マイページ

薬剤師ネクスト経営塾

フィルグラスチムBS注75μgシリンジ「サンド」

作成又は改訂年月

**2016年2月改訂(第3版)

日本標準商品分類番号

873399

薬効分類名

G-CSF製剤

承認等

販売名

フィルグラスチムBS注75μgシリンジ「サンド」

販売名コード

3399411G1025

承認・許可番号

承認番号
22600AMX00524000
商標名
Filgrastim Inj. 75μg Syringe[SANDOZ]

薬価基準収載年月

2014年11月

販売開始年月

2014年11月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等凍結を避け2〜8℃に遮光保存
使用期限
使用期限等21ヵ月(包装に表示)

規制区分

処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

有効成分
組成フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3]
含量(1シリンジ中)
組成75μg
添加物
組成L-グルタミン酸 0.368mg
ポリソルベート80 0.010mg
D-ソルビトール 12.50mg
水酸化ナトリウム

性状

色・剤形(又は性状)
性状無色又はわずかに黄色を帯びた澄明な液
容量
性状0.25mL
pH
性状4.2〜4.8
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)

販売名

フィルグラスチムBS注150μgシリンジ「サンド」

販売名コード

3399411G2021

承認・許可番号

承認番号
22600AMX00525000
商標名
Filgrastim Inj. 150μg Syringe[SANDOZ]

薬価基準収載年月

2014年11月

販売開始年月

2014年11月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等凍結を避け2〜8℃に遮光保存
使用期限
使用期限等21ヵ月(包装に表示)

規制区分

処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

有効成分
組成フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3]
含量(1シリンジ中)
組成150μg
添加物
組成L-グルタミン酸 0.736mg
ポリソルベート80 0.020mg
D-ソルビトール 25.00mg
水酸化ナトリウム

性状

色・剤形(又は性状)
性状無色又はわずかに黄色を帯びた澄明な液
容量
性状0.5mL
pH
性状4.2〜4.8
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)

販売名

フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」

販売名コード

3399411G3028

承認・許可番号

承認番号
22600AMX00526000
商標名
Filgrastim Inj. 300μg Syringe[SANDOZ]

薬価基準収載年月

2014年11月

販売開始年月

2014年11月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等凍結を避け2〜8℃に遮光保存
使用期限
使用期限等21ヵ月(包装に表示)

規制区分

処方箋医薬品
説明事項(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

有効成分
組成フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3]
含量(1シリンジ中)
組成300μg
添加物
組成L-グルタミン酸 0.736mg
ポリソルベート80 0.020mg
D-ソルビトール 25.00mg
水酸化ナトリウム

性状

色・剤形(又は性状)
性状無色又はわずかに黄色を帯びた澄明な液
容量
性状0.5mL
pH
性状4.2〜4.8
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)

一般的名称

フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3]製剤

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又は他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に過敏症の患者
骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病の患者及び末梢血液中に骨髄芽球の認められる骨髄性白血病の患者[芽球が増加することがある。]

