マイページ

薬剤師ネクスト経営塾

エルプラット点滴静注液50mg

作成又は改訂年月

**2015年11月改訂(第9版)
*2015年3月改訂

日本標準商品分類番号

874291

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
再審査申請中
効能又は効果追加承認年月(最新)
**,*2015年11月
国際誕生年月
1996年4月

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤

承認等

販売名

エルプラット点滴静注液50mg

販売名コード

4291410A1029

承認・許可番号

承認番号
22100AMX02237
商標名
ELPLAT I. V. 50mg

薬価基準収載年月

2010年4月

販売開始年月

2010年6月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存 (「取扱い上の注意」の項参照)
使用期限
使用期限等容器及び外装に記載

規制区分

毒薬
処方箋医薬品
説明事項※注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

1バイアル中オキサリプラチン含量
組成50mg/10mL

性状

pH
性状4.0〜7.0
浸透圧比 (生理食塩液に対する比)
性状約0.04
性状 (外観)
性状無色澄明の液

販売名

エルプラット点滴静注液100mg

販売名コード

4291410A2025

承認・許可番号

承認番号
22100AMX02236
商標名
ELPLAT I. V. 100mg

薬価基準収載年月

2010年4月

販売開始年月

2010年6月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存 (「取扱い上の注意」の項参照)
使用期限
使用期限等容器及び外装に記載

規制区分

毒薬
処方箋医薬品
説明事項※注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

1バイアル中オキサリプラチン含量
組成100mg/20mL

性状

pH
性状4.0〜7.0
浸透圧比 (生理食塩液に対する比)
性状約0.04
性状 (外観)
性状無色澄明の液

販売名

エルプラット点滴静注液200mg

販売名コード

4291410A3021

承認・許可番号

承認番号
22400AMX01369
商標名
ELPLAT I. V. 200mg

薬価基準収載年月

2012年11月

販売開始年月

2013年2月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存 (「取扱い上の注意」の項参照)
使用期限
使用期限等容器及び外装に記載

規制区分

毒薬
処方箋医薬品
説明事項※注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

1バイアル中オキサリプラチン含量
組成200mg/40mL

性状

pH
性状4.0〜7.0
浸透圧比 (生理食塩液に対する比)
性状約0.04
性状 (外観)
性状無色澄明の液

一般的名称

オキサリプラチン点滴静注液

警告

本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤投与後数分以内の発疹、そう痒、気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下等を伴うショック、アナフィラキシーが報告されているので、患者の状態を十分に観察し、過敏症状 (気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下等) が認められた場合には、本剤の投与を直ちに中止し適切な処置を行うこと。また、回復後は本剤を再投与しないこと (「重要な基本的注意」の項参照)。そう痒、気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下等を伴うショック、アナフィラキシーが報告されているので、患者の状態を十分に観察し、過敏症状 (気管支痙攣、呼吸困難、血圧低下等) が認められた場合には、本剤の投与を直ちに中止し適切な処置を行うこと。また、回復後は本剤を再投与しないこと (「重要な基本的注意」の項参照)。
本剤はレボホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持続投与法等との併用の場合に有用性が認められており、用法・用量を遵守すること。また、本併用療法において致死的な転帰に至る重篤な副作用があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には、速やかに適切な処置を行うこと。なお、本剤の使用にあたっては、添付文書を熟読のこと。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
機能障害を伴う重度の感覚異常又は知覚不全のある患者
[末梢神経症状が増悪するおそれがある。]
本剤の成分又は他の白金を含む薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能又は効果

国内での結腸癌の術後補助化学療法に関する検討は行われていない (「臨床成績」の項参照)。
結腸癌の術後補助化学療法においては、臨床試験の投与対象及び病期ごとの結果を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと (「臨床成績」の項参照)。
治癒切除不能な膵癌の場合、患者の病期、全身状態、UGT1A1注)注)遺伝子多型等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
注) イリノテカン塩酸塩水和物の活性代謝物 (SN-38) の主な代謝酵素の一分子種である。
治癒切除不能な膵癌に対して、本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。

