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薬剤師ネクスト経営塾

ヒューマリンR注100単位/mL

作成又は改訂年月

** 2015年3月改訂 (第15版)
* 2012年7月改訂

日本標準商品分類番号

87 2492

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
1993年9月

薬効分類名

抗糖尿病剤

承認等

販売名

ヒューマリンR注100単位/mL

販売名コード

2492403A4051

承認・許可番号

承認番号
22000AMX01881
商標名
Humulin R

薬価基準収載年月

2008年12月

販売開始年月

1986年1月

貯法・使用期限等

貯  法:
遮光、2〜8℃で保存
使用期限:
外箱等に表示

基準名

**日本薬局方
インスリン ヒト(遺伝子組換え)注射液

規制区分

劇薬
処方箋医薬品
(注意−医師等の処方箋により使用すること)

組成

**成分・含量
日局 インスリン ヒト(遺伝子組換え)1000単位
成分・含量

濃グリセリン        160mg
m-クレゾール         25mg
pH調節剤           適量

性状

性状・剤形:
無色澄明の液(注射剤)
pH
7.0〜7.8
浸透圧比
約0.8

一般的名称

**注射液

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
低血糖症状を呈している患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常、尿糖陽性等、糖尿病類似の症状を有する疾患(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)があることに留意すること。

用法及び用量

通常、成人では初期は1回4〜20単位を一般に毎食前に皮下注射するが、ときに回数を増やしたり、他のインスリン製剤を併用する。以後症状及び検査所見に応じて投与量を増減するが、維持量は通常成人1日4〜100単位である。
ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。
糖尿病昏睡には、必要に応じ皮下、筋肉内、静脈内注射又は持続静脈内注入を行う。

用法及び用量に関連する使用上の注意

適用にあたっては本剤の作用時間、1mL当たりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
インスリン需要の変動が激しい患者
手術、外傷、感染症等の患者
妊婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
次に掲げる低血糖を起こしやすい患者又は状態
重篤な肝又は腎機能障害
脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
下痢、嘔吐等の胃腸障害
飢餓状態、不規則な食事摂取
激しい筋肉運動
過度のアルコール摂取者
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
血糖降下作用を増強する薬剤との併用[「相互作用」の項参照]
低血糖を起こすと事故につながるおそれがある患者(高所作業、自動車の運転等の作業に従事している患者等)
自律神経障害の患者[アドレナリンの欠乏により低血糖の自覚症状が明確でないことがある。]