効能又は効果

用法及び用量

1.造血幹細胞の末梢血中への動員
(1)同種及び自家末梢血幹細胞採取時のフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]単独投与による動員
(1)成人・小児
通常、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]400μg/m22を1日1回又は2回に分割し、5日間連日又は末梢血幹細胞採取終了時まで連日皮下投与する。この場合、末梢血幹細胞採取はフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]投与開始後4〜6日目に施行する。
ただし、末梢血幹細胞採取終了前に白血球数が50,000/mm33以上に増加した場合は減量する。減量後、白血球数が75,000/mm33に達した場合は投与を中止する。
(2)自家末梢血幹細胞採取時のがん化学療法剤投与終了後のフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]投与による動員
(1)成人・小児
通常、がん化学療法剤投与終了翌日又はがん化学療法により好中球数が最低値を経過後、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]400μg/m22を1日1回又は2回に分割し、末梢血幹細胞採取終了時まで連日皮下投与する。
ただし、末梢血幹細胞採取終了前に白血球数が50,000/mm33以上に増加した場合は減量する。減量後、白血球数が75,000/mm33に達した場合は投与を中止する。
なお、いずれの場合も状態に応じて適宜減量する。
3.造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
(1)成人・小児
通常、造血幹細胞移植施行翌日ないし5日後からフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]300μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら投与を中止する。
なお、本剤投与の中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
5.がん化学療法による好中球減少症
(1)急性白血病
(1)成人・小児
通常、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)で骨髄中の芽球が十分減少し末梢血液中に芽球が認められない時点から、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]200μg/ m22を1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。出血傾向等の問題がない場合はフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]100μg/m22を1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm33に達した場合は投与を中止する。
(2)悪性リンパ腫、小細胞肺癌、胚細胞腫瘍(睾丸腫瘍、卵巣腫瘍など)、神経芽細胞腫、小児がん
(1)成人・小児
通常、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)から、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]50μg/m22を1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合はフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]100μg/m22を1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm33に達した場合は投与を中止する。
(3)その他のがん腫
(1)成人・小児
通常、がん化学療法により好中球数1,000/mm33未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm33未満が観察された時点から、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]50μg/m22を1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]100μg/m22を1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
また、がん化学療法により好中球数1,000/mm33未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm33未満が観察され、引き続き同一のがん化学療法を施行する症例に対しては、次回以降のがん化学療法施行時には好中球数1,000/mm33未満が観察された時点から、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]50μg/m22を1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合はフィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]100μg/m22を1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm33に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
7.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症
(1)成人
通常、好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]200μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、投与期間は2週間を目安とするが、好中球数が3,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
(2)小児
好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]200μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、投与期間は2週間を目安とするが、好中球数が3,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
8.骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症
(1)成人
通常、好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]100μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
9.再生不良性貧血に伴う好中球減少症
(1)成人
通常、好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]400μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
(2)小児
好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]400μg/m22を1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
10.先天性・特発性好中球減少症
(1)成人
通常、好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]50μg/m22を1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
(2)小児
好中球数が1,000/mm33未満のとき、フィルグラスチム(遺伝子組換え)[後続3]50μg/m22を1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm33以上に増加した場合は、症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢・症状により適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.がん化学療法による好中球減少症
胚細胞腫瘍で卵巣腫瘍に該当するものは、未熟奇形腫、未分化胚細胞腫、卵黄嚢腫瘍等である。
その他のがん腫に対する用法及び用量における同一のがん化学療法とは、抗悪性腫瘍薬の種類及びその用量も同一の化学療法レジメンである。
本剤の投与により、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm33に達した場合は投与を中止するが、好中球数が2,000/mm33以上に回復し、感染症が疑われるような症状がなく、本剤に対する反応性から患者の安全が確保できると判断した場合には、本剤の減量あるいは中止を検討すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
薬物過敏症の既往歴のある患者
アレルギー素因のある患者