用法及び用量

**,*治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌及び結腸癌における術後補助化学療法にはA法又はB法を、治癒切除不能な膵癌にはA法を、胃癌にはB法を使用する。なお、患者の状態により適宜減量する。
A法:他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはオキサリプラチンとして85mg/m22(体表面積) を1日1回静脈内に2時間で点滴投与し、少なくとも13日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
B法:他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはオキサリプラチンとして130mg/m22(体表面積) を1日1回静脈内に2時間で点滴投与し、少なくとも20日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
本剤を5%ブドウ糖注射液に注入し、250〜500mLとして、静脈内に点滴投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

本剤の用法・用量は、「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、本剤と併用する他の抗悪性腫瘍剤に応じて選択すること。
結腸癌の術後補助化学療法において、レボホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持続投与法との併用では投与期間が12サイクル、カペシタビンとの併用では8サイクルを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない (投与経験がない)。
**胃癌の術後補助化学療法において、カペシタビンとの併用では8サイクルを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない (投与経験がない)。
国内臨床第I相試験において、単剤では130mg/m22(体表面積) の耐容性が認められているが1)1)、本剤を単剤で用いた場合は、その有用性は確立していない (「臨床成績」の項参照)2)2)。
国内臨床第I/II相試験において、本剤は、レボホリナート及びフルオロウラシルの急速静脈内投与法での併用療法は、耐容性が認められているが、その有用性は確立していない (「臨床成績」の項参照)3)3)。
本剤の調製に際しては、配合変化に注意すること。
本剤は、錯化合物であるので、他の抗悪性腫瘍剤とは混合調製しないこと。
本剤は塩化物含有溶液により分解するため、生理食塩液等の塩化物を含む輸液との配合を避けること。
本剤は塩基性溶液により分解するため、塩基性溶液との混和あるいは同じ点滴ラインを用いた同時投与は行わないこと。
本剤のような白金化合物は、アルミニウムとの接触により分解することが報告されているため、本剤の調製時あるいは投与時にアルミニウムが用いられている機器 (注射針等) は使用しないこと。
米国の添付文書中には、本剤とホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持続投与法との併用療法注1)注1)を行う場合、以下のような投与スケジュール (FOLFOX4法) を2週毎に行うことが推奨されるとの記載がある4)4)。
(1)第1日目
別々のバッグから5%ブドウ糖注射液250〜500mLに溶解した本剤85mg/m22及び5%ブドウ糖注射液に溶解したホリナート200mg/m2 注2)2 注2)を120分かけて同時に点滴静注する。その後フルオロウラシル400mg/m22を2〜4分間で急速静脈内投与し、引き続き5%ブドウ糖注射液500mL (推奨) に溶解したフルオロウラシル600mg/m22を22時間かけて持続静注する。
(2)第2日目
ホリナート200mg/m2 注2)2 注2)を120分かけて点滴静注し、その後フルオロウラシル400mg/m22を2〜4分間で急速静脈内投与、引き続き5%ブドウ糖注射液500mL (推奨) に溶解したフルオロウラシル600mg/m22を22時間かけて持続静注する。
また、米国の添付文書中には、次表の投与可能条件、減量基準の記載がある。
2サイクル目以降の投与可能条件 (投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期する)

減量基準 (前回の投与後に発現した有害事象により判断する)

注1) 国内において、ホリナート注射剤の「結腸・直腸癌に対するフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強」に関する効能・効果は承認されていない。
注2) レボホリナート100mg/m22に相当する。
注3)「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の場合はNCI-CTC 2.0 (1998年)。「結腸癌における術後補助化学療法」の場合はNCI-CTC (1982年)。
注4)「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の場合。
注5)「結腸癌における術後補助化学療法」の場合。
カペシタビンとの併用療法 (XELOX法) を行う場合には、次の投与可能条件及び減量基準を参考にすること。
2サイクル目以降の投与可能条件 (投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期する)

