リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」
- 基本情報
- 添付文書の作成又は改訂年月
- 日本標準商品分類番号
- 薬効分類名
- 承認等
- 禁忌
- 効能又は効果の情報
- 使用上の注意
- 薬物動態
- 有効成分に関する理化学的知見
- 取扱い上の注意
- 包装
- 主要文献及び文献請求先
- 製造業者又は輸入販売業者の氏名又は名称及び住所
- 薬価
- 関連する添付ファイル一覧
- **2014年5月改訂(第3版)
- *2014年1月改訂
作成又は改訂年月
- 873999
日本標準商品分類番号
- 骨粗鬆症治療剤
薬効分類名
リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」 - 3999019F2170
- 承認番号
- 22500AMX00038000
- 欧文商標名
- Risedronate Na
- 2013年6月
- 2013年6月
- 貯法
使用期限等 室温保存- 使用期限
使用期限等 外箱等に表示の使用期限内に使用すること- 日本薬局方
基準名 リセドロン酸ナトリウム錠- 劇薬
- 処方せん医薬品
説明事項 (注意−医師等の処方せんにより使用すること)-
リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」 組成
1錠中リセドロン酸ナトリウム17.5mg(リセドロン酸ナトリウム水和物として20.09mg)を含有する。
添加物として乳糖,トウモロコシデンプン,ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,マクロゴール,タルク,酸化チタン,三二酸化鉄,カルナウバロウを含有する。性状 淡紅色のフィルムコーティング錠である。
承認等
販売名
販売名コード
承認・許可番号
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
基準名
規制区分
組成
製剤の性状
表面 | 裏面 | 側面 | 重量 | 直径 | 厚さ | 本体 | 包装 |
![]() | ![]() | ![]() | 124 | 4.6×9.2 | 3.3 | リセドロン17.5 | ![]() |
- 食道狭窄又はアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害のある患者[本剤の食道通過が遅延することにより,食道局所における副作用発現の危険性が高くなる。]
- 本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 低カルシウム血症の患者[血清カルシウム値が低下し低カルシウム血症の症状が悪化するおそれがある。]
- 服用時に立位あるいは坐位を30分以上保てない患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
- 高度な腎障害のある患者[クレアチニンクリアランス値が約30mL/分未満の患者では排泄が遅延するおそれがある。]
禁忌
(次の患者には投与しないこと)- 本剤の適用にあたっては,日本骨代謝学会の原発性骨粗鬆症の診断基準等を参考に骨粗鬆症と確定診断された患者を対象とすること。
- 通常,成人にはリセドロン酸ナトリウムとして17.5mgを1週間に1回,起床時に十分量(約180mL)の水とともに経口投与する。
なお,服用後少なくとも30分は横にならず,水以外の飲食並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。 - 投与にあたっては次の点を患者に指導すること。
- 水以外の飲料(Ca,Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは他の薬剤と同時に服用すると,本剤の吸収を妨げることがあるので,起床後,最初の飲食前に服用し,かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける。
- 食道炎や食道潰瘍が報告されているので,立位あるいは坐位で,十分量(約180mL)の水とともに服用し,服用後30分は横たわらない。
- 就寝時又は起床前に服用しない。
- 口腔咽頭刺激の可能性があるので噛まずに,なめずに服用する。
- 食道疾患の症状(嚥下困難又は嚥下痛,胸骨後部の痛み,高度の持続する胸やけ等)があらわれた場合には主治医に連絡する。
- 本剤は週1回服用する薬剤であり,同一曜日に服用すること。また,本剤の服用を忘れた場合は,翌日に1錠服用し,その後はあらかじめ定めた曜日に服用すること。なお,1日に2錠服用しないこと。
効能又は効果
用法及び用量
用法及び用量に関連する使用上の注意
- 嚥下困難がある患者又は食道,胃,十二指腸の潰瘍又は食道炎等の上部消化管障害がある患者[食道通過の遅延又は上部消化管粘膜刺激による基礎疾患の悪化をきたすおそれがある。]
- 腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
- 患者の食事によるカルシウム,ビタミンDの摂取が不十分な場合は,カルシウム又はビタミンDを補給すること。ただし,カルシウム補給剤及びカルシウム,アルミニウム,マグネシウム含有製剤は,本剤の吸収を妨げることがあるので,服用時刻を変えて服用させること。(「相互作用」の項参照)
- 本剤を含むビスホスホネート系薬剤による治療を受けている患者において,顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがある。報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。リスク因子としては,悪性腫瘍,化学療法,コルチコステロイド治療,放射線療法,口腔の不衛生,歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し,必要に応じて,患者に対し適切な歯科検査を受け,侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮すること。
また,口腔内を清潔に保つこと,定期的な歯科検査を受けること,歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し,異常が認められた場合には,直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。 - ビスホスホネート系薬剤を長期使用している患者において,非外傷性の大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では,完全骨折が起こる数週間から数ヵ月前に大腿部や鼠径部等において前駆痛が認められている報告もあることから,このような症状が認められた場合には,X線検査等を行い,適切な処置を行うこと。また,両側性の骨折が生じる可能性があることから,片側で非定型骨折が起きた場合には,反対側の大腿骨の症状等を確認し,X線検査を行うなど,慎重に観察すること。X線検査時には骨皮質の肥厚等,特徴的な画像所見がみられており,そのような場合には適切な処置を行うこと。
- 骨粗鬆症の発症にエストロゲン欠乏,加齢以外の要因が関与していることもあるので,治療に際してはこのような要因を考慮する必要がある。
- 同時に摂取・服用しないこと
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 1. 上部消化管障害(頻度不明)
