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薬剤師ネクスト経営塾

グラン注射液75

作成又は改訂年月

**2016年2月改訂(下線部分)〈第21版〉
*2014年6月改訂(薬事法改正に伴う改訂、他)

日本標準商品分類番号

873399

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2006年12月
効能又は効果追加承認年月(最新)
2000年3月(グラン注射液75・150)

薬効分類名

承認等

販売名

グラン注射液75

販売名コード

3399405A1027

承認・許可番号

承認番号
20300AMZ00751
商標名
GRAN INJECTION

薬価基準収載年月

1991年11月

販売開始年月

1991年12月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グラン注射液75は1アンプル(0.3mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):75μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.012mg
添加物
組成D-マンニトール:15mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

販売名

グラン注射液150

販売名コード

3399405A2023

承認・許可番号

承認番号
20300AMZ00752
商標名
GRAN INJECTION

薬価基準収載年月

1991年11月

販売開始年月

1991年12月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グラン注射液150は1アンプル(0.6mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):150μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.024mg
添加物
組成D-マンニトール:30mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

販売名

グラン注射液M300

販売名コード

3399405A4026

承認・許可番号

承認番号
21200AMZ00154
商標名
GRAN INJECTION

薬価基準収載年月

2000年5月

販売開始年月

2000年6月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グラン注射液M300は1アンプル(0.7mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):300μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.028mg
添加物
組成D-マンニトール:35mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

販売名

グランシリンジ75

販売名コード

3399405G1020

承認・許可番号

承認番号
21400AMZ00187
商標名
GRAN SYRINGE

薬価基準収載年月

2002年6月

販売開始年月

2002年8月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること
注意事項
使用期限等取扱い上の注意の項参照

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グランシリンジ75は1シリンジ(0.3mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):75μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.012mg
添加物
組成D-マンニトール:15mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

販売名

グランシリンジ150

販売名コード

3399405G2026

承認・許可番号

承認番号
21400AMZ00188
商標名
GRAN SYRINGE

薬価基準収載年月

2002年6月

販売開始年月

2002年8月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること
注意事項
使用期限等取扱い上の注意の項参照

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グランシリンジ150は1シリンジ(0.6mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):150μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.024mg
添加物
組成D-マンニトール:30mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

販売名

グランシリンジM300

販売名コード

3399405G3022

承認・許可番号

承認番号
21400AMZ00189
商標名
GRAN SYRINGE

薬価基準収載年月

2002年6月

販売開始年月

2002年8月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等遮光下、凍結を避け、10℃以下に保存
使用期限
使用期限等包装に表示の期限内に使用すること
注意事項
使用期限等取扱い上の注意の項参照

基準名

日本薬局方
基準名フィルグラスチム(遺伝子組換え)注射液

*規制区分

処方箋医薬品
説明事項注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成グランシリンジM300は1シリンジ(0.7mL)中に下記の成分を含有する。
有効成分
組成日局フィルグラスチム(遺伝子組換え):300μg
添加物
組成ポリソルベート80:0.028mg
添加物
組成D-マンニトール:35mg
添加物
組成pH調節剤

性状

pH
性状3.7〜4.3
浸透圧比
性状約1(生理食塩液対比)
性状
性状本品は無色澄明の液である。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
禁忌
禁忌本剤の成分又は他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に過敏症の患者
禁忌
禁忌骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病の患者及び末梢血液中に骨髄芽球の認められる骨髄性白血病の患者[芽球が増加することがある]
禁忌
禁忌本剤の成分又は他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に過敏症の患者
禁忌
禁忌骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病の患者及び末梢血液中に骨髄芽球の認められる骨髄性白血病の患者[芽球が増加することがある]

効能又は効果

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.がん化学療法による好中球減少症
胚細胞腫瘍で卵巣腫瘍に該当するものは、未熟奇形腫、未分化胚細胞腫、卵黄嚢腫瘍などである。
その他のがん腫に対する用法・用量における同一のがん化学療法とは、抗悪性腫瘍薬の種類及びその用量も同一の化学療法レジメンである。
本剤の投与により、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm33に達した場合は投与を中止するが、好中球数が2,000/mm33以上に回復し、感染症が疑われるような症状がなく、本剤に対する反応性から患者の安全が確保できると判断した場合には、本剤の減量あるいは中止を検討すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
慎重投与
慎重投与薬物過敏症の既往歴のある患者
慎重投与
慎重投与アレルギー素因のある患者

