用期限等外箱及びラベルに表示

規制区分

劇薬
処方箋医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

販売名
組成ビダーザ注射用100mg
組成
組成1バイアル中アザシチジン100mg含有
添加物
組成D-マンニトール100mg

性状

剤形
性状凍結乾燥注射剤
性状
性状白色のケーキ状の塊又は粉末
pH:懸濁液a)
性状5.5〜8.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比):懸濁液a)
性状約0.7
pH:溶解液b)
性状5.5〜8.0
浸透圧比(生理食塩液に対する比):溶解液b)
性状約0.3
性状a)本剤1バイアルを注射用水4mLで均一に懸濁させた液
b)本剤1バイアルを注射用水10mLで溶解させた液

一般的名称

注射用アザシチジン

警告

警告
警告
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
警告
警告
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能又は効果

「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

用法及び用量

通常、成人にはアザシチジンとして75 mg/m22(体表面積)を1日1回7日間皮下投与又は10分かけて点滴静注し、3週間休薬する。これを1サイクルとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
原則として皮下投与を行うこと。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、点滴静注を行うこと。
本剤の投与については、以下の基準を目安に、適切に減量、治療開始の延期(休薬)及び投与中止の判断を行うこと。
(1)
グレード3以上の非血液毒性が発現した場合、治療開始前の状態に回復するまで休薬する。次サイクル開始予定日から21日以内に回復しない場合、又は当該毒性が重篤化した場合は投与を中止する(グレードはCTCAEに準じる)。
(2)
血液学的検査値による投与量調節
(1)
a)治療開始前値が白血球数≧3,000/mm33、好中球数≧1,500/mm33かつ血小板数≧75,000/mm33の全てを満たす患者
(1)
当該サイクルの最低値:
好中球数<1,000/mm33又は血小板数<50,000/mm33
(2)
次サイクルの治療開始の延期(休薬)・減量基準:
(1)治療開始前値からの減少量の50%が回復※した後、次サイクルを開始する
(2)14日以内に回復※しない場合、次サイクル投与量を50%量に減量する
※回復:血球数≧最低値+[0.5×(治療開始前値−最低値)]
(2)
b)治療開始前値が白血球数<3,000/mm33、好中球数<1,500/mm33又は血小板数<75,000/mm33のいずれかに該当する患者
(1)
当該サイクルの最低値:
白血球数、好中球数又は血小板数のいずれかが治療開始前値の50%以下に減少
(ただし、同時にいずれかに輸血等の処置なしで当該サイクル開始時よりも増加が認められる場合は該当しない)
(2)
次サイクルの治療開始の延期(休薬)・減量基準:
(1)治療開始前値からの減少量の50%が回復※した後、次サイクルを開始する
(2)14日以内に回復※しない場合、以下に従う
(1)
骨髄細胞密度:
>50%
(2)
次サイクル投与量:
100%量で継続する
(3)
骨髄細胞密度:
15〜50%
(4)
次サイクル投与量:
21日以内に回復※しない場合、50%量に減量する
(5)
骨髄細胞密度:
<15%
(6)
次サイクル投与量:
21日以内に回復※しない場合、33%量に減量する
※回復:血球数≧最低値+[0.5×(治療開始前値−最低値)]
(3)
腎機能及び血清電解質による投与量調節
(1)
当該サイクル:
血清重炭酸塩<20mEq/L(静脈血)
(2)
次サイクルの治療開始の延期(休薬)・減量基準:
次サイクル投与量を50%量に減量する
(3)
当該サイクル:
BUN又は血清クレアチニンが施設基準値上限を超え、治療開始前値の2倍以上に上昇
(4)
次サイクルの治療開始の延期(休薬)・減量基準:
施設基準値又は治療開始前値に回復した後、次サイクル投与量を50%量に減量する
4.
注射液の調製法及び投与法
(1)皮下投与
1バイアルにつき注射用水4mLを注入し、バイアルを激しく振り混ぜて均一に懸濁させる。投与直前に再度均一な懸濁液とすること。投与量に応じて、複数箇所に分けて投与すること。
(2)点滴静注
1バイアルにつき注射用水10mLを注入し、バイアルを激しく振り混ぜて完全に溶解する。溶解液の必要量を生理食塩液(0.9%塩化ナトリウム注射液)又は乳酸リンゲル液50mLに混合すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
感染症を合併している患者[骨髄抑制により感染症が増悪することがある。]
肝障害のある患者[転移性癌による広範な腫瘍病変を有する患者(特に血清アルブミン値<3.0 g/dLの患者)に対し本剤を投与中、進行性肝性昏睡により死亡に至った例が報告されている。]
**腎障害のある患者(「薬物動態」の項参照
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

