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薬剤師ネクスト経営塾

ルーラン錠4mg

作成又は改訂年月

**2012年2月改訂(第16版)
*2011年3月改訂

日本標準商品分類番号

871179

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月
2009年6月
再審査結果公表年月(最新)の注意書き
国際誕生年月
2000年12月
国際誕生年月の注意書き

薬効分類名

抗精神病剤

承認等

販売名

ルーラン錠4mg

販売名コード

1179043F1032

承認・許可番号

承認番号
21900AMX01287
商標名
Lullan

薬価基準収載年月

2007年12月

販売開始年月

2001年2月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期限
使用期限等外箱等に記載

規制区分

劇薬
処方せん医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方せんにより使用すること

組成

有効成分(1錠中)
組成ペロスピロン塩酸塩として4mg(ペロスピロン塩酸塩水和物 4.31mg)
添加物
組成乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、濃グリセリン、シリコーン樹脂、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、トウモロコシ油、酸化チタン、カルナウバロウ

性状

色・剤形
性状白色〜帯黄白色のフィルムコート錠
外形
性状
大きさ
性状直径 約7mm
識別コード
性状@057

販売名

ルーラン錠8mg

販売名コード

1179043F2039

承認・許可番号

承認番号
21900AMX01288
商標名
Lullan

薬価基準収載年月

2007年12月

販売開始年月

2001年2月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期限
使用期限等外箱等に記載

規制区分

劇薬
処方せん医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方せんにより使用すること

組成

有効成分(1錠中)
組成ペロスピロン塩酸塩として8mg(ペロスピロン塩酸塩水和物 8.62mg)
添加物
組成乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、濃グリセリン、シリコーン樹脂、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、トウモロコシ油、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

性状

色・剤形
性状割線を施した淡黄色のフィルムコート錠
外形
性状
大きさ
性状直径 約7mm
識別コード
性状@058

販売名

ルーラン錠16mg

販売名コード

1179043F3027

承認・許可番号

承認番号
22000AMX00849
商標名
Lullan

薬価基準収載年月

2008年7月

販売開始年月

2008年7月

貯法・使用期限等

貯法
使用期限等室温保存
使用期限
使用期限等外箱等に記載

規制区分

劇薬
処方せん医薬品注)
説明事項注)注意−医師等の処方せんにより使用すること

組成

有効成分(1錠中)
組成ペロスピロン塩酸塩として16mg(ペロスピロン塩酸塩水和物 17.24mg)
添加物
組成乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、濃グリセリン、酸化チタン、カルナウバロウ

性状

色・剤形
性状割線を施した白色〜帯黄白色のフィルムコート錠
外形
性状
大きさ
性状長径 約13mm
短径 約5.5mm
識別コード
性状DS059

一般的名称

ペロスピロン塩酸塩錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
1.
昏睡状態の患者〔昏睡状態を悪化させるおそれがある。〕
2.
バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者〔中枢神経抑制作用が増強される。〕
3.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4.
アドレナリンを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕

効能又は効果

用法及び用量

1.
通常、ペロスピロン塩酸塩として成人1回4mg1日3回より始め、徐々に増量する。
維持量として1日12〜48mgを3回に分けて食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は48mgを超えないこと。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
1.
肝障害のある患者〔肝障害モデル動物(ラット)で本剤の血中濃度の増大が認められている。〕
2.
腎障害のある患者〔腎障害モデル動物(ラット)で本剤の血中濃度の増大が認められている。〕
3.
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
4.
心・血管疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者〔一過性の血圧降下があらわれることがある。〕
5.
パーキンソン病のある患者〔錐体外路症状が悪化するおそれがある。〕
6.
てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者〔痙攣閾値を低下させるおそれがある。〕
7.
小児〔「小児等への投与」の項参照〕
8.
薬物過敏症の患者
9.
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者〔悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。〕
10.
自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
11.
糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者〔血糖値が上昇することがある。〕

重要な基本的注意

1.
悪性症候群(Syndrome malin)の発現に伴いCK(CPK)が上昇すること、また、本剤によりCK(CPK)が高くなる場合があることから、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、他の抗精神病薬において、急激な増量により悪性症候群(Syndrome malin)があらわれたとの報告がある。
2.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
3.
興奮、非協調性、緊張、衝動性の調節障害等の陽性症状を悪化させることがあるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。
4.
本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することが考えられるので注意すること。
5.
本剤の吸収は食事の影響を受けやすいので、食後に服用するよう指導すること。(空腹時投与の吸収は、食後投与と比較して低下する。「薬物動態」の項参照)本剤は肝酵素により代謝を受けやすく、血中濃度が変動しやすいため、特に肝及び腎障害のある患者(「慎重投与」の項参照)、高齢者(「高齢者への投与」の項参照)、マクロライド系抗生物質等の代謝阻害剤併用中の患者(「相互作用」の項参照)では、血中濃度が高くなる可能性があるので、観察を十分に行い慎重に投与すること。
6.
本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。〔「慎重投与」、「重大な副作用」の項参照〕
7.
本剤の投与に際し、あらかじめ上記(6)の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。〔「慎重投与」、「重大な副作用」の項参照〕
8.
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。〔「重大な副作用」の項参照〕