重要な基本的注意

1.全ての効能又は効果に対する注意
本剤投与中は定期的に血液検査を行い、必要以上の好中球(白血球)が増加しないよう十分注意すること。必要以上の増加が認められた場合は、減量、休薬等の適切な処置をとること。
アナフィラキシー等が起こることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
また、過敏症等の反応を予測するために、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤による皮膚反応試験を行うことが望ましい。
本剤投与により骨痛、腰痛等が起こることがあるので、このような場合には非麻薬性鎮痛剤を投与するなどの適切な処置を行うこと。また、末梢血幹細胞の動員ドナー(ドナー)では本剤投与により骨痛、腰痛等が高頻度に起こることから非麻薬性鎮痛剤を投与するなどの適切な処置を行うこと。末梢血幹細胞採取に伴う一過性の血小板減少等が現れることがあるのでアスピリン等の血小板凝集抑制作用を有する薬剤の使用には十分に注意すること。
*本剤のチップキャップは天然ゴムラテックス由来物質を含み、アレルギー反応を起こすことがあるので、投与に際し、問診を行うこと。また、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.造血幹細胞の末梢血中への動員に対する注意
ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に際しては関連するガイドライン等を参考に適切に行うこと。また、末梢血幹細胞の採取に伴い全身倦怠感、四肢のしびれ、血管迷走神経反応等が認められることがあるので、血圧等の全身状態の変化に注意し、異常が認められた場合は直ちに適切な処置を行うこと。
ドナーへの本剤の使用に際してはドナー又はドナーに十分な能力がない場合は代諾者に、本剤の使用による長期の安全性については確立していないことから科学的データを収集中であることを十分に説明し同意を得てから使用すること。
本剤の投与はドナーの全身状態を考慮し、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
ドナーに対する本剤の投与に際しては、レシピエントへの感染を避けるため、事前にHBs抗原、HBc抗体、HCV抗体、HIV-1、-2、HTLV-I抗体及び梅毒血清学的検査を行い、何れも陰性であることを確認すること。また、CMV、ヘルペス血清学的検査を行うことが望ましい。
本剤の使用に際しては、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性がある(「重大な副作用 5.脾破裂」の項参照)。
自家末梢血幹細胞採取時のがん化学療法剤投与終了後の本剤投与により造血幹細胞を採取する場合、白血球数が最低値を経過後5,000〜10,000/mm33以上への回復期に末梢血幹細胞採取を開始することが望ましい。
本剤投与後及び末梢血幹細胞採取終了後に血小板減少が現れることがあるので十分注意すること。また、高度な血小板減少がみられた際には、末梢血幹細胞採取時に得られる自己血による血小板輸血等の適切な処置を行うこと。
末梢血幹細胞採取終了1〜2週後に白血球(好中球)減少が現れることがあるので十分注意すること。
3.造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進、がん化学療法後の好中球減少症に対する注意
がん化学療法による好中球減少症患者に対しては、がん化学療法剤の投与前24時間以内及び投与終了後24時間以内の本剤の投与は避けること。
急性骨髄性白血病患者(がん化学療法及び造血幹細胞移植の場合)では本剤の使用に先立ち、採取細胞についてin vitro試験により本剤刺激による白血病細胞の増加の有無を確認することが望ましい。また、定期的に血液検査及び骨髄検査を行い、芽球の増加が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。
4.HIV感染症の治療に支障を来す好中球減少症に対する注意
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症患者に対しては、投与期間は2週間を目安とし、さらに継続投与が必要な場合でも6週間を限度とする(本剤を6週間を超えて投与した場合の安全性は確立していない)。投与期間中は、観察を十分に行い、必要以上に好中球数が増加しないよう、慎重に投与すること(顆粒球系前駆細胞が減少し、本剤に対する反応性が減弱する可能性がある)。また、本剤を1週間以上投与しても好中球数の増加がみられない場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、本剤投与によりHIVが増殖する可能性は否定できないので、原疾患に対する観察を十分に行うこと。
5.骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症に対する注意
骨髄異形成症候群のうち、芽球増加を伴う病型例は骨髄性白血病への移行の危険性が知られていることから、本剤の使用に際しては採取細胞についてin vitroで芽球コロニーの増加が認められないことを確認することが望ましい。
6.先天性好中球減少症に対する注意
本剤を自己投与させる場合、患者に投与法及び安全な廃棄方法の指導を行うこと。
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに連絡するよう注意を与えること。
使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。

副作用

副作用等発現状況の概要
Doxorubicinとdocetaxelの併用化学療法を受けている乳がん患者を対象とした海外臨床試験において、170例中28例(16.5%)に94件の副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は筋肉痛が16例(9.4%)に29件、白血球増加症が8例(4.7%)に25件、骨痛が7例(4.1%)に14件、疲労が6例(3.5%)に15件等であった。(承認時)
重大な副作用
ショック
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用間質性肺炎が発現又は増悪することがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
急性呼吸窮迫症候群
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用急性呼吸窮迫症候群が発現することがあるので観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素血症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には本剤の投与を中止し、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
芽球の増加
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用急性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群患者において、芽球の増加を促進させることがあるので、観察を十分に行い、芽球の増加が認められた場合には投与を中止すること。
脾破裂
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用造血幹細胞の末梢血中への動員を目的としてドナー及び患者に本剤を使用する場合には、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性があるので、血液学的検査値の推移に留意するとともに、腹部超音波検査等により観察を十分に行い、脾臓の急激な腫大が認められた場合には、本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
毛細血管漏出症候群
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用毛細血管漏出症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低血圧、低アルブミン血症、浮腫、肺水腫、胸水、腹水、血液濃縮等が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
皮膚
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群等)、発疹、発赤、アレルギー性皮膚炎
**筋・骨格
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要骨痛、腰痛、胸痛、関節痛、筋肉痛、四肢痛
消化器
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要悪心・嘔吐、食欲減退、下痢
肝臓
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要ALT(GPT)上昇、肝機能異常、AST(GOT)上昇
血液
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要血小板減少、貧血
**腎臓腎臓
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要糸球体腎炎
その他
頻度
頻度不明
副作用の概要
副作用の概要LDH上昇、脾腫、浮腫、発熱、Al-P上昇、頭痛、倦怠感、動悸、尿酸上昇、血清クレアチニン上昇、CRP上昇、無力症、低血圧(一過性)
※海外の臨床試験及び自発報告で報告された副作用