血小板減少、好中球減少及び貧血があらわれることがあるので、本剤投与前及び投与中は血液検査(血球数算定、白血球分画測定等)を定期的に行い、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与中止など、適切な処置を行うこと(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)。
腎不全、腎尿細管性アシドーシス等の腎障害があらわれることがあるので、定期的に血清重炭酸塩(静脈血)や腎機能の推移を確認し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与中止など、適切な処置を行うこと(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)。
生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること[動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、本剤を投与した雄で精巣毒性が認められ、交配した雌の妊娠率の低下、異常胚の増加及び胚死亡の増加が認められている。](「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)。

副作用

副作用等発現状況の概要
1.
*国内臨床試験における副作用は、骨髄異形成症候群(MDS)患者53例中53例(100.0%)に認められた。主な副作用は、好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む)47例(88.7%)、血小板減少症46例(86.8%)、白血球減少症45例(84.9%)、ヘモグロビン減少39例(73.6%)、便秘37例(69.8%)、赤血球減少症、注射部位反応(紅斑、発疹、そう痒感、硬結等) 各36例(67.9%)、ヘマトクリット減少32例(60.4%)、リンパ球減少症28例(52.8%)、倦怠感27例(50.9%)、発熱22例(41.5%)、ALT(GPT)増加、食欲不振 各20例(37.7%)、発疹、ALP増加 各19例(35.8%)、AST(GOT)増加、血中アルブミン減少 各18例(34.0%)であった。
重大な副作用
1.骨髄抑制
*好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む)(88.7%)、血小板減少症(86.8%)、白血球減少症(84.9%)、赤血球減少症(67.9%)、リンパ球減少症(52.8%)、汎血球減少症(頻度不明注1)注1))、貧血(頻度不明注1)注1))、無顆粒球症(頻度不明注1)注1))等があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画測定等)を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
2.感染症
*敗血症(3.8%)、肺炎(13.2%)等の感染症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
3.出血(頻度不明注1)注1))
脳出血、頭蓋内出血、消化管出血、眼出血、血尿、処置後出血等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
4.*間質性肺疾患(頻度不明注1)注1))
*間質性肺疾患があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
5.心障害
心房細動(3.8%)、心不全(1.9%)等の心障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状や徴候がみられた場合には速やかに検査を行い、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
6.ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明注1)注1))
ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、バイタルサインのモニタリングや自他覚症状など、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.肝機能障害、黄疸
*ALT(GPT)増加(37.7%)、ALP増加(35.8%)、AST(GOT)増加(34.0%)、血中ビリルビン増加(24.5%)等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8.腎不全、腎尿細管性アシドーシス
*腎不全(1.9%)、腎尿細管性アシドーシス(頻度不明注1)注1))等の腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
9.低血圧(頻度不明注1)注1))
起立性低血圧、低血圧があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
*注1):本剤の承認までの臨床試験ではみられなかったが、外国の添付文書等に記載された副作用又は市販後に報告された副作用であるため頻度不明。
その他の副作用
感染症
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要鼻咽頭炎
感染症
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要咽頭炎、口腔カンジダ症、副鼻腔炎、蜂巣炎、肛門膿瘍、尿路感染、*白癬感染、*口腔ヘルペス
感染症
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要単純ヘルペス、鼻炎、ブラストミセス症、憩室炎、トキソプラズマ症、四肢膿瘍、菌血症、直腸周囲膿瘍
