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薬剤師ネクスト経営塾

テオフィリン徐放錠50mg「日医工」

作成又は改訂年月

*2012年12月改訂(第2版)
2011年2月作成

日本標準商品分類番号

872251

薬効分類名

キサンチン系気管支拡張剤

承認等

販売名

テオフィリン徐放錠50mg「日医工」

販売名コード

2251001F1062

承認・許可番号

承認番号
22300AMX00156000
商標名
Theophylline

薬価基準収載年月

2011年6月

販売開始年月

2011年6月

貯法・使用期限等

 貯法
使用期限等室温保存
 使用期限
使用期限等外箱等に表示の使用期限内に使用すること

規制区分

 処方せん医薬品
説明事項(注意−医師等の処方せんにより使用すること)

組成

 テオフィリン徐放錠50mg「日医工」
組成
1錠中テオフィリン50mgを含有する。
添加物として,乳糖,エチルセルロース,ステアリン酸カルシウム,無水ケイ酸を含有する。

製剤の性状

性状白色の徐放性素錠である。
表面裏面側面重量
直径
厚さ
本体
包装
1136.03.7362362

一般的名称

テオフィリン徐放錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者

効能又は効果

1. 喘息性(様)気管支炎:
発熱を伴うことが多く,他の治療薬による治療の優先を考慮すること(テオフィリン投与中に発現した痙攣の報告は,発熱した乳幼児に多い)。

用法及び用量

通常,テオフィリンとして,成人1回200mg(本剤4錠)を,小児1回100〜200mg(本剤2〜4錠)を,1日2回,朝及び就寝前に経口投与する。また,気管支喘息については,テオフィリンとして成人1回400mg(本剤8錠)を,1日1回就寝前に経口投与することもできる。
なお,年齢,症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

*本剤投与中は,臨床症状等の観察や血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること。
なお,小児の気管支喘息に投与する場合の投与量,投与方法等については,学会のガイドライン等,最新の情報を参考に投与すること。
2. ※日本小児アレルギー学会:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012
(1) テオフィリン1回投与量の目安(通常の用法は,1日2回投与とされている)
(1) 年齢:6ヵ月未満
テオフィリン1回投与量の目安:原則として投与しない
(2) 年齢:6ヵ月〜1歳未満
テオフィリン1回投与量の目安:3mg/kg
(3) 年齢:1歳〜2歳未満
テオフィリン1回投与量の目安:4〜5mg/kg
(4) 年齢:2歳〜15歳
テオフィリン1回投与量の目安:4〜5mg/kg
(2) 注意すべき投与対象等
2歳以上の重症持続型の患児を除き,他剤で効果不十分な場合などに,患児の状態(発熱,痙攣等)等を十分に観察するなど適用を慎重に検討し投与する。なお,2歳未満の熱性痙攣やてんかん等のけいれん性疾患のある児には原則として推奨されない。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
てんかんの患者[中枢刺激作用によって発作を起こすことがある。]
甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進,カテコールアミンの作用を増強することがある。]
急性腎炎の患者[腎臓に対する負荷を高め,尿蛋白が増加するおそれがある。]
うっ血性心不全の患者[テオフィリンクリアランスが低下し,テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので,血中濃度測定等の結果により減量すること。]
肝障害のある患者[テオフィリンクリアランスが低下し,テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので,血中濃度測定等の結果により減量すること。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,産婦,授乳婦(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
小児
小児,特に乳幼児は成人に比べて痙攣を惹起しやすく,また,テオフィリンクリアランスが変動しやすいのでテオフィリン血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること。なお,次の小児にはより慎重に投与すること。
てんかん及び痙攣の既往歴のある小児[痙攣を誘発することがある。]
発熱している小児[テオフィリン血中濃度の上昇や痙攣等の症状があらわれることがある。]
6ヵ月未満の乳児[乳児期にはテオフィリンクリアランスが一定していない。6ヵ月未満の乳児ではテオフィリンクリアランスが低く,テオフィリン血中濃度が上昇することがある。]
低出生体重児,新生児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

重要な基本的注意

テオフィリンによる副作用の発現は,テオフィリン血中濃度の上昇に起因する場合が多いことから,血中濃度のモニタリングを適切に行い,患者個々人に適した投与計画を設定することが望ましい。
副作用が発現した場合には減量又は投与を中止し,テオフィリン血中濃度を測定することが望ましい。
小児,特に乳幼児に投与する場合には,保護者等に対し,発熱時には一時減量あるいは中止するなどの対応を,あらかじめ指導しておくことが望ましい。
小児では一般に自覚症状を訴える能力が劣るので,本剤の投与に際しては,保護者等に対し,患児の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するなどの適切な対応をするように注意を与えること。