高齢者への投与

用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[高齢者では、一般に生理機能(造血機能、肝機能、腎機能等)が低下している。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していないので投与しないことが望ましい(使用経験が少ない)。
小児に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。特に小児の末梢血幹細胞の動員ドナーに対する使用経験は少ない。本剤の投与はドナーの全身状態を考慮し、観察を十分に行い、慎重に投与すること。

適用上の注意

リジッドキャップを外し、必要に応じて適当な注射針等を取り付け投与すること。
2.調製時
点滴静注に際しては、5%ブドウ糖注射液に混和後、6時間以内に使用すること。生理食塩液に混和してはならない。また、本剤を投与する場合は他剤との混注を行わないこと。
3.投与時
静脈内投与の場合は、できるだけ投与速度を遅くすること。
使用後の残液は確実に廃棄すること。

その他の注意

顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血及び先天性好中球減少症患者において、骨髄異形成症候群又は急性骨髄性白血病へ移行したとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血、骨髄異形成症候群及び先天性好中球減少症患者において、染色体異常がみられたとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞動員ドナーにおいて、骨髄増殖性疾患及び急性骨髄性白血病が発症したとの報告がある。
副作用の項に記載した有害事象のほか、因果関係は明確ではないものの顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞動員ドナーにおいて、末梢血幹細胞採取時に一時的な心停止が報告されている。海外のドナーにおいては、心不全、血管炎、脳血管障害、片頭痛、下痢、難聴、地中海型サラセミア、鎌状赤血球クライシス、痛風、高血糖、軟骨障害、虚血性心疾患、心筋炎、無月経、肺出血及び腎癌が有害事象として報告されている。
乳癌、悪性リンパ腫及び骨髄腫患者の採取した自家末梢血幹細胞中に腫瘍細胞が混入していたとの報告がある。
顆粒球コロニー形成刺激因子が、数種のヒト膀胱癌及び骨肉腫細胞株に対しin vitroあるいはin vivoで増殖促進傾向を示したとの報告がある。

薬物動態

1.単回皮下投与
フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」及び標準製剤注)注)を、クロスオーバー法によりそれぞれフィルグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを健康成人男子に絶食下単回皮下投与して血清中のフィルグラスチム濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmaxmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の同等性が確認された。1)1)

2.単回点滴静脈内投与
フィルグラスチムBS注150μgシリンジ「サンド」及び標準製剤注)注)を、クロスオーバー法によりそれぞれフィルグラスチム(遺伝子組換え)として2.5μg/kgを30分間かけて、健康成人男子に絶食下単回点滴静脈内投与して血清中フィルグラスチム濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmaxmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の同等性が確認された。2)2)



血清中濃度並びにAUC、Cmaxmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

薬物動態の表

 AUC0-36(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)AUC0→∞(ng・hr/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
フィルグラスチムBS注
404.00±79.9255.45±12.06407.46±79.934.1±1.010.74±2.59
標準製剤注)428.47±68.9859.18±10.22432.44±69.494.4±1.011.05±2.94
注)標準製剤:グランシリンジM300
(Mean±S.D., n=23)
 AUC0-36(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)AUC0→∞(ng・hr/mL)T1/2(hr)
フィルグラスチムBS注
248.87±34.9187.95±10.38250.21±35.2211.77±2.49
標準製剤注)265.15±42.5495.42±14.20266.61±42.8311.46±2.48
注)標準製剤:グランシリンジ150
(Mean±S.D., n=21)

臨床成績

1.造血幹細胞の末梢血への動員
フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」及び標準製剤注)注)を、クロスオーバー法によりそれぞれフィルグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを健康成人男子に1日2回、3日間反復皮下投与して末梢血CD34陽性(CD34+)細胞数を測定した。
得られた薬力学パラメータ(AUEC、Emaxmax)について、95%信頼区間法にて統計解析を行った結果、両剤の同等性が確認された。3)3)

2.好中球数増加作用
フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」及び標準製剤注)注)を、クロスオーバー法によりそれぞれフィルグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを健康成人男子に絶食下単回皮下投与して末梢血中絶対好中球数を測定した。
得られた薬力学的パラメータ(AUEC、Emaxmax)について95%信頼区間法にて統計解析を行った結果、両剤の同等性が確認された。1)1)