重要な基本的注意

1.全ての効能・効果に対する注意
本剤投与中は定期的に血液検査を行い、必要以上の好中球(白血球)が増加しないよう十分注意すること。必要以上の増加が認められた場合は、減量、休薬などの適切な処置をとること。
アナフィラキシー等が起こることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
また、過敏症等の反応を予測するために、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤による皮膚反応試験を行うことが望ましい。
本剤投与により骨痛、腰痛等が起こることがあるので、このような場合には非麻薬性鎮痛剤を投与するなどの適切な処置を行うこと。また、末梢血幹細胞の動員ドナー(ドナー)では本剤投与により骨痛、腰痛等が高頻度に起こることから非麻薬性鎮痛剤を投与するなどの適切な処置を行うこと。末梢血幹細胞採取に伴う一過性の血小板減少等が現れることがあるのでアスピリン等の血小板凝集抑制作用を有する薬剤の使用には十分に注意すること。
2.造血幹細胞の末梢血中への動員に対する注意
ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に際しては関連するガイドライン等を参考に適切に行うこと。また、末梢血幹細胞の採取に伴い全身けん怠感、四肢のしびれ、血管迷走神経反応等が認められることがあるので、血圧等の全身状態の変化に注意し、異常が認められた場合は直ちに適切な処置を行うこと。
ドナーへの本剤の使用に際してはドナー又はドナーに十分な能力がない場合は代諾者に、本剤の使用による長期の安全性については確立していないことから科学的データを収集中であることを十分に説明し同意を得てから使用すること。
*本剤の投与はドナーの全身状態を考慮し、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
ドナーに対する本剤の投与に際しては、レシピエントへの感染を避けるため、事前にHBs抗原、HBc抗体、HCV抗体、HIV-1、-2、HTLV-I抗体及び梅毒血清学的検査を行い、何れも陰性であることを確認すること。また、CMV、ヘルペス血清学的検査を行うことが望ましい。
本剤の使用に際しては、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性がある(「(1)重大な副作用」5)脾破裂の項参照)。
自家末梢血幹細胞採取時のがん化学療法剤投与終了後の本剤投与により造血幹細胞を採取する場合、白血球数が最低値を経過後5,000〜10,000/mm33以上への回復期に末梢血幹細胞採取を開始することが望ましい。
本剤投与後及び末梢血幹細胞採取終了後に血小板減少が現れることがあるので十分注意すること。また、高度な血小板減少がみられた際には、末梢血幹細胞採取時に得られる自己血による血小板輸血等の適切な処置を行うこと。
末梢血幹細胞採取終了1〜2週後に白血球(好中球)減少が現れることがあるので十分注意すること。
3.造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進、がん化学療法後の好中球減少症に対する注意
がん化学療法による好中球減少症患者に対しては、がん化学療法剤の投与前24時間以内及び投与終了後24時間以内の本剤の投与は避けること。
急性骨髄性白血病患者(がん化学療法及び造血幹細胞移植の場合)では本剤の使用に先立ち、採取細胞についてin vitro試験により本剤刺激による白血病細胞の増加の有無を確認することが望ましい。また、定期的に血液検査及び骨髄検査を行い、芽球の増加が認められた場合には、本剤の投与を中止すること。
4.HIV感染症の治療に支障を来す好中球減少症に対する注意
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症患者に対しては、投与期間は2週間を目安とし、さらに継続投与が必要な場合でも6週間を限度とする(本剤を6週間を超えて投与した場合の安全性は確立していない)。投与期間中は、観察を十分に行い、必要以上に好中球数が増加しないよう、慎重に投与すること(顆粒球系前駆細胞が減少し、本剤に対する反応性が減弱する可能性がある)。また、本剤を1週間以上投与しても好中球数の増加がみられない場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、本剤投与によりHIVが増殖する可能性は否定できないので、原疾患に対する観察を十分に行うこと。
5.骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症に対する注意
骨髄異形成症候群のうち、芽球増加を伴う病型例は骨髄性白血病への移行の危険性が知られていることから、本剤の使用に際しては採取細胞についてin vitroで芽球コロニーの増加が認められないことを確認することが望ましい。
6.先天性好中球減少症に対する注意
本剤を自己投与させる場合、患者に投与法及び安全な廃棄方法の指導を行うこと。
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに連絡するよう注意を与えること。
使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。

