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薬剤師ネクスト経営塾

デスモプレシン・スプレー2.5協和

作成又は改訂年月

**2015年2月改訂(規制区分の記載整備)〈第11版〉
*2014年5月改訂(構造式の表記変更、他)

日本標準商品分類番号

872419

日本標準商品分類番号等

国際誕生年月
1972年12月

薬効分類名

中枢性尿崩症用剤

承認等

販売名

デスモプレシン・スプレー2.5協和

販売名コード

2419700R1022

承認・許可番号

承認番号
21100AMY00100
欧文商標名
DESMOPRESSIN・Spray 2.5 Kyowa

薬価基準収載年月

1999年 7月

販売開始年月

1999年10月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等凍結を避けて10℃以下に保存すること
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること

**規制区分

劇薬
処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成デスモプレシン・スプレー2.5協和は、1瓶5mL中に次の成分を含有する。
有効成分
組成デスモプレシン酢酸塩水和物125μg
添加物
組成日局クロロブタノール、日局塩化ナトリウム、pH調整剤

性状

外観
性状無色澄明の液
規格pH域
性状3.5〜5.0
識別記号
性状KH407(ラベルに表示)
性状※定量噴霧式点鼻容器入り(褐色瓶)

一般的名称

DDAVPスプレー

効能又は効果

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
高血圧を伴う循環器疾患、高度動脈硬化症、冠動脈血栓症、狭心症の患者[血圧上昇により症状を悪化させるおそれがある。]
下垂体前葉不全を伴う患者[病状が不安定なため、水中毒等が発現しやすい。]
アレルギー性鼻炎を起こしたことのある患者
鼻疾患を有する患者[鼻腔内投与のため吸収が安定しないおそれがある。]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

重要な基本的注意

多飲・多尿・低比重尿を示す疾患として中枢性尿崩症(バソプレシン感受性尿崩症)・心因性多飲症・腎性尿崩症・高カルシウム血症に基づく多尿症がある。これら各種疾患に基づく多尿を鑑別し、バソプレシン欠乏による尿崩症のみに使用すること。
渇中枢異常を伴う症候性尿崩症の患者では水出納のバランスがくずれやすいので、本剤投与中は血清ナトリウム値に十分注意すること。
本剤投与中に水中毒症状を来すことがあるので、次の点に注意すること。
過度の飲水を避け、点滴・輸液による水分摂取にも注意すること。
適正な飲水量、適正な用法の習得並びに維持量を決定するまで、入院するなど必要な処置をとることが望ましい。
本剤投与中は患者の状態を観察し、水中毒を示唆する症状(けん怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)の発現に十分注意すること。
水中毒の発現を予防するために患者及びその家族に次の点について十分説明・指導すること。
指示された飲水量、用法・用量を厳守すること。
過度に飲水してしまった場合は本剤の投与を行わないこと。発熱、喘息等の飲水が増加する疾患を合併している場合は特に注意すること。
水中毒を示唆する症状(けん怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)があらわれた場合には直ちに投与を中断し、速やかに医師に連絡すること。
他院や他科を受診する際には、本剤投与中である旨を担当医師に報告すること。
尿量が自然に減少する患者がいるので観察を十分にし漫然と投与しないこと。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名
三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩等)
臨床症状・措置方法
低ナトリウム血症性の痙攣発作の報告があるので、血清Na、血漿浸透圧等をモニターすること。
機序・危険因子
上記薬剤は抗利尿ホルモンを分泌し、水分貯留のリスクを増すことがある。