相互作用

相互作用の概略
相互作用の概略の説明本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP1A2で代謝される。(「薬物動態」の項参照)

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
他のキサンチン系薬剤






過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)
併用により中枢神経刺激作用が増強される。
交感神経刺激剤(β刺激剤)




低カリウム血症,心・血管症状(頻脈,不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。
心刺激作用をともに有しており,β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
ハロタン不整脈等の副作用が増強することがある。また,連続併用によりテオフィリン血中濃度が上昇することがある。
テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる。
ケタミン塩酸塩痙攣があらわれることがある。
痙攣閾値が低下するためと考えられる。
シメチジン




















テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)
肝薬物代謝酵素が阻害され,テオフィリンクリアランスが低下するため,テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる。
アシクロビル




テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)
テオフィリン血中濃度の上昇によると考えられる。
ザフィルルカストテオフィリンの中毒症状があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)

肝薬物代謝酵素が阻害され,テオフィリンクリアランスが低下するため,テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる。
リファンピシン


テオフィリンの効果が減弱することがある。
肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため,テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。
フェニトイン
テオフィリン及びこれらの薬剤の効果が減弱することがある。

肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため,テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。
ジピリダモールジピリダモールの作用を減弱させることがある。アデノシン拮抗作用による。
ラマトロバンラマトロバンの血中濃度が上昇することがある。ラマトロバンの血中濃度上昇についての機序は不明である。
リルゾールリルゾールの作用を増強(副作用発現)するおそれがある。in 試験でリルゾールの代謝を阻害することが示唆されている。
タバコ禁煙(禁煙補助剤であるニコチン製剤使用時を含む)によりテオフィリンの中毒症状があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)
喫煙により肝薬物代謝酵素が誘導され,テオフィリンクリアランスが上昇し,テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる。また,禁煙により血中濃度が上昇すると考えられる。
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので,本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し,クリアランスを上昇させるためと考えられている。

副作用

副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1. 痙攣,意識障害(頻度不明)
痙攣又はせん妄,昏睡等の意識障害があらわれることがあるので,抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
2. 急性脳症(頻度不明)
痙攣,意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
3. 横紋筋融解症(頻度不明)
横紋筋融解症があらわれることがあるので,脱力感,筋肉痛,CK(CPK)上昇等に注意し,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
4. 消化管出血(頻度不明)
潰瘍等による消化管出血(吐血,下血等)があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
5. 赤芽球癆(頻度不明)
赤芽球癆があらわれることがあるので,貧血があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. アナフィラキシーショック(頻度不明)
アナフィラキシーショック(蕁麻疹,蒼白,発汗,血圧低下,呼吸困難等)があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
7. 肝機能障害,黄疸(頻度不明)
肝機能障害(AST(GOT),ALT(GPT)の上昇等),黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8. 頻呼吸,高血糖症(頻度不明)
頻呼吸,高血糖症があらわれることがある。
その他の副作用
 頻度不明
過敏症そう痒感,発疹,蕁麻疹,固定薬疹,紅斑(多形滲出性紅斑等)
精神神経系頭痛,不眠,めまい,振戦,しびれ,不随意運動,筋緊張亢進,神経過敏(興奮,不機嫌,いらいら感),不安,耳鳴
循環器動悸,不整脈(心室性期外収縮等),頻脈,顔面潮紅,顔面蒼白
消化器悪心,嘔吐,食欲不振,腹痛,腹部膨満感,下痢,消化不良(胸やけ等),しゃっくり
泌尿器蛋白尿,頻尿
代謝異常血清尿酸値上昇,CK(CPK)上昇
肝臓ALT(GPT)上昇,Al-P上昇,LDH上昇,AST(GOT)上昇,γ-GTP上昇
血液貧血,好酸球増多
その他倦怠感,むくみ,胸痛,関節痛,四肢痛,発汗,低カリウム血症,鼻出血,しびれ(口,舌周囲)

高齢者への投与

高齢者では副作用の発現に注意し,慎重に投与すること。[高齢者では,非高齢者に比べ最高血中濃度の上昇及びAUCの増加が認められたとの報告がある。]

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(マウス,ラット,ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。また,ヒトで胎盤を通過して胎児に移行し,新生児に嘔吐,神経過敏等の症状があらわれることがある。]
本剤投与中は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中に移行し,乳児に神経過敏を起こすことがある。]

小児等への投与

小児には慎重に投与すること。(「慎重投与」の項参照)