副作用

副作用等発現状況の概要
副作用の概要
副作用の概要(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む)
1.末梢血幹細胞の動員ドナー
51例中全例に副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な副作用は腰痛24件(47.1%)、頭痛10件(19.6%)、関節痛8件(15.7%)、発熱6件(11.8%)等であった。主な臨床検査値異常変動はLDH上昇44件(86.3%)、Al-P上昇35件(68.6%)、白血球減少・好中球減少15件(29.4%)、尿酸上昇12件(23.5%)、血小板減少7件(13.7%)、CRP上昇6件(11.8%)等であった。[グラン注射液効能追加時]
2.好中球減少症の対象患者
延べ7,175例中935例(13.0%)に副作用(臨床検査値異常変動を含む)が認められた。主な副作用は骨痛(胸部、腰部、骨盤部等)124件(1.7%)、発熱117件(1.6%)、腰痛108件(1.5%)、肝機能異常40件(0.6%)等であった。主な臨床検査値異常変動はLDH上昇348件(4.9%)、Al-P上昇264件(3.7%)、ALT(GPT)上昇89件(1.2%)、AST(GOT)上昇68件(0.9%)、CRP上昇45件(0.6%)等であった。[再審査終了時]
重大な副作用
ショック
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用間質性肺炎が発現又は増悪することがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
急性呼吸窮迫症候群
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用急性呼吸窮迫症候群が発現することがあるので観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素血症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には本剤の投与を中止し、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
芽球の増加
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用急性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群患者において、芽球の増加を促進させることがあるので、観察を十分に行い、芽球の増加が認められた場合には投与を中止すること。
脾破裂
頻度
頻度不明
重大な副作用
重大な副作用造血幹細胞の末梢血中への動員を目的としてドナー及び患者に本剤を使用する場合には、過剰な作用に伴い脾破裂が発現する可能性があるので、血液学的検査値の推移に留意するとともに、腹部超音波検査等により観察を十分に行い、脾臓の急激な腫大が認められた場合には、本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
毛細血管漏出症候群
頻度
0.01%
重大な副作用
重大な副作用毛細血管漏出症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低血圧、低アルブミン血症、浮腫、肺水腫、胸水、腹水、血液濃縮等が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
皮膚
頻度
1%未満
その他の副作用
その他の副作用発疹、発赤
皮膚
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群等)
筋・骨格
頻度
1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用骨痛、腰痛
筋・骨格
頻度
1%未満
その他の副作用
その他の副作用胸痛、関節痛、筋肉痛
筋・骨格
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用四肢痛
消化器
頻度
1%未満
その他の副作用
その他の副作用悪心・嘔吐
肝臓
頻度
1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用ALT(GPT)上昇
肝臓
頻度
1%未満
その他の副作用
その他の副作用肝機能異常、AST(GOT)上昇
血液
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用血小板減少
腎臓腎臓
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用糸球体腎炎
その他
頻度
5%以上
その他の副作用
その他の副作用LDH上昇
その他
頻度
1〜5%未満
その他の副作用
その他の副作用発熱、Al-P上昇
その他
頻度
1%未満
その他の副作用
その他の副作用頭痛、けん怠感、動悸、尿酸上昇、血清クレアチニン上昇、CRP上昇
その他
頻度
頻度不明
その他の副作用
その他の副作用脾腫、浮腫

高齢者への投与

高齢者への投与
高齢者への投与用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること[高齢者では、一般に生理機能(造血機能、肝機能、腎機能等)が低下している]。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦、産婦、授乳婦等への投与妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。