副作用

副作用等発現状況の概要
本剤の承認時までの調査、デスモプレシン点鼻液協和の承認時までの調査及び1982年4月までの市販後の副作用頻度調査において1,305例中、副作用の発現例は159例(発現率12.2%) 、237件であった。主な副作用は、頭痛66件(5.1%)、嘔気・嘔吐41件(3.1%)、浮腫25件(1.9%)、鼻粘膜刺激21件(1.6%)、水中毒〔低ナトリウム血症〕20件(1.5%)等であった。
また、本剤と同一成分であるデスモプレシン・スプレー10協和の承認時までの調査及び市販後の使用成績調査においては1,015例中、副作用及び臨床検査値異常の発現例は36例(発現率3.6%)、60件であった。主な副作用は頭痛6件(0.6%)、ヘモグロビン減少5件(0.5%)、食欲不振、嘔気各4件(0.4%)、顔面浮腫3件(0.3%)、嘔吐、腹痛、鼻出血、発熱、不眠、傾眠、鼻部不快感、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、BUN上昇、ヘマトクリット減少、尿蛋白陽性化各2件(0.2%)等であった。(スプレー10再審査終了時)
重大な副作用
脳浮腫、昏睡、痙攣等を伴う重篤な水中毒があらわれることがあるので、過量な水分の摂取には十分注意し、 異常が認められた場合には投与を中止し、高張食塩水の注入、フロセミドの投与等の適切な処置を行うこと。(頻度不明:国外報告、国内自発報告に基づく)
その他の副作用
代謝
頻度
0.5〜5%未満
副作用の概要
副作用の概要浮腫、低ナトリウム血症
精神神経系
頻度
0.5〜5%未満
副作用の概要
副作用の概要頭痛
精神神経系
頻度
0.5%未満
副作用の概要
副作用の概要強直性痙攣、眠気、めまい、不眠
過敏症
頻度
0.5%未満
副作用の概要
副作用の概要全身そう痒感、発疹、顔面浮腫、蕁麻疹
消化器
頻度
0.5〜5%未満
副作用の概要
副作用の概要嘔気・嘔吐
消化器
頻度
0.5%未満
副作用の概要
副作用の概要食欲不振、腹痛
循環器
頻度
0.5%未満
副作用の概要
副作用の概要顔面蒼白、のぼせ
その他
頻度
0.5〜5%未満
副作用の概要
副作用の概要鼻粘膜刺激
その他
頻度
0.5%未満
副作用の概要
副作用の概要鼻炎、発汗、全身けん怠感、鼻出血、発熱
上記のような副作用(点鼻液、スプレー2.5、スプレー10)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者では生理機能が低下しているので症状を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させることが望ましい。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児及び乳児に対する安全性は確立していない。

過量投与

1.症状
水分貯留並びに低ナトリウム血症のリスクが高まり、頭痛、冷感、嘔気、痙攣、意識喪失等があらわれることがある。
2.処置
投与を中止し、水分を制限する。症状がある場合は等張若しくは高張食塩水の注入、フロセミドの投与等適切な処置を行う。

適用上の注意

1.投与時
投与前には吸収を安定させるため鼻をかむなどの注意をすること。
2.スプレーによる鼻腔内投与法
容器から保護キャップを外す。(図1参照)
容器からストッパーを外す。(図2参照)
親指で底部を支え、人差指と中指でポンプを押えて容器を持つ。(図3参照)
(1)注意1:
本剤を初めて使用するときには、ポンプを数回(4回程度)押してチューブに薬液が吸い上げられるようにし、薬液が霧状に出てくることを確認してから使用する。
また、長期間(1週間以上)使用していなかった場合等にもポンプを1回若しくは薬液が霧状に出てくるまで空打ちしてから使用する必要がある。
(2)注意2:
スプレー使用時には、瓶の内側のチューブの先端が必ず薬液の中に入っている状態で使用する。
頭を少し後ろに傾け、ノズルの先端を鼻腔に入れ、息を止めてスプレーする。(図4参照)
スプレー回数が複数の場合は、左右の鼻腔に交互にスプレーする。
スプレー後は薬液を鼻の奥まで行き渡らせるように、頭を後ろに傾けた状態で軽く鼻を押え、鼻から静かに息を吸うようにする。(図5参照)
使用後はストッパーを取り付けノズルの先端をふいて、保護キャップをする。
※製品に同封されている「デスモプレシン・スプレー2.5協和のご使用にあたって」の説明文書もご参照ください。
3.保管
使用しないときは、冷蔵庫等で瓶を立てた状態にして保管する。
(1)注意:
ポケット等、体温が直接伝わるところに入れて携帯すると液漏れを起こすおそれがあるので、携帯時には収納ケースにおさめてバッグ等に入れて携帯する。