過量投与

1. 症状
テオフィリン血中濃度が高値になると,血中濃度の上昇に伴い,消化器症状(特に悪心,嘔吐)や精神神経症状(頭痛,不眠,不安,興奮,痙攣,せん妄,意識障害,昏睡等),心・血管症状(頻脈,心室頻拍,心房細動,血圧低下等),低カリウム血症その他の電解質異常,呼吸促進,横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。なお,軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがある。
2. 処置
過量投与時の処置には,テオフィリンの除去,出現している中毒症状に対する対症療法がある。消化管内に残存するテオフィリンの除去として催吐,胃洗浄,下剤の投与,活性炭の経口投与等があり,血中テオフィリンの除去として輸液による排泄促進,活性炭の経口投与,活性炭を吸着剤とした血液灌流,血液透析等がある。なお,テオフィリン血中濃度が低下しても,組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがある。
(1) 痙攣,不整脈の発現がない場合
服用後短時間しか経過していないと思われる場合,嘔吐を起こさせることが有効である。服用後1時間以内の患者では特に有効である。
下剤を投与する。ただし,体液,電解質の異常に注意すること。
活性炭を反復投与し,テオフィリン血中濃度をモニターする。
痙攣の発現が予測されるようなら,フェノバルビタール等の投与を考慮する。ただし,フェノバルビタールは呼吸抑制作用を示すことがあるので,使用に際しては注意すること。
(2) 痙攣の発現がある場合
気道を確保する。
酸素を供給する。
痙攣治療のためにジアゼパム静注等を行う。痙攣がおさまらない場合には全身麻酔薬投与を考慮する。
バイタルサインをモニターする。血圧の維持及び十分な水分補給を行う。
(3) 痙攣後に昏睡が残った場合
気道を確保し,酸素吸入を行う。
大口径の胃洗浄チューブを通じて下剤及び活性炭の投与を行う。
テオフィリン血中濃度が低下するまでICU管理を継続し,十分な水分補給を続ける。活性炭を反復経口投与しても血中濃度が下がらない場合には,活性炭による血液灌流,血液透析も考慮する。
(4) 不整脈の発現がある場合
不整脈治療としてペーシング,直流除細動,抗不整脈薬の投与等適切な処置を行う。
バイタルサインをモニターする。血圧の維持及び十分な水分補給を行う。また,電解質異常がある場合はその補正を行う。

適用上の注意

1. 薬剤交付時
本剤は徐放性製剤なので,かまずに服用するよう指導すること。
水とともに経口投与するよう指導すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

薬物動態

1. 生物学的同等性試験
テオフィリン徐放錠50mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ4錠(テオフィリンとして200mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中テオフィリン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。1)1)
また,テオフィリン徐放錠50mg「日医工」及び標準製剤を食後単回経口投与した場合においても,同様に両剤の生物学的同等性が確認された。1)1)



血漿中濃度並びにAUC, Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。



血漿中濃度並びにAUC, Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2. テオフィリンの代謝に関与するチトクロームP450分子種
主としてCYP1A2
3. 溶出挙動
テオフィリン徐放錠50mg「日医工」は,日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたテオフィリン徐放錠(50mg錠)の溶出規格に適合することが確認されている。2)2)

薬効薬理

テオフィリンの作用機序としてホスホジエステラーゼ阻害によるc‐AMPの増加,アデノシン受容体拮抗,細胞内Ca2+2+の分布調節,肥満細胞からの気管収縮因子の遊離阻害,横隔膜収縮能の増大等があげられており,これらの作用によりすぐれた抗喘息効果を示す。3), 4)3), 4)

有効成分に関する理化学的知見

1. 一般名
テオフィリン(Theophylline)
2. 化学名
1,3-Dimethyl-1H‐purine‐2,6(3H,7H)‐dione
3. 構造式

4. 分子式
C77H88N44O22
5. 分子量
180.16
6. 性状
白色の結晶又は結晶性の粉末である。
NN-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく,水又はエタノール(99.5)に溶けにくい。
本品は0.1mol/L塩酸試液に溶ける。
7. 融点
271〜275℃

取扱い上の注意

1. 安定性試験
本品につき加速試験(40℃,相対湿度75%,6ヵ月)を行った結果,テオフィリン徐放錠50mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。5)5)

包装

テオフィリン徐放錠50mg「日医工」
  100錠(10錠×10;PTP)

主要文献及び文献請求先

日医工株式会社 社内資料:生物学的同等性試験
日医工株式会社 社内資料:溶出試験
堀内 正:医学と薬学 10(4),1145(1983)
黒沢元博ほか:医学のあゆみ 134(13),1121(1985)
日医工株式会社 社内資料:安定性試験

文献請求先

問い合わせ先主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。

日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
  フリーダイアル(0120)517-215
  Fax(076)442-8948

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日医工株式会社
富山市総曲輪1丁目6番21

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2251001F1062 テオフィリン徐放錠50mg「日医工」 テオフィリン 50mg1錠 6.7

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