減量基準
注6) 3.0 (2003年)。
イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート、フルオロウラシルとの併用療法 (FOLFIRINOX法) を行う場合には、次の投与可能条件、減量基準及び減量時の投与量を参考にすること。
2サイクル目以降の投与可能条件 (投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期するとともに、「減量基準」及び「減量時の投与量」を参考に、投与再開時に減量すること。)

減量基準
前回の投与後にいずれかの程度に該当する副作用が発現した場合は、該当する毎に、以下の減量方法に従って、投与レベルを1レベル減量する (「減量時の投与量」を参考にすること)。また、いずれかの程度に該当する好中球減少又は血小板減少が発現した場合は、以降のフルオロウラシル急速静脈内投与を中止する。

注7) 複数の副作用が発現した場合は、薬剤毎に減量が最大となる基準を適用すること。
注8) 4.0(2009年)。
減量時の投与量 (本剤85mg/m22、イリノテカン塩酸塩水和物180mg/m22、フルオロウラシル持続静注2,400mg/m22で投与を開始した場合)

(次の患者には慎重に投与すること)

薬物動態

1.血中濃度
(1)限外ろ過血漿中白金濃度を用いたPopulation (PPK) 解析13)13)
結腸・直腸癌患者67例 (単独投与) から得られた626時点の限外ろ過血漿中白金濃度測定値を用いて、薬物動態パラメータに影響を及ぼしうる患者側因子を検討した。限外ろ過血漿中白金濃度を3コンパートメントモデルにて解析した結果、そのクリアランスは、クレアチニンクリアランス (CrCL、mL/min) と相関を示した。
結腸・直腸癌患者18例 (レボホリナート及びフルオロウラシルの急速静脈内投与法との併用投与) から得られた108時点の限外ろ過血漿中白金濃度測定値を用いて、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用の影響を検討した結果、中心コンパートメント分布容積に影響が認められた。
単独投与67例とレボホリナート及びフルオロウラシルとの併用投与18例を合わせた85例から得られた、計734点の限外ろ過血漿中白金濃度データについて、薬物動態パラメータに影響を及ぼしうる患者因子を組み込んだ3コンパートメントモデルに、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用の影響を組み込んだモデルにて解析した結果は次表のとおりであった。

(薬物動態の表1参照)

例えば、肝転移のない65歳未満の男性患者 (想定CrCL=100mL/min) に85mg/m22で本剤とレボホリナート及びフルオロウラシルを併用した場合、限外ろ過血漿中白金の薬物動態パラメータはCL=3.83(L/hr/m22)、V11=9.7(L/m22)、VSSSS="658" (L/m22)、t1/21/2α="0.26" (hr)、t1/21/2β="27.6" (hr)、t1/21/2γ="392" (hr)、Tmax="2.0" (hr)、Cmax="931" (ng/mL)、AUC="10.9" (μg・hr/mL) と算出される。

(2)腎機能障害を有する成人癌患者の薬物動態試験 (外国人における成績)14)14)
成人癌患者29例の腎機能を、クレアチニンクリアランスを指標として≧60mL/min、40〜59mL/min、20〜39mL/min、<20mL/minに分類した際の、本剤単独投与時 (60〜130mg/m22) 限外ろ過血漿中白金のAUCは次表のとおりであった。