血液
頻度
50%以上
副作用の概要
副作用の概要ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少
血液
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要血小板血症、単球減少症、好酸球増加症、好塩基球増加症、白血球増加症、リンパ球増加症、単球増加症、平均赤血球ヘモグロビン濃度減少、芽球増加、*アンチトロンビンIII減少
代謝異常
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要食欲不振、血中アルブミン減少、LDH増加、血糖値上昇、総蛋白減少、血中リン減少
代謝異常
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要**血中カリウム減少・増加、血中ナトリウム減少、血中クロール増加、**血中カルシウム減少、**血中リン増加、血中重炭酸塩減少・増加、血中尿酸減少・増加
代謝異常
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要**血中クロール減少
精神神経系
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要頭痛
精神神経系
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要不眠症、味覚異常、浮動性めまい
精神神経系
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要不安、錯乱状態、嗜眠**意識障害
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要結膜出血、眼充血
循環器
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要動悸、*心膜炎
循環器
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要高血圧
呼吸器
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要鼻出血、口腔咽頭痛
呼吸器
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要上気道炎、口腔咽頭不快感、低酸素血症、呼吸困難、喀血、*咳嗽
呼吸器
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要肺浸潤
消化器
頻度
50%以上
副作用の概要
副作用の概要便秘
消化器
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要悪心、下痢、口内炎、嘔吐、歯周病、腹痛、腹部膨満、痔核
消化器
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要腹部不快感、口唇乾燥、肛門周囲痛、舌炎、口唇炎、齲歯、歯痛、口腔内出血、歯肉出血、痔出血、*歯肉腫脹、*歯肉痛**胃炎、**腸炎
消化器
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要消化不良
皮膚
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要発疹、そう痒症
皮膚
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要接触性皮膚炎、蕁麻疹、点状出血、紅斑、紫斑、斑状出血、*皮下出血
皮膚
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要脱毛症、皮膚乾燥、皮膚小結節、皮膚硬結**好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群)
**腎臓及び尿路系及び尿路系
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要尿蛋白陽性、尿潜血陽性、血中クレアチニン増加、BUN増加
**腎臓及び尿路系及び尿路系
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要尿糖陽性**排尿困難、**尿閉
その他
頻度
50%以上
副作用の概要
副作用の概要注射部位反応(紅斑、発疹、そう痒感、硬結等)、倦怠感
その他
頻度
10〜50%未満
副作用の概要
副作用の概要発熱、四肢痛、背部痛、浮腫
その他
頻度
10%未満
副作用の概要
副作用の概要疲労、胸痛、脱力感、血腫、胆嚢炎、関節痛、骨痛、筋力低下、筋肉痛、CRP増加、体重減少、*筋痙縮、*胸部不快感
その他
頻度
頻度不明注1)
副作用の概要
副作用の概要脱水、悪寒、全身健康状態低下、カテーテル留置部位反応(紅斑、出血、感染等)、脾腫、筋骨格痛、頚部痛、筋骨格系胸痛
*注1):本剤の承認までの臨床試験ではみられなかったが、外国の添付文書等に記載された副作用又は市販後に報告された副作用であるため頻度不明。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人には避妊を指導すること。[動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、胚・胎児死亡及び奇形の発生が報告されている。]
2.
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

過量投与

1.徴候・症状
外国臨床試験において、本剤290mg/m22を単回静脈内投与したところ、下痢、悪心及び嘔吐が発現した。
2.処置
本剤の過量投与時の解毒剤は知られていない。過量投与が起こった場合は、必要に応じて対症療法を行うこと。