その他の注意

動物実験(ラット)で泌乳低下(母乳の出が悪くなる)の可能性が示唆されている。

薬物動態

1.吸収1)1)1)
健常成人男子20名に本剤5μg(2噴霧量)を鼻腔内投与した場合のデスモプレシン酢酸塩水和物(DDAVP)の血漿中濃度の推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである。主薬の濃度はradioimmunoassay法(RIA法)により測定した。(薬物動態の表1参照)
※本試験データはデスモプレシン点鼻液とのクロスオーバー法で実施された結果の一部(スプレー製剤投与19名)を提示したものである。
2.分布
(1)●体組織への分布(参考:ラットでの試験データ)2)2)
ラットに125I125Iで標識したデスモプレシン0.2μgを点鼻投与し、30分後に放射能を測定したところ、甲状腺>膀胱>腎臓>肝臓の順での分布が認められた。
(2)●移行性(参考:ラットでの試験データ)3)3)
(1)胎児への移行性
125I125I-デスモプレシン0.3μgを点鼻投与30分後の胎児における放射能は母体血漿中の約1/10であった。
(2)母乳中への移行性
125I125I-デスモプレシン0.3μgを点鼻投与30分後の乳汁中放射能は母体血漿中の約1.4倍であった。
(3)●蛋白結合率(限外ろ過法)4)4)
薬物動態の表2参照。
3.排泄5)5)5)
尿崩症患者の糸球体でろ過されたDDAVPの約60%が尿中に排泄される。

薬物動態の表

CmaxTmaxT1/2AUC0〜∞
10.53±6.2042±31153±1221683±1146
mean±S.D.
添加濃度(pg/mL)250100
血清蛋白結合率(%)76.3±3.374.2±2.874.0±3.4
mean±S.D.

臨床成績

1.臨床成績6)7)6)7)
中枢性尿崩症の患者57例を対象として国内において実施した第III相臨床試験の結果、デスモプレシン・スプレー2.5協和はデスモプレシン点鼻液協和と同等の有効性・安全性を有し、かつ点鼻液製剤より投与方法が簡便で扱いやすい製剤であると結論された。

薬効薬理

1.薬効薬理8)〜10)8)〜10)
腎の尿細管における水の再吸収を促進し、抗利尿ホルモン(バソプレシン)不足による尿濃縮能の低下を回復させる。また、バソプレシンと比較して次の3つの作用特性を示す。
抗利尿作用が、長時間持続する。
血管収縮作用(昇圧作用)が極めて弱く、他の平滑筋に及ぼす影響も少ない。
鼻腔内投与で確実な抗利尿効果を発現する。

*有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
デスモプレシン酢酸塩水和物 Desmopressin Hydrate
2.化学名
1-Deamino-8-D-arginine-vasopressin trihydrate
3.略名
DDAVP
4.分子式
C46H64N14O12S2・C2H4O2・3H2O46H64N14O12S2・C2H4O2・3H2O=1183.31
5.構造式
6.性状
白色の粉末である。
7.溶解性
水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。

包装

1瓶

主要文献及び文献請求先

社内資料:角尾道夫,他;酢酸デスモプレシン製剤の生物学的同等性試験
西垣淳子,他:基礎と臨床, 29, (10), 2517, (1995)
西垣淳子,他:基礎と臨床, 29, (10), 2553, (1995)
社内資料:倉光智子, 他;125125I-KW8008のin vitro蛋白結合
清水倉一,他:最新医学, 33, (9), 1875, (1978)
田苗綾子,他:日内分泌会誌, 54,676,(1978)
寺野 隆,他:ホルモンと臨床, 44, (6), 651,(1996)
Vavra I., al.:Lancet, 1, 948, (1968)
Anderson K. E., al.:Acta. Endocrinol., 69, 640, (1972)
清水倉一,他:内科, 37, 838, (1976)

*文献請求先・製品情報お問い合わせ先

問い合わせ先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

協和発酵キリン株式会社 くすり相談窓口
〒100-8185 東京都千代田区大手町1-6-1
フリーダイヤル 0120-850-150

FAX 03(3282)0102

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
協和発酵キリン株式会社
東京都千代田区大手町1-6-1
プロモーション提携
フェリング・ファーマ株式会社
東京都港区虎ノ門2-3-17
提携
フェリング インターナショナルセンター SA
スイス

その他の説明

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2419700R1022 デスモプレシン・スプレー2.5協和 デスモプレシン酢酸塩水和物 125μg1瓶 4643.8

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