3.がん化学療法による好中球減少症(海外試験)
Doxorubicinとdocetaxelの併用化学療法を受けている外国人乳がん患者170例を対象としたオープン試験において、本剤を300μg又は480μgを各サイクルの第2日目より第15日目まで皮下投与した結果、発熱性好中球減少症の発現率は7.6%であった。また、重症好中球減少症(絶対好中球数が0.5×1099/L未満)の期間は1サイクルにおいて平均1.8日であった。4)4)

臨床成績の表

 AUEC0-336(hr・cells/μL)Emax(cells/μL)Tmax, E(hr)
フィルグラスチムBS注
1515.24±631.6725.51±12.8173.6±5.9
標準製剤注)1481.94±605.9224.45±12.2972.8±4.3
注)標準製剤:グランシリンジM300
(Mean±S.D., n=62)
 AUEC0-120(103Emax(103Tmax, E(hr)
フィルグラスチムBS注
1002.69±130.2020.75±3.1113.7±2.6
標準製剤注)1010.67±121.2920.63±3.2214.6±3.2
注)標準製剤:グランシリンジM300
(Mean±S.D., n=23)

薬効薬理

1.マウス骨髄細胞を用いた増殖促進作用(in vitroin vitro5)5)
マウス骨髄芽球性白血病株NFS-60細胞を用いて細胞増殖能に基づき本剤と標準製剤注)注)との生物活性を比較したところ、本剤は標準製剤注)注)と同等の生物活性を有していた。
注)標準製剤:グラン製剤
2.好中球数増加作用(in vivoin vivo5)5)
本剤を正常ラットに反復皮下投与したところ、末梢血中の好中球数の用量依存的で速やかな増加が認められ、その増加期間及び程度は標準製剤注)注)と同様であった。
本剤をシクロホスファミド投与による好中球減少ラットに反復皮下投与したところ、好中球数の増加がみられ、好中球減少期間の短縮が認められた。その好中球増加の経時的推移及び程度は標準製剤注)注)と同様であった。
注)標準製剤:Neupogen(海外先行バイオ医薬品)

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3]
Filgrastim(Genetical Recombination)[Filgrastim 3]
2.本質
遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子であり、N末端にメチオニンが結合した175個のアミノ酸残基(C845845H13391339N223223O243243S99;分子量18,798.61)からなるタンパク質である。

取扱い上の注意

プランジャーロッドの無理な操作はしないこと。またバックストップは、投与終了後まで外さないこと。
できるだけ使用直前までピロー包装からシリンジを取り出さないこと。
シリンジ先端部のリジッドキャップが外れている、またはシリンジの破損等の異常が認められるときは使用しないこと。

包装

フィルグラスチムBS注75μgシリンジ「サンド」:1シリンジ、10シリンジ
フィルグラスチムBS注150μgシリンジ「サンド」:1シリンジ、10シリンジ
フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」:1シリンジ、10シリンジ

主要文献及び文献請求先

**大釜陽一郎 他、臨床医薬 30(6):505-517(2014)
第I相臨床試験(単回点滴静脈内投与)に関する資料(サンド株式会社社内資料)
**大釜陽一郎 他、臨床医薬 30(6):519-529(2014)
**P. Gascon, al. 21(7):1419-1429(2010)
非臨床試験に関する資料(サンド株式会社社内資料)

文献請求先

問い合わせ先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

サンド株式会社 カスタマーケアグループ
**〒105-6333 東京都港区虎ノ門1-23-1
フリーコール 0120-982-001
**FAX 03-6257-3633

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売
サンド株式会社
山形県上山市新金谷827-7

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
3399411G3028 フィルグラスチムBS注300μgシリンジ「サンド」 フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3] 300μg0.5mL1筒 9757
3399411G2021 フィルグラスチムBS注150μgシリンジ「サンド」 フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3] 150μg0.5mL1筒 8238
3399411G1025 フィルグラスチムBS注75μgシリンジ「サンド」 フィルグラスチム(遺伝子組換え)[フィルグラスチム後続3] 75μg0.25mL1筒 3971

Related Attachments

Title
PDFファイル ブラウザで表示
インタビューフォーム ブラウザで表示
270428_3399411G1025_1_03_fig02.gif ブラウザで表示
270428_3399411G1025_1_03_fig01.gif ブラウザで表示
270428_3399411G1025_1_03_fig04.gif ブラウザで表示
270428_3399411G1025_1_03_fig03.gif ブラウザで表示
270428_3399411G1025_1_03.sgm ブラウザで表示