適用上の注意

1.
本剤のバイアルは1回使い切りである。残液をその後の投与に使用しないこと。
2.調製時
本剤は用時調製し、調製から1時間以内に投与を終了すること[安定性が低下するため]。
3.
皮下投与では、投与直前に注射用シリンジ内の懸濁液を、両掌に挟んで激しく転がすなどの方法で均一に懸濁させること。
なお、皮下投与では、懸濁液を冷蔵条件下(2〜8℃)で8時間まで保存することができる。冷蔵条件から取り出した懸濁液は、30分以内に投与することとし、室温に戻した後、投与直前に上記の方法で再度懸濁させて投与すること。
4.
5%ブドウ糖注射液、ヘタスターチ及び重炭酸塩を含む溶液とは配合禁忌である(本剤の分解を促進する可能性がある)。
5.
取扱い時にはゴム手袋、防護メガネ等の着用が望ましい。眼や皮膚に薬液が付着した場合は直ちに多量の水で十分に洗浄し、医師の診断を受けるなど、適切な処置を行うこと。

その他の注意

動物実験(マウス及びラット)で、造血器系、リンパ系器官、肺、乳腺、精巣、皮膚(投与部位周囲)等に腫瘍発生が報告されている。

薬物動態

1.血漿中濃度1), 2)1), 2)
日本人MDS患者(n=9)に本剤75mg/m22を1日1回7日間(28日毎)皮下投与又は10分かけて点滴静注し、1サイクルと2サイクルの投与経路をクロスオーバーして、各サイクル1日目の血漿中濃度を測定した。皮下投与後を点滴静注後と比較するとCmaxmaxは約1/3に、t1/2,β1/2,βは約2倍となった。AUCの比較により算出した皮下投与時のバイオアベイラビリティ(BA)は91.1%であった。薬物動態パラメータは下表の通り。(「薬物動態の表」参照)
点滴静注後の平均分布容積は76±26Lで、全身クリアランスは147±47L/hであった。皮下投与後の見かけ上の平均クリアランスは167±49L/hであった(外国人のデータ)。

MDS患者に本剤を75mg/m22皮下投与又は点滴静注した後の血漿中未変化体濃度推移(平均値±標準偏差、n=9)
2.分布3), 4)3), 4)
1414C-アザシチジン(0.1、1又は10μg/mL)のヒト血清タンパク結合率は7.42〜8.79%であり濃度依存性は認められなかった。また、血球移行率は30.4〜33.2%であった。
3.代謝5), 6)5), 6)
本剤は、自然加水分解によって代謝されると考えられており、ヒト肝S9画分においては、加水分解物であるN-ホルミルグアニルリボシルウレア及びグアニルリボシルウレア、並びにその脱アミノ体であるホルミルリボフラノシルビウレット及びリボフラノシルビウレットの生成が確認された。また、本剤は、シチジンデアミナーゼによる脱アミノ化によってアザウリジンに代謝されると考えられている。
初代培養ヒト肝細胞を用いたin vitro試験において、アザシチジンは100μmol/L(臨床における皮下投与及び点滴静注後のCmaxmaxのそれぞれ22倍及び6倍)で、CYP1A2及びCYP2E1をそれぞれ19.4%及び27.1%阻害したが、アザシチジンが臨床においてP450に基づく薬物相互作用を示す可能性は低いと考えられた。
4.排泄7)〜9)7)〜9)
本剤及びその代謝物は主に尿中に排泄されると考えられている。外国人癌患者に1414C-アザシチジンを皮下投与及び静脈内投与した場合、投与後48時間までの放射能の尿中排泄率はそれぞれ50%及び85%であり、糞中排泄率は1%未満であったと報告されている。
(参考):雄性ラットに1414C-アザシチジンを皮下又は静脈内投与した場合、投与後168時間までの放射能の尿中排泄率はそれぞれ89.5%及び96.4%であり、糞中排泄率は6.1%及び3.3%であった。
5.**腎機能障害患者腎機能障害患者
重度の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30mL/分未満)に本剤75mg/m2を1日1回5日間皮下投与したときの1日目と5日目のCmax及びAUCは、腎機能正常患者(クレアチニンクリアランスが80mL/分以上)と比べて1日目はそれぞれ1.4倍および1.7倍、5日目は1.1倍及び1.4倍であった(外国人データ)。
注:本剤の承認用法用量は75mg/m2を1日1回7日間皮下投与又は点滴静注である。
22を1日1回5日間皮下投与したときの1日目と5日目のCmaxmax及びAUCは、腎機能正常患者(クレアチニンクリアランスが80mL/分以上)と比べて1日目はそれぞれ1.4倍および1.7倍、5日目は1.1倍及び1.4倍であった(外国人データ)。
注:本剤の承認用法用量は75mg/m22を1日1回7日間皮下投与又は点滴静注である。