(薬物動態の表2参照)
2.分布
(1)参考 (動物実験)15)15)
ラットに14C14C-標識体7mg/2MBq/kgを単回静脈内投与し、投与後504時間まで経時的に組織内放射能濃度を測定した。投与後15分では腎の放射能濃度が最も高かった。各組織のT1/21/2は130時間以上であり、いずれも血漿のT1/21/2(約36時間) より長かった。
3.代謝 (生体内変換)16)16)
生体内におけるオキサリプラチンの活性体変換は非酵素的な物理化学的過程を経て起こる (生体内変換)。ヒトにおいてオキサリプラチンの血漿中主生体内変換体はジクロロ1, 2-ジアミノシクロヘキサン (DACH) 白金、モノアクオモノクロロDACH白金、ジアクオDACH白金であった。
4.排泄
日本人の固形癌患者6例に本剤130mg/m22を2時間点滴投与した際の投与後24時間までの尿中排泄率は、全白金量33.9±8.8% (平均±標準偏差) であった1)1)。
外国人の消化器癌患者5例に本剤130mg/m22を2時間点滴投与し、48時間後からフルオロウラシル300mg/m22/日を12週間点滴静注した際の投与後120時間までの尿中排泄率及び糞中排泄率は、それぞれ全白金量の53.8±9.1%及び2.1±1.9% (いずれも平均±標準偏差) であった17)17)。

薬物動態の表

CL(L/hr/m23.00+0.00827×CrCL
  肝転移のある場合  1.13×CL
  女性の場合  1.09×CL
V1(L/m2  7.70
  65歳以上の場合  1.22×V1
  レボホリナート及びフルオロウラシルを併用した場合  1.26×V1
Vss(L/m2656 (レボホリナート及びフルオロウラシル併用の場合 658)
CL: クリアランス、V11: 中心コンパートメント分布容積、Vssss: 定常状態の分布容積
クレアチニンクリアランス投与量注)症例数AUC
≧60mL/min130mg/m21116.4±5.02
40〜59mL/min105mg/m2332.7±16.2
40〜59mL/min130mg/m2639.7±11.5
20〜39mL/min80mg/m2129.5
20〜39mL/min105mg/m2242.0±1.25
20〜39mL/min130mg/m2544.6±14.6
<20mL/min60mg/m2132.2
※ 平均±標準偏差
注) 本剤の承認された1回用量は、85mg/m22(体表面積) 又は130mg/m22(体表面積) である (「用法及び用量」の項参照)。

臨床成績

1.【進行・再発の結腸・直腸癌に対する臨床成績】
(1)FOLFOX4法等
(1)(外国で実施された第III相臨床試験)
米国及び欧州で実施された、5つの第III相臨床試験における臨床成績は次表のとおりであった。

(臨床成績の表1参照)
(2)(国内で実施された第I/II相臨床試験)
国内で実施された、併用第I/II相臨床試験の推奨投与量での成績は次表のとおりであった。

(臨床成績の表2参照)
(2)XELOX法及びXELOX法とベバシズマブ併用療法
(1)(外国で実施された第III相臨床試験)
米国及び欧州で実施された、2つの第III相臨床試験における臨床成績は次表のとおりであった。

(臨床成績の表3参照)
(2)(国内で実施された第I/II相臨床試験)
国内で実施された、併用第I/II相臨床試験の推奨投与量での成績は次表のとおりであった。

(臨床成績の表4参照)
(3)単独療法
(1)(国内で実施された第II相臨床試験)
国内で実施された、本剤単独療法の成績は次表のとおりであった。

(臨床成績の表5参照)
2.【結腸癌における術後補助化学療法の臨床成績】
(1)FOLFOX4法
(1)(外国で実施された第III相臨床試験)
欧州などで実施された、原発巣治癒切除後のStageII又はIIIの結腸癌 (直腸S状部癌を含む) を対象とした第III相臨床試験におけるホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持続投与法 (LV5FU2法) 並びに本剤とホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持続投与法との併用療法 (FOLFOX4法) の成績は次表のとおりであった。


注1) 本剤85mg/m22(体表面積) を第1日に、ホリナート200mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル急速静脈内投与400mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル静脈内持続投与600mg/m22(体表面積) をそれぞれ第1、2日に投与することを2週毎に繰り返す(12サイクル)。
注2) log-rank検定。
(2)XELOX法
(1)(外国で実施された第III相臨床試験)
欧州などで実施された、原発巣治癒切除後のStageIIIの結腸癌 (直腸S状部癌を含む) を対象とした第III相臨床試験におけるホリナート及びフルオロウラシルの静脈内投与法 (5-FU/LV法) 並びに本剤とカペシタビンとの併用療法 (XELOX法) の成績は次表のとおりであった。


