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薬剤師ネクスト経営塾

酸化マグネシウム「NP」原末

作成又は改訂年月

**2015年10月改訂(第12版)
*2014年2月改訂

日本標準商品分類番号

872344

日本標準商品分類番号等

再評価結果公表年月(最新)
1982年1月

薬効分類名

制酸・緩下剤

承認等

販売名

酸化マグネシウム「NP」原末

販売名コード

2344002X1349

承認・許可番号

承認番号
22500AMX00745
商標名
Magnesium Oxide

薬価基準収載年月

2013年6月

販売開始年月

1998年1月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存、開封後吸湿注意
使用期限
使用期限等容器等に記載
注意
使用期限等「取扱い上の注意」の項参照

基準名

日本薬局方
基準名酸化マグネシウム

組成

成分・含量(1g中)
組成日本薬局方 酸化マグネシウム 1g含有

性状

製剤の性状
性状白色の粉末又は粒
分包品
性状乳白色セロポリ
識別コード
性状HD-111:0.33g
性状HD-112:0.5g
性状HD-112:0.67g
性状HD-112:1.0g

効能又は効果

用法及び用量

1.制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人には1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人には1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
3.尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人には1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
腎障害のある患者〔高マグネシウム血症を起こすおそれがある。〕(「副作用 重大な副作用」の項参照)
心機能障害のある患者〔徐脈を起こし、症状が悪化するおそれがある。〕
下痢のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
高マグネシウム血症の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
**高齢者(「高齢者への投与高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

**本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、以下の点に留意すること。(「副作用 重大な副作用」の項参照)
必要最小限の使用にとどめること。
長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。
嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
薬剤名等
テトラサイクリン系抗生物質:テトラサイクリン、ミノサイクリン等
ニューキノロン系抗菌剤:シプロフロキサシン、トスフロキサシン等
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤:エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
機序・危険因子
マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。
薬剤名等
セフジニル
**セフポドキシム プロキセチルセフポドキシム プロキセチル
ミコフェノール酸モフェチル
デラビルジン
ザルシタビン
ペニシラミン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
アジスロマイシン
セレコキシブ
ロスバスタチン
ラベプラゾール
ガバペンチン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
ジギタリス製剤:ジゴキシン、ジギトキシン等
鉄剤
フェキソフェナジン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること。
機序・危険因子
マグネシウムの吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇によると考えられる。
薬剤名等
ポリカルボフィルカルシウム
臨床症状・措置方法
ポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。
薬剤名等
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤:ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある。
機序・危険因子
マグネシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる。
薬剤名等
活性型ビタミンD3製剤33製剤:アルファカルシドール、カルシトリオール
臨床症状・措置方法
高マグネシウム血症を起こすおそれがある。
機序・危険因子
マグネシウムの消化管吸収および腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる。
薬剤名等
大量の牛乳
カルシウム製剤
臨床症状・措置方法
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
機序・危険因子
機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者
薬剤名等
ミソプロストール
臨床症状・措置方法
下痢が発現しやすくなる。
機序・危険因子
ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせる。本剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる。

副作用

副作用等発現状況の概要
本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1.高マグネシウム血症(頻度不明)
本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれ、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。
悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(処置法は「過量投与」の項参照)
その他の副作用
消化器
頻度
(頻度不明)
詳細
詳細下痢等
電解質注)注)
頻度
(頻度不明)
詳細
詳細血清マグネシウム値の上昇
注)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

**高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。

過量投与

1.徴候、症状
血清マグネシウム濃度が高値になるにつれ、深部腱反射の消失、呼吸抑制、意識障害、房室ブロックや伝導障害等の不整脈、心停止等があらわれることがある。(初期症状は「副作用 重大な副作用」の項参照)
2.処置
大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。中毒症状があらわれた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。
なお、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である。

その他の注意

長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。

薬効薬理

1.
胃内における制酸作用と腸内における緩下作用を持つ。胃酸との中和反応は次式による。
MgO+2HCl→MgCl22+H22O
制酸作用の発現に際して、二酸化炭素を発生しないため刺激のない制酸剤として奨用される。重質品は軽質品に比べ若干作用の発効が遅い。本品1gは0.1mol/L塩酸の約500mLを中和できる。本薬は水に不溶性なので、炭酸水素ナトリウムに比較すると制酸性は遅効性で、作用時間も長い。中和によって生じる塩化マグネシウムは二酸化炭素を吸収するので、炭酸水素ナトリウムと配合されることが多い。また、腸内では難吸収性の重炭酸塩又は炭酸塩となり、浸透圧維持のため腸壁から水分を奪い腸管内容物を軟化することにより緩下作用を現す。本薬は非吸収性であり、アルカローシスを生じない1)1)。

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
酸化マグネシウム(Magnesium Oxide)
2.分子式
MgO
3.分子量
40.30
4.性状
本品は白色の粉末又は粒で、においはない。
本品は水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品は希塩酸に溶ける。
本品は空気中で湿気及び二酸化炭素を吸収する。

取扱い上の注意

1.安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験〔室温(1〜30℃)、3年間〕の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、酸化マグネシウム「NP」原末は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された2)2)。

包装

FG印(細粒状)
0.33g×1,050包(3連包×350)
0.5g×1,050包(3連包×350)
0.5g×4,620包(3連包×1,540)
0.67g×1,050包(3連包×350)
0.67g×4,620包(3連包×1,540)
1.0g×1,050包(3連包×350)
1.0g×3,780包(3連包×1,260)

主要文献及び文献請求先

第十六改正日本薬局方解説書
*ニプロ(株):社内資料(安定性試験)

文献請求先

問い合わせ先「主要文献」に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
ファイザー株式会社 製品情報センター
〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7
学術情報ダイヤル 0120-664-467
FAX 03-3379-3053

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

*製造販売
ニプロ株式会社
大阪市北区本庄西3丁目9番3号
販売
ファイザー株式会社
東京都渋谷区代々木3-22-7
提携
マイラン製薬株式会社
大阪市中央区本町2丁目6番8号

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
2344002X1349 酸化マグネシウム「NP」原末 酸化マグネシウム 10g 15.1

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