- 食道穿孔,食道狭窄,食道潰瘍,胃潰瘍,食道炎,十二指腸潰瘍等の上部消化管障害が報告されているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。(「禁忌」,「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
- 2. 肝機能障害,黄疸(頻度不明)
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 3. 顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明)
- 顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
- 4. 大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(頻度不明)
- 大腿骨転子下及び近位大腿骨骨幹部の非定型骨折を生じることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 以下の副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[他のビスホスホネート系薬剤と同様,生殖試験(ラット)において,低カルシウム血症による分娩障害の結果と考えられる母動物の死亡並びに胎児の骨化遅延等がみられている。]
- ビスホスホネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出されるので,妊娠する可能性のある婦人へは,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[全身循環への放出量はビスホスホネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスホスホネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。]
- 授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。[母動物(ラット)へ投与後授乳された乳児への移行がわずかに認められている。]
- **低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
- 1. 徴候・症状
- 過量投与により血清カルシウムが低下し,低カルシウム血症の症状・徴候があらわれる可能性がある。
- 2. 処置
- 吸収を抑えるために,多価陽イオンを含有する制酸剤あるいは牛乳を投与する。また,未吸収薬剤を除去するために胃洗浄を考慮する。必要に応じ,カルシウムの静脈内投与等の処置を行う。
- 1. 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)重要な基本的注意
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
同時に服用すると本剤の吸収が妨げられることがあるので,起床後,最初の飲食前に本剤を服用し,かつ服用後少なくとも30分は左記の飲食物や薬剤を摂取・服用しないよう,患者を指導すること。 | カルシウム等と錯体を形成する。 |
副作用
副作用等発現状況の概要
重大な副作用
その他の副作用
頻度不明 | |
胃不快感,便秘,上腹部痛,悪心,胃炎,下痢,腹部膨満感,消化不良(胸やけ),味覚異常,口内炎,口渇,嘔吐,食欲不振,軟便,おくび,舌炎,十二指腸炎,鼓腸,歯肉腫脹 | |
そう痒症,発疹,紅斑,蕁麻疹,皮膚炎(水疱性を含む),血管浮腫 | |
γ-GTP増加,AST(GOT)増加,ALT(GPT)増加,血中アルカリホスファターゼ増加,LDH増加 | |
霧視,眼痛,ぶどう膜炎 | |
貧血,白血球数減少,好中球数減少,リンパ球数増加 | |
めまい,頭痛,感覚減退(しびれ),傾眠,耳鳴 | |
筋・骨格痛(関節痛,背部痛,骨痛,筋痛,頸部痛等),血中カルシウム減少 | |
尿潜血陽性,倦怠感,BUN増加,血中アルカリホスファターゼ減少,血中リン減少,浮腫(顔面,四肢等),ほてり,無力症(疲労,脱力等),動悸,血圧上昇,発熱,尿中β |
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
小児等への投与
過量投与
適用上の注意
過量投与
適用上の注意
- 1. 生物学的同等性試験
- リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(リセドロン酸ナトリウムとして17.5mg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中リセドロン酸濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
1) 1)
血漿中濃度並びにAUC, Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 - 2. 溶出挙動
- リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」は,日本薬局方医薬品各条に定められたリセドロン酸ナトリウム錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
2) 2)
薬物動態
- 1. 一般名
- リセドロン酸ナトリウム水和物(Sodium Hydrate)
- 2. 化学名
- Monosodium 1-hydroxy-2-(pyridin-3-yl)ethane-1,1-diyldiphosphonate hemipentahydrate
- 3. 分子式
- C
7 7H10 10NNaO7 7P2 2・21 1/2 2H2 2O - 4. 分子量
- 350.13
- 5. 性状
- 白色の結晶性の粉末である。
水にやや溶けやすく,エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
本品は薄めた希水酸化ナトリウム試液(1→20)に溶ける。
有効成分に関する理化学的知見
- 1. 安定性試験
- 本品につき加速試験(40℃,相対湿度75%,6ヵ月)を行った結果,リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
3) 3)
取扱い上の注意
- リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」
20錠(2錠×10;PTP)
40錠(2錠×20;PTP)
包装
- 廣木忠行 他:診療と新薬,50(4),361(2013)
- 日医工株式会社 社内資料:溶出試験
- 日医工株式会社 社内資料:安定性試験
問い合わせ先 主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。
日医工株式会社 お客様サポートセンター- 〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
- フリーダイアル(0120)517-215
- Fax(076)442-8948
主要文献及び文献請求先
文献請求先
- 製造販売元
- 日医工株式会社
- 富山市総曲輪1丁目6番21
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
薬価
販売名コード | 品名 | 成分名 | 規格 | 薬価 |
---|---|---|---|---|
3999019F2170 | リセドロン酸Na錠17.5mg「日医工」 | リセドロン酸ナトリウム水和物 | 17.5mg1錠 | 263.3 |
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