薬物動態の表

投与量
2
Cmax(ng/mL)tmax(h)AUC0-∞(ng・h/mL)t1/2,β(h)BA
皮下投与751120±2100.361±0.2531180±2501.05±0.6191.1(80.7〜103)
点滴静注754170±18500.158±0.0281440±5200.441±0.041
平均値±標準偏差(n=9)
※幾何平均 括弧内は90%信頼区間 (n=8)

臨床成績

1.国内臨床試験成績
*臨床第I/II相試験10)10)
本剤75mg/m22を1日1回7日間(28日毎)皮下投与又は10分かけて点滴静注した。4サイクル及び最終サイクル終了時に有効性(主要評価項目:血液学的改善)を評価し、4サイクル終了時に血液学的改善以上の有効性が認められた患者については、最大18サイクルまで投与継続可能と規定した。
投与例53例の成績(最良総合効果)を下表に示す。

試験対象患者a)a):
・FAB分類によるMDS(RA、RARS、RAEB、RAEB-T)
・RA及びRARSの場合、ヘモグロビン<10g/dLかつ3ヵ月以内の赤血球輸血歴、血小板数<50,000/mm33もしくは出血症状、又は好中球数<1,000/mm33かつ易感染状態のうち、一つ以上該当
・RAEB-Tの場合、二次性(治療関連)MDSは対象外

(「臨床成績の表」 表1参照)
2.外国臨床試験成績
III相比較試験(AZA-001試験11)11))
本剤は単独で75mg/m22を1日1回7日間(28日毎)皮下投与された。投与期間は最低6サイクル、疾患の増悪や治療継続困難な有害事象の発現が認められない限り投与継続可能と規定した。
358例がAZA(本剤)群179例、CCR※(通常治療)群179例に割り付けられた。
※CCR(conventional regimen):支持療法単独105例/少量シタラビン49例/シタラビン+アントラサイクリン25例

試験対象患者a)a):
・IPSSでInt-2又はHighかつFAB分類でRAEB又はRAEB-T
・IPSSでInt-2又はHighかつ以下の基準に該当するmodified CMML
末梢血単球数>1×1099/L、白血球数<13×1099/L、骨髄所見で一系統以上の異形成、骨髄芽球10〜29%
・造血幹細胞移植を行う見込みのない患者
・二次性(治療関連)MDSは対象外

主要評価項目である生存期間(中央値)は、CCR群15.02ヵ月に対し、AZA群24.46ヵ月であり9.44ヵ月の差が認められた(層別ログランク検定、p = 0.0001)。


AZA-001試験の生存期間のカプランマイヤー曲線

(「臨床成績の表」 表2参照)