重要な基本的注意

インスリン製剤の使用上最も重要なことは、適応の決定と患者教育である。日常の糖尿病治療のためにインスリンを使用する場合、その注射法及び低血糖に対して患者自らも対処できるように十分指導すること。また、皮下からの吸収及び作用の発現時間は、投与部位、血流、体温、運動量等により異なるため、適切な注射法についても患者教育を十分行うこと。
急を要する場合以外は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分行ったうえで適用を考慮すること。
低血糖を起こすことがあるので、注意すること。特に、食事を摂取しなかったり、予定外の激しい運動を行った場合、低血糖を引き起こしやすい。低血糖が無処置の状態で続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。また、低血糖に関する注意について、患者及びその家族に十分徹底させること。(「副作用」の項参照)
インスリンの用量が不足した場合、高血糖を起こすことがあるので、注意すること。
高血糖が無処置の状態で続くと悪心、嘔吐、眠気、潮紅、口渇、頻尿、脱水、食欲減退、呼気のアセトン臭、ケトアシドーシス、昏睡等を起こし、重篤な転帰をとるおそれがあるので、適切な処置を行うこと。
肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合はインスリン製剤を変更するなど適切な処置を行うこと。
急激な血糖コントロールに伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は増悪、眼の屈折異常、治療後神経障害(主として有痛性)があらわれることがあるので注意すること。
他のインスリン製剤から本剤への変更により、インスリン用量の変更が必要になる可能性がある。用量の調整には、初回の投与から数週間あるいは数ヵ月間必要になることがある。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
糖尿病用薬
 ビグアナイド系薬剤
 スルホニルウレア系薬剤
 速効型インスリン分泌促進剤
 α-グルコシダーゼ阻害剤
 チアゾリジン系薬剤
 DPP-4阻害薬
 GLP-1受容体作動薬等
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
血糖降下作用が増強される。
薬剤名等
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
インスリンの分泌を促進し、糖新生を阻害する。
薬剤名等
三環系抗うつ剤
 ノルトリプチリン塩酸塩等
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。
薬剤名等
サリチル酸誘導体
 アスピリン
 エテンザミド
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
β細胞の糖に対する感受性の亢進、インスリン分泌促進により血糖降下作用を示す。また末梢で弱いインスリン様作用を有する。
薬剤名等
抗腫瘍剤
 シクロホスファミド水和物
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。
薬剤名等
β-遮断剤
 プロプラノロール塩酸塩
 アテノロール
 ピンドロール
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。
薬剤名等
クマリン系薬剤
 ワルファリンカリウム
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
クロラムフェニコール
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
ベザフィブラート
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。
薬剤名等
サルファ剤
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。
薬剤名等
シベンゾリンコハク酸塩
ジソピラミド
ピルメノール塩酸塩水和物
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。(「副作用」の項参照)
機序・危険因子
動物実験においてインスリンの分泌を促進するとの報告があり、血糖降下作用が増強される可能性がある。
薬剤名等
チアジド系利尿剤
 トリクロルメチアジド
 シクロペンチアジド
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。
薬剤名等
副腎皮質ステロイド
 プレドニゾロン
 トリアムシノロン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
末梢組織でインスリンの作用に拮抗し、また糖新生を促進する。
薬剤名等
ACTH
 テトラコサクチド酢酸塩
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
糖質コルチコイドの産生を促し、血糖上昇作用を示す。
薬剤名等
アドレナリン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
肝での糖新生の促進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制により血糖を上昇させる。
薬剤名等
グルカゴン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
肝グリコーゲン分解促進、糖新生の亢進により血糖を上昇させる。
薬剤名等
甲状腺ホルモン
 レボチロキシンナトリウム水和物
 乾燥甲状腺
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
肝での糖新生を亢進させる可能性がある。
薬剤名等
成長ホルモン
 ソマトロピン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
抗インスリン作用を有する。
薬剤名等
卵胞ホルモン
 エチニルエストラジオール
 結合型エストロゲン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。
薬剤名等
経口避妊薬
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。
薬剤名等
ニコチン酸
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
末梢でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。
薬剤名等
濃グリセリン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。
薬剤名等
イソニアジド
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
炭水化物代謝を阻害し、血糖値を上昇させる。
薬剤名等
ダナゾール
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
抗インスリン作用を有する。
薬剤名等
フェニトイン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
インスリン分泌抑制作用を有する。
薬剤名等
蛋白同化ステロイド
 メスタノロン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
オクトレオチド
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
インスリン、ソマトロピン及びグルカゴン又はうちいずれかの分泌に影響する。

副作用

副作用等発現状況の概要
承認時における安全性評価対象例1428例中27例(1.89%)に副作用が報告され、主なものは注射部位障害(13例:0.91%)であった。臨床検査値の異常変動が報告されたのは6例(0.42%)で主なものはAST(GOT)/ALT(GPT)上昇(4例:0.28%)であった。また、使用成績調査における安全性評価対象例4588例中494例(10.77%)に臨床検査値の異常変動を含む副作用が報告され、このうち主なものは低血糖等の代謝・栄養障害(445例: 9.70%)であった。
重大な副作用
低血糖:低血糖(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等)があらわれることがある。
なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。また、長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を経口摂取し、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を経口摂取すること。
経口摂取が不可能な場合はブドウ糖を静脈内に投与するか、グルカゴンを筋肉内又は静脈内投与すること。低血糖は臨床的にいったん回復したと思われる場合にも後で再発することがあるので、経過観察を継続して行うことが必要である。
アナフィラキシーショック(0.1%未満)、血管神経性浮腫(頻度不明):アナフィラキシーショック(呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身の発疹等)、血管神経性浮腫があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症:神経系:眼:注射部位:注射部位:肝臓:その他:

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、低血糖が起こりやすいので、用量に留意し、定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠した場合、あるいは妊娠が予測される場合には医師に知らせるように指導すること。妊娠中、周産期、授乳期等にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する。

小児等への投与

成長及び活動性に応じてインスリンの需要量が変化するので、定期的に検査を行うなどして投与すること。

過量投与

1.徴候・症状
低血糖は、食事、エネルギー消費又はその両方との関連で、本剤が相対的に過剰となって起こることがある。また、低血糖は臨床的にいったん回復したと思われる場合にも後で再発することがあるので、炭水化物の摂取や経過観察を継続して行うことが必要な場合がある。(「副作用」の項参照)
2.処置
低血糖の起こる時間はインスリンの種類、量等により異なるため、低血糖が発現しやすい時間帯に特に経過を観察し、適切な処置を行うこと。(「副作用」の項参照)