小児等への投与

小児等への投与
小児等への投与低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していないので投与しないことが望ましい(使用経験が少ない)。
小児等への投与
小児等への投与小児に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。特に小児の末梢血幹細胞の動員ドナーに対する使用経験は少ない。本剤の投与はドナーの全身状態を考慮し、観察を十分に行い、慎重に投与すること。

適用上の注意

1.〈注射液〉
(1)アンプルカット時
本剤はワンポイントカット(イージーカット)アンプルであるが、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭しカットすることが望ましい。
(2)調製時
点滴静注に際しては、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液等の輸液に混和する。また、本剤を投与する場合は他剤との混注を行わないこと。
(3)投与時
静脈内投与の場合は、できるだけ投与速度を遅くすること。
2.〈シリンジ〉
グランシリンジ製剤を使用する際は、チップキャップを外し、必要に応じて適当な注射針等を取り付け投与すること。
(2)調製時
点滴静注に際しては、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液等の輸液に混和する。また、本剤を投与する場合は他剤との混注を行わないこと。
(3)投与時
静脈内投与の場合は、できるだけ投与速度を遅くすること。
使用後の残液は確実に廃棄すること。

その他の注意

その他の注意
その他の注意顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血及び先天性好中球減少症患者において、骨髄異形成症候群又は急性骨髄性白血病へ移行したとの報告がある。
その他の注意
その他の注意顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した再生不良性貧血、骨髄異形成症候群及び先天性好中球減少症患者において、染色体異常がみられたとの報告がある。
その他の注意
その他の注意顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞動員ドナーにおいて、骨髄増殖性疾患及び急性骨髄性白血病が発症したとの報告がある。
その他の注意
その他の注意副作用の項に記載した有害事象のほか、因果関係は明確ではないものの顆粒球コロニー形成刺激因子製剤を投与した末梢血幹細胞動員ドナーにおいて、末梢血幹細胞採取時に一時的な心停止が報告されている。海外のドナーにおいては、心不全、血管炎、脳血管障害、片頭痛、下痢、難聴、地中海型サラセミア、鎌状赤血球クライシス、痛風、高血糖、軟骨障害、虚血性心疾患、心筋炎、無月経、肺出血及び腎癌が有害事象として報告されている。
その他の注意
その他の注意乳癌、悪性リンパ腫及び骨髄腫患者の採取した自家末梢血幹細胞中に腫瘍細胞が混入していたとの報告がある。
その他の注意
その他の注意顆粒球コロニー形成刺激因子が、数種のヒト膀胱癌及び骨肉腫細胞株に対しin vitroあるいはin vivoで増殖促進傾向を示したとの報告がある。

薬物動態

1.血漿中濃度1〜4)1〜4)
健常成人男子に本剤1.0μg/kgを単回点滴静注又は皮下投与したときの血漿中濃度の推移は、次のとおりであった。点滴静注(30分)後の消失半減期は1.40時間、AUCは21.6ng・hr/mLであった。皮下投与後の消失半減期は2.15時間、AUCは11.7ng・hr/mL、バイオアベイラビリティは0.54であった。
また、6日間連日点滴静注又は皮下投与における投与初日と6日目における血漿中濃度の推移に著明な差を認めず、蓄積性は認められなかった。
2.尿中排泄1,3)1,3)
健常成人男子に本剤3.0μg/kgを点滴静注又は本剤1.0μg/kgを皮下投与し、24時間後までの尿中濃度を測定した結果、すべて測定限界以下であった。