注1) 本剤130mg/m22(体表面積) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す (8サイクル)。
注2) ホリナート急速静脈内投与20mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル急速静脈内投与425mg/m22(体表面積) をそれぞれ第1〜5日に投与することを4週毎に繰り返し、6サイクル行う。または、ホリナート静脈内点滴投与500mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル急速静脈内投与500mg/m22(体表面積) をそれぞれ1〜6週の第1日に投与することを8週毎に繰り返す (4サイクル)。
注3) log-rank検定。
3.【膵癌に対する臨床成績】
(1)FOLFIRINOX法
(1)(外国で実施された第II/III相臨床試験)
欧州で実施された、化学療法未治療の遠隔転移を有する膵癌を対象とした第II/III相臨床試験におけるFOLFIRINOX法群 (1サイクルを2週間として第1日目に本剤85mg/m22、ホリナート400mg/m22、イリノテカン塩酸塩水和物180mg/m22を点滴静注し、引き続きフルオロウラシル400mg/22を急速静脈内投与、フルオロウラシル2,400mg/22を46時間かけて持続静注) とゲムシタビン塩酸塩 (GEM) 単独投与群 (GEM 1,000mg/m22の週1回点滴投与を7週連続し、8週目は休薬する。その後は、週1回点滴投与を3週連続し、4週目は休薬として、これを4週毎に繰り返す) の中間解析時の成績は次表のとおりであった25)26)25)26)。対象患者はECOG注1)注1)Performance 0及び1であった。登録において2つの遺伝子多型 (UGT1A1*6UGT1A1*28 ) に関する基準は設定されなかった。また、登録時の選択基準として、好中球数 (1,500/mm33以上)、総ビリルビン値 (施設基準値上限の1.5倍以下) 等が設定された。


注1) Group。
注2) log-rank検定。
(2)(国内で実施された第II相臨床試験)
国内で実施された、化学療法未治療の遠隔転移を有する膵癌を対象とした第II相臨床試験におけるFOLFIRINOX法 (1サイクルを2週間として第1日目に本剤85mg/m22、レボホリナート200mg/m22、イリノテカン塩酸塩水和物180mg/m22を点滴静注し、引き続きフルオロウラシル400mg/m22を急速静脈内投与、フルオロウラシル2,400mg/m22を46時間かけて持続静注) の成績は次表のとおりであった27)27)。対象患者はECOG 0及び1であった。2つの遺伝子多型 (UGT1A1*6UGT1A1*6 、UGT1A1*28UGT1A1*28 ) について、いずれかをホモ接合体 (UGT1A1*6/*6UGT1A1*6/**6 、UGT1A1*28/*28UGT1A1*28/**28 ) 又はいずれもヘテロ接合体(UGT1A1*6/*28UGT1A1*6/**28 )としてもつ患者は除外された。また、1サイクル目の投与可能条件として、好中球数 (2,000/mm33以上)、総ビリルビン値 (施設基準値上限以下) 等が設定された。

(臨床成績の表6参照)
4.**【胃癌における術後補助化学療法の臨床成績】【胃癌における術後補助化学療法の臨床成績】
(1)XELOX法XELOX法
(1)(外国で実施された第III相臨床試験)(外国で実施された第III相臨床試験)
韓国などで実施された、原発巣治癒切除後のStageII、IIIの胃癌を対象とした第III相臨床試験におけるXELOX法の成績は次表のとおりであった。


注1) 本剤130mg/m2(体表面積) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m2を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す(8サイクル)。130mg/m22(体表面積) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す(8サイクル)。
注2) 層別多変量Cox比例ハザードモデル。