臨床成績の表

血液学的寛解及び血液学的改善率全例
IPSS分類b)Low
IPSS分類b)Int-1c)(n=23)IPSS分類b)Int-2d)(n=15)IPSS分類b)High
寛解(CR+PR+marrowCR)28.3%
21.7
33.3
33.3
 完全寛解(CR)15.1%
17.4
13.3
13.3
 部分寛解(PR)0%
0
0
0
 骨髄寛解(marrowCR)13.2%
4.3
20.0
20.0
血液学的改善54.9%
60.9
46.2
53.3
 赤血球系改善45.7%
47.6
41.7
46.2
 血小板系改善66.7%
62.5
71.4
70.0
 好中球系改善48.3%
30.0
55.6
60.0
IWG2006(国際ワーキンググループ2006)判定基準による判定
治療群全例IPSS分類b)Int-2d)IPSS分類b)High
生存期間
AZA24.46
34.7
19.2
生存期間
CCR15.02
16.9
14.5
a)RA:不応性貧血、RARS:鉄芽球性不応性貧血、RAEB:芽球増加を伴う不応性貧血、RAEB-T:移行期の芽球増加を伴う不応性貧血、CMML:慢性骨髄単球性白血病
b)国際予後スコアリングシステム
c) Intermediate-1
d) Intermediate-2

薬効薬理

1.作用機序
本剤はDNA及びRNAに取り込まれることで、主にタンパク質合成を阻害し、殺細胞作用を示す12)12)。なお、MDSでは、がん抑制遺伝子プロモーター領域のDNAの高メチル化、及び当該がん抑制遺伝子の発現抑制が報告されており13)13)、DNAに取り込まれたアザシチジンは、DNAのメチル化を阻害することにより、細胞増殖抑制作用を示す可能性も報告されている14)14)。
2.薬理作用
アザシチジンは、in vitro試験においてMDSから急性骨髄性白血病に移行した患者由来のSKM-1細胞株に対して増殖抑制作用を示した15)15)。
アザシチジンは、SKM-1細胞株を皮下移植したNOD/SCIDマウスに対し、腫瘍増殖抑制作用を示した15)15)。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
アザシチジン(Azacitidine)(JAN)
2.化学名
4-Amino-1-β-DD-ribofuranosyl-1,3,5-triazin-2(1H)-one
3.分子式
C88H1212N44O55
4.分子量
244.20
5.化学構造式
6.性状
白色〜微灰色の固体。
本品はジメチルスルホキシドに溶けやすく、水又はN-メチルピロリドンにやや溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
7.融点
約227℃(分解)

承認条件

国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

包装

ビダーザ注射用100 mg:1バイアル

主要文献及び文献請求先

国内のMDS患者にアザシチジン(NS-17)を皮下または静脈内投与した場合の薬物動態(日本新薬社内資料)
海外のMDS患者にアザシチジン(NS-17)を皮下または静脈内投与した場合の薬物動態(日本新薬社内資料)
1414C-NS-17のin vitroヒト血清タンパク結合率について(日本新薬社内資料)
1414C-NS-17のin vitroヒト血球移行率(日本新薬社内資料)
Daher, G. C. al. : Pharmacol. Ther., 48, (1990)
アザシチジン(NS-17)のin vitro代謝試験(日本新薬社内資料)
Troetel, W. M. al. : Chemother. Rep., 56, (1972)
Israili, Z. H. al. : Res., 36, (1976)
1414C-NS-17を雄性ラットに静脈内投与または皮下投与した後の放射能の尿および糞中排泄率について(日本新薬社内資料)
*Uchida, T. al. : Sci., 102, (2011)
骨髄異形成症候群に対するアザシチジンの外国第III相比較試験(AZA-001 試験)(日本新薬社内資料)
Hollenbach, P. W. al. : ONE, 5, (2010)
Hofmann, W. K. al. : Leuk. Res., 30, (2006)
Khan, R. al. : Exp. Hematol., 34, (2006)
Kimura, S. al. : Res., 32, (2012)

文献請求先

問い合わせ先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

日本新薬株式会社 製品情報担当
〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
フリーダイヤル 0120-321-372
TEL 075-321-9064
FAX 075-321-9061

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日本新薬株式会社
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
4291419D1026 ビダーザ注射用100mg アザシチジン 100mg1瓶 51421

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