臨床成績

1.造血幹細胞の末梢血中への動員
末梢血幹細胞の動員ドナーに本剤を皮下投与した場合、国内一般試験ではドナー体重あたりCD34+細胞数(3×1066/kg以上)採取可能なドナーは85.7%(6/7)、海外無作為比較試験(投与量10μg/kg)では患者体重あたりCD34+細胞数(3×1066/kg以上)採取可能なドナーは88.0%(88/100)であった。また、自家末梢血幹細胞の動員患者の場合、乳癌を対象とした国内一般試験での本剤単独及びがん化学療法剤との併用によるCD34+細胞数(2×1066/kg以上)採取可能な患者は、それぞれ57.1%(4/7)、100%(6/6)であった。(社内資料)
2.造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
(1)末梢血幹細胞移植
同種末梢血幹細胞移植では急性白血病を対象とした海外無作為比較試験(投与量5μg/kg、皮下投与)、また、自家末梢血幹細胞移植では乳癌を対象とした国内一般試験及び悪性リンパ腫を対象とした海外無作為比較試験(投与量5μg/kg、皮下投与又は点滴静注)にて末梢血幹細胞移植後の好中球数の増加促進効果が認められた。同種及び自家末梢血幹細胞移植時の好中球数(≧500/mm33)の回復日数の中央値は、それぞれ13日、9〜11日であった。(社内資料)
(2)骨髄移植5,6)5,6)
同種同系骨髄移植患者を対象にプラセボを対照薬とした二重盲検比較試験の結果、本剤を点滴静注した投与群は、プラセボ投与群に比して有意な好中球数の増加促進が認められ、その有効率は本剤投与群78.1%(25/32)、プラセボ投与群35.3%(12/34)であった。また、自家骨髄移植患者を対象にした一般臨床試験においても同様に好中球数の増加促進を認め、その有効率は90.6%(29/32)であった。
3.がん化学療法による好中球減少症7〜9)7〜9)
悪性リンパ腫患者を対象にプラセボを対照薬とした二重盲検比較試験の結果、本剤の皮下投与群は、プラセボ投与群に比し有意な好中球数の回復促進効果が認められ、その有効率は本剤投与群89.3%(25/28)、プラセボ投与群13.8%(4/29)であった。
乳癌患者を対象にアデニンを対照薬とした二重盲検比較試験の結果、本剤の皮下投与群は、アデニン投与群に比し有意な好中球数の回復促進効果が認められ、その有効率は本剤投与群93.1%(27/29)、アデニン投与群14.3%(4/28)であった。
急性白血病患者を対象とした非盲検比較試験の結果、本剤を点滴静注した投与群は、非投与群に比し有意な好中球数増加効果及び感染症発生の減少が認められた。
4.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症10,11)10,11)
一般臨床試験の結果、好中球数の増加効果が認められ、その有効率は88.5%(31/35)であった。
5.骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症12)12)
一般臨床試験の結果、骨髄異形成症候群21例に対して漸増法により本剤50〜400μg/m22(通常100μg/m22)を点滴静注した場合、20例に好中球数の増加効果及び17例中6例に骨髄所見の改善が認められた。
6.再生不良性貧血に伴う好中球減少症13)13)
一般臨床試験の結果、漸増法により本剤100〜1,200μg/m22(通常400μg/m22)を点滴静注した場合、好中球数の増加効果が認められ、その有効率は67.6%(23/34)であった。
7.先天性・特発性好中球減少症14)14)
一般臨床試験の結果、本剤25〜200μg/m22(通常50μg/m22)を皮下投与した場合、好中球数の増加効果が認められ、その有効率は78.0%(32/41)であった。

薬効薬理

1.薬理作用15〜20)15〜20)
(1)好中球数増加作用
(1)好中球前駆細胞の分化・増殖促進作用、成熟好中球の骨髄からの放出作用
in vitroコロニー形成試験において、マウスの骨髄細胞を本剤存在下で培養するとき、本剤は好中球前駆細胞の分化・増殖作用を有する。また、シクロホスファミド投与による好中球減少マウスに本剤を投与するとき、末梢血好中球数の減少は防止され、骨髄中では骨髄芽球から成熟好中球まで順を追って有意な増加が認められた。
ラットに本剤を投与するとき骨髄中の成熟好中球の末梢血への放出促進効果が推測される。
(2)造血幹細胞の末梢血中への動員
正常及び抗癌剤投与マウスに本剤を投与するとき末梢血中のCFU-GM、BFU-E、CFU-Mk及びCFU-Mixの増加が認められた。(社内資料)
(3)好中球減少動物モデルでの薬理作用
マウス、ラット、イヌ及びサルを用いた好中球減少動物モデル(抗癌剤投与、造血幹細胞移植、遺伝性好中球減少症)において、好中球数の増加効果が認められた。(社内資料)
(2)好中球機能亢進作用
マウスを用いたin vitro及びex vivo試験において、本剤投与により貪食殺菌能の亢進が認められた。ラットを用いたin vitro及びex vivo試験において、本剤投与により好中球遊走能の亢進が認められた。(社内資料)
また、健常人の末梢血好中球を本剤存在下で培養するとき、FMLP刺激によるスーパーオキサイド産生亢進が認められた(in vitro)。悪性リンパ腫患者のがん化学療法施行後に本剤を投与するとき、単離した末梢血好中球において、FMLP刺激によるスーパーオキサイド産生亢進が認められた(ex vivo)。
2.作用機序21)21)
マウス骨髄細胞、ヒト好中球に対する受容体結合試験により、本剤は好中球前駆細胞から成熟好中球までの細胞に存在する受容体に特異的に結合し、好中球前駆細胞に対してはその分化・増殖を促進させ、成熟好中球に対してはその機能を亢進させると推察される。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
フィルグラスチム(遺伝子組換え)
Filgrastim(Genetical Recombination)
2.本質
遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子であり、N末端にメチオニンが結合した175個のアミノ酸残基(C845H1339N223O243S9845H1339N223O243S9;分子量:18,798.61)からなるタンパク質である。