臨床成績の表

疾患名奏効率
無増悪生存期間
生存期間
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国)4) 18) 注1)45.2%
8.7か月19.5か月
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (欧州)19) 注1)50.0%
8.2か月16.2か月
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国及び欧州)20) 注1、2)49.0%
241.0日
565.0日
化学療法既治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国)4) 21) 注1)9.9%
4.6か月
化学療法既治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国及び欧州)22) 注1)20.2%
168.0日
402.0日
注1) 本剤85mg/m22(体表面積) を第1日に、ホリナート200mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル急速静脈内投与400mg/m22(体表面積)、フルオロウラシル静脈内持続投与600mg/m22(体表面積) をそれぞれ第1、2日に投与することを2週毎に繰り返す (FOLFOX4法)。
注2) FOLFOX4法群とFOLFOX4法+プラセボ群を合わせた成績。
疾患名奏効率 (有効例/適格例)
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌3) 注1)64.3% (9/14)
注1) 本剤85mg/m22(体表面積) を第1、15日に、フルオロウラシル急速静脈内投与400mg/m22(体表面積) 及びレボホリナート250mg/m22(体表面積) を第1、8、15日に投与し、13日間休薬する方法。
疾患名奏効率
無増悪生存期間
生存期間
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国及び欧州)20) 注1、2)47.0%
220.0日
572.0日
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国及び欧州)20) 注3)45.7%
282.0日
650.0日
化学療法既治療の進行・再発の結腸・直腸癌 (米国及び欧州)22) 注1)23.1%
154.0日
393.0日
注1) 本剤130mg/m22(体表面積) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す (XELOX法)。
注2) XELOX法群とXELOX法+プラセボ群を合わせた成績。
注3) 本剤130mg/m22(体表面積)、ベバシズマブ7.5mg/kg (体重) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す (XELOX法とベバシズマブ併用療法)。
疾患名奏効率 (有効例/適格例)
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌23) 注1)66.7% (4/6)
化学療法未治療の進行・再発の結腸・直腸癌23) 注2)71.9% (41/57)
注1) 本剤130mg/m22(体表面積) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す (XELOX法)。
注2) 本剤130mg/m22(体表面積)、ベバシズマブ7.5mg/kg (体重) を第1日に点滴投与し、カペシタビン1,000mg/m22を1日2回14日間連日経口投与することを3週毎に繰り返す (XELOX法とベバシズマブ併用療法)。
疾患名奏効率
生存期間
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍薬で治療抵抗性を示した進行・再発の結腸・直腸癌2) 注1)8.8%
338日
注1) 本剤130mg/m22(体表面積) を点滴投与することを3週毎に繰り返す。
疾患名奏効率 (有効例/適格例)
化学療法未治療の遠隔転移を有する膵癌38.9%(14/36)

薬効薬理

1.**抗腫瘍効果30) 31)30) 31)
ヒト大腸癌由来SW480、HCT116、SW620及びHT-29細胞株、ヒト膵癌由来PANC-1、MIA PaCa-2及びSW1990細胞株、ヒト胃癌由来AGS、MKN1、MKN45、MKN74及びNCI-N87細胞株 (in vitro ) 並びにヌードマウス移植可ヒトHT-29及びMKN45細胞株において、強い抗腫瘍効果が認められた。
2.作用機序
ヒトにおいてオキサリプラチンは、生体内変換体 (ジクロロ1,2-ジアミノシクロヘキサン(DACH)白金、モノアクオモノクロロDACH白金、ジアクオDACH白金) を形成し、癌細胞内のDNA鎖と共有結合することでDNA鎖内及び鎖間の両者に白金-DNA架橋を形成する。これらの架橋がDNAの複製及び転写を阻害する。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般的名称:
オキサリプラチン (JAN) Oxaliplatin
2.化学名:
(SP -4-2)-[(1R , 2R )-Cyclohexane-1,2-diamine-κN , κN '][ethanedioato (2-)-κO11, κO22]platinum
3.構造式:
4.分子式:
C8H14N2O4Pt8H14N2O4Pt
5.分子量:
397.29
6.性状:
白色の結晶性の粉末である。
水に溶けにくく、メタノールに極めて溶けにくく、エタノール (99.5) にほとんど溶けない。
7.旋光度:
[α]20D20D: +74.5〜+78.0゜(乾燥物に換算したもの0.250g、水、50mL、100mm)