適用上の注意

1.調製時
本剤は緩衝液を含まない速効型製剤である。本剤は燐酸緩衝液を含むヒトインスリン製剤と混合して使用することができる。混合に際しては各製剤の1mL当たりのインスリン含有単位に注意し、混合後、直ちに皮下注射する。なお、異なるインスリン製剤の混合に際しては、各製剤ごとに付された注意を守ること。
2.投与部位
皮下注射は、腹部、大腿部、上腕部、臀部等に行う。投与部位により吸収速度が異なり、その結果作用発現時間が異なるので部位を決め、その中で注射場所を毎回変えること。前回の注射場所より2〜3cm離して注射すること。
3.保存時
凍結を避け、2〜8℃で遮光保存すること。
*使用開始後28日以内に使用すること。

その他の注意

インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある1)1)。
ピオグリタゾンと併用した場合、浮腫が多く報告されている。併用する場合には、浮腫及び心不全の徴候を十分観察しながら投与すること。

薬物動態

健康成人男子8名に本剤を0.1単位/kg皮下注射して得られた血中濃度及びそれに対応する血糖値は次のとおりである2)2)。
1.皮下注射後の血中インスリン濃度
薬物動態の表1参照
2.皮下注射後の血糖値

薬物動態の表

記号規格
投与量
nCmax(μU/mL)Tmax(min)AUC
400.1831.549.13469
1000.1829.152.73127
平均値と95%信頼区間

臨床成績

インスリン投与を必要とする糖尿病患者を対象として行われた臨床試験の成績の概要は次のとおりである。総症例は124例。ヒューマリンR注、ヒューマリンN注あるいは両製剤併用の選択は、主治医が患者の病態に応じて行い、また、個々の症例に応じて血糖コントロールに要する投与量、投与回数を用いた3)3)。
臨床成績の表1参照

臨床成績の表

評価方法n開始時前期
中期
後期
平均1日投与量(単位)11620.821.121.021.1
平均空腹時血糖値(mg/dL)103154150155161
平均HbA1c注)1168.067.958.118.27
*注)本試験で測定されたHbA1c値は、JDS値/NGSP値として標準化される前に測定された値である。

薬効薬理

1.血糖降下作用
ウサギ血糖による定量法により血糖降下作用が認められ、その力価は約27〜28単位/mgであった。
健康成人男子にヒューマリンR注は0.1単位/kgを、ヒューマリンN注は0.2単位/kgをそれぞれ1回皮下注射した結果、いずれの試験においても、血糖降下作用が認められた2)2)。
2.作用機序
下記の作用の結果として血糖が降下する4)4)。
肝臓におけるブドウ糖新生の抑制
肝臓、筋肉におけるグリコーゲン合成の促進
肝臓における解糖系の促進
培養ヒトリンパ球細胞、ラット脂肪細胞、ラット肝細胞膜におけるインスリンレセプターに対する結合、ラット脂肪細胞へのブドウ糖取り込み作用が認められた(in vitro)。

有効成分に関する理化学的知見

1.**一般名:
インスリン ヒト(遺伝子組換え)(JAN)[日局]
Insulin Human(Genetical Recombination)
2.分子式:
C257257H383383N6565O7777S66
3.分子量:
5807.57
4.構造式:
アミノ酸21個のA鎖とアミノ酸30個のB鎖が、S-S結合で連結されたポリペプチドである。
5.性 状:
白色の粉末である。水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。0.01mol/L塩酸試液又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。吸湿性である。

包装

注射剤 10mL(100単位/mL):1バイアル

主要文献及び文献請求先

Herings, R. M. C. al.:Lancet, 345, 1195(1995)
小坂樹徳 他:最新医学, 43(3), 590(1988)
小坂樹徳 他:最新医学, 43(4), 860(1988)
谷 健:インスリン−分子メカニズムから臨床へ, pp.90-95, 講談社(1996)

文献請求先

問い合わせ先 日本イーライリリー株式会社
〒651-0086 神戸市中央区磯上通7丁目1番5号

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日本イーライリリー株式会社
神戸市中央区磯上通7丁目1番5号

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2492403A4051 ヒューマリンR注100単位/mL インスリン ヒト(遺伝子組換え) 100単位1mLバイアル 311

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