取扱い上の注意

1.シリンジ
プランジャーロッドの無理な操作はしないこと。またバックストップは、投与終了後まで外さないこと。
できるだけ使用直前までピロー包装からシリンジを取り出さないこと。
シリンジ先端部のフィルム・チップキャップが外れている、またはシリンジの破損等の異常が認められるときは使用しないこと。

包装

グラン注射液75:1アンプル、10アンプル
グラン注射液150:1アンプル、10アンプル
グラン注射液M300:1アンプル、10アンプル
グランシリンジ75:1シリンジ、10シリンジ
グランシリンジ150:1シリンジ、10シリンジ
グランシリンジM300:1シリンジ、10シリンジ

主要文献及び文献請求先

東 純一ほか:臨床医薬 5(8),1579(1989)
東 純一ほか:臨床医薬 5(8),1605(1989)
東 純一ほか:臨床医薬 5(11),2231(1989)
東 純一ほか:臨床医薬 5(11),2253(1989)
正岡 徹ほか:今日の移植 3(3),233(1990)
正岡 徹ほか:今日の移植 3(2),169(1990)
小川一誠ほか:癌と化学療法 17(3),365(1990)
冨永 健ほか:Biotherapy 8(12),1503(1994)
大野竜三ほか:医学のあゆみ 152(12),789(1990)
木村 哲ほか:エイズジャーナル 3(2),213(1991)
木村 哲ほか:感染症学雑誌 68(9),1093(1994)
外山圭助ほか:臨床血液 31(7),937(1990)
小島勢二ほか:臨床血液 31(7),929(1990)
今宿晋作ほか:日小血会誌 4(5),420(1990)
Kabaya,K.ほか:in 8,1033(1994)
Ulich,T.R.ほか:Am.J.Pathol.133(3),630(1988)
Lothrop C.D.ほか:Blood 72(4),1324(1988)
Gillio,A.Pほか:Transplant.Proc.19,6(Suppl.7),153(1987)
Kitagawa,S.ほか:Biochem.Biophys.Res.Commun.144(3),1143(1987)
Ohsaka,A.ほか:Blood 74(8),2743(1989)
Watanabe,M.ほか:Anal.Biochem.195,38(1991)

*文献請求先・製品情報お問い合わせ先

問い合わせ先協和発酵キリン株式会社 くすり相談窓口
〒100-8185 東京都千代田区大手町1-6-1
フリーダイヤル 0120-850-150

FAX 03(3282)0102

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
協和発酵キリン株式会社
東京都千代田区大手町1-6-1

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
3399405A1027 グラン注射液75 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 75μg0.3mL1管 8635
3399405A2023 グラン注射液150 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 150μg0.6mL1管 17624
3399405A4026 グラン注射液M300 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 300μg0.7mL1管 21117
3399405G1020 グランシリンジ75 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 75μg0.3mL1筒 8477
3399405G2026 グランシリンジ150 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 150μg0.6mL1筒 16961
3399405G3022 グランシリンジM300 フィルグラスチム(遺伝子組換え) 300μg0.7mL1筒 20969

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