取扱い上の注意

薬液が皮膚に付着した場合には、直ちに石鹸及び多量の流水で洗い流すこと。
包装開封後もバイアルを箱に入れて保存すること。
15℃以下での保存は推奨されない。

包装

エルプラット点滴静注液50mg 1バイアル
エルプラット点滴静注液100mg 1バイアル
エルプラット点滴静注液200mg 1バイアル

主要文献及び文献請求先

Shirao K, al: Jpn Oncol 36: 295-300, 2006.
Boku N, al: Jpn Oncol 37: 440-445, 2007.
Yamada Y, al: Jpn Oncol 36: 218-223, 2006.
米国添付文書
審査報告書
Larzilliere I, al: Am Gastroenterol 94: 3387-3388, 1999.
生殖毒性試験 (社内資料).
ラット乳汁移行試験 (社内資料).
遺伝毒性試験 (社内資料).
サル心毒性に関する試験 (社内資料).
, al: N Med 350: 2343-2351, 2004.
, al: J Oncol 27: 3109-3116, 2009.
薬物動態 (母集団薬物動態解析) (社内資料).
Takimoto CH, al: J Oncol 21: 2664-2672, 2003.
ラット組織分布試験 (社内資料).
Graham MA, al: Clin Res 6: 1205-1218, 2000.
外国成人癌患者を対象とした臨床薬理試験 (社内資料).
Goldberg RM, al: J Oncol 22: 23-30, 2004.
de A, al: J Oncol 18: 2938-2947, 2000.
化学療法未治療例を対象とした第III相臨床試験 (社内資料).
Rothenberg ML, al: J Oncol 21: 2059-2069, 2003.
化学療法既治療例を対象とした第III相臨床試験 (社内資料).
Doi T, al: Jpn Oncol 40: 913-920, 2010.
Haller DG, al: J Oncol 29: 1465-1471, 2011.
Conroy T, al: N Med  364: 1817-1825, 2011.
膵癌FOLFIRINOX法に関する資料 (社内資料).
**Okusaka T, al: Cancer Sci 105: 1321-1326, 2014.Cancer Sci 105: 1321-1326, 2014.
**Yung JB, al: Lancet 379: 315-321, 2012.Lancet 379: 315-321, 2012.
**Sung HN, al: Lancet Oncol 15: 1389-1396, 2014.Lancet Oncol 15: 1389-1396, 2014.
In vitro 薬効薬理試験 (社内資料).
In vivo 薬効薬理試験 (社内資料).

文献請求先

問い合わせ先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

株式会社ヤクルト本社 医薬安全性情報部
医薬学術部 くすり相談室
〒104-0061 東京都中央区銀座7-16-21 銀座木挽ビル
電話: 0120-589601
FAX: 03-3544-8081

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
株式会社ヤクルト本社
〒104-0061 東京都中央区銀座7-16-21 銀座木挽ビル

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
4291410A1029 エルプラット点滴静注液50mg オキサリプラチン 50mg10mL1瓶 27923
4291410A2025 エルプラット点滴静注液100mg オキサリプラチン 100mg20mL1瓶 51378
4291410A3021 エルプラット点滴静注液200mg オキサリプラチン 200mg40mL1瓶 93955

Related Attachments

Title
PDFファイル ブラウザで表示
インタビューフォーム ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig15.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig05.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig12.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11.sgm ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig07.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig08.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig10.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig03.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig02.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig04.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig11.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig09.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig13.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig06.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig14.gif ブラウザで表示
800015_4291410A1029_1_11_fig01.gif ブラウザで表示