相互作用

併用禁忌

併用禁忌
(併用しないこと)
アドレナリン
 ボスミン
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用により、β受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

併用注意

(併用に注意すること)
薬剤名等
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)
臨床症状・措置方法
相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
ともに中枢神経抑制作用を有する。
薬剤名等
ドパミン作動薬(レボドパ製剤、ブロモクリプチン)
臨床症状・措置方法
相互に作用が減弱することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤はドパミン受容体遮断作用を有する。
薬剤名等
降圧剤
臨床症状・措置方法
相互に降圧作用を増強する可能性があるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
ともに降圧作用を有する。
薬剤名等
ドンペリドン、メトクロプラミド
臨床症状・措置方法
内分泌機能調節異常又は錐体外路症状が発現しやすくなることがある。
機序・危険因子
ともにドパミン受容体遮断作用を有する。
薬剤名等
アルコール(飲酒)
臨床症状・措置方法
相互に中枢神経抑制作用を増強することがある。
機序・危険因子
ともに中枢神経抑制作用を有する。
薬剤名等
H22受容体遮断薬(シメチジン等)
臨床症状・措置方法
相互に胃液分泌抑制作用を増強する可能性があるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
機序・危険因子
ともに胃液分泌抑制作用を有する。
薬剤名等
P450の分子種3A4の選択的阻害剤(マクロライド系抗生物質等)
臨床症状・措置方法
本剤による副作用が強くあらわれる可能性があるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。
薬剤名等
P450の分子種3A4によって代謝される薬剤(シサプリド、トリアゾラム等)
臨床症状・措置方法
P450の分子種3A4によって代謝される薬剤及び本剤による副作用が強くあらわれる可能性があるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤とこれら併用薬剤の代謝酵素が同じ(P450の分子種3A4)であるため、代謝を競合的に阻害する可能性がある。

副作用

副作用等発現状況の概要
1.
承認時までの調査において副作用は429例中267例(62.2%)に認められている。その主なものはアカシジア110件(25.6%)、振戦65件(15.2%)、筋強剛52件(12.1%)、構音障害45件(10.5%)等の錐体外路症状、不眠98件(22.8%)、眠気62件(14.5%)等の精神神経症状であった。副作用としての臨床検査値の異常は、プロラクチンの上昇27.5%(28件/102例)、CK(CPK)の上昇7.2%(23件/318例)、AST(GOT)の上昇3.4%(13件/381例)、ALT(GPT)の上昇3.4%(13件/381例)等であった。
市販後の特定使用成績調査1,526例中310例(20.3%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用はアカシジア38件(2.5%)、眠気33件(2.2%)、不眠28件(1.8%)等であった。(再審査終了時)
重大な副作用
1.悪性症候群(Syndrome malin)(0.1〜1%未満)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡することがある。
2.遅発性ジスキネジア(0.1〜1%未満)
長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合は減量又は中止を考慮すること。なお、投与中止後も症状が持続することがある。
3.麻痺性イレウス(0.1〜1%未満)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止すること。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐が不顕性化することが考えられるので注意すること。
4.抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(0.1〜1%未満)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。なお、抗精神病薬の高用量、長期間投与がSIADH発現の危険因子になるとの報告がある。
5.痙攣(頻度不明)
痙攣があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.横紋筋融解症(頻度不明)
横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
7.無顆粒球症、白血球減少(頻度不明)
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8.高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)
高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがある。口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。〔「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照〕
9.肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
頻度
その他の副作用
その他の副作用
循環器※1)※1)
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要心悸亢進、胸内苦悶感、血圧低下、頻脈、心室性期外収縮、徐脈
循環器※1)※1)
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要血圧上昇
錐体外路症状※2)※2)
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎、仮面様顔貌、寡黙寡動、歩行障害等)、アカシジア(静坐不能)、ジスキネジア(口周部・四肢等の不随意運動、構音障害、嚥下障害等)、ジストニア(斜頚、眼球上転発作等)
肝臓
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要 AST(GOT)、ALT(GPT)上昇
肝臓
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要ALP、γ-GTP、LDH上昇
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要視力障害、眼のかすみ
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要角膜びらん
過敏症※3)※3)
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要発疹
過敏症※3)※3)
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要紅斑
消化器
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要便秘、悪心・嘔吐、食欲減退
消化器
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要食欲亢進、腹部不快感、下痢、腹痛
内分泌
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要プロラクチン上昇
内分泌
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要月経異常、乳汁分泌
泌尿器
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要排尿障害
泌尿器
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要頻尿
血液※4)※4)
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要白血球増加、白血球減少、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、血小板減少、白血球分類異常
血液※4)※4)
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要赤血球増加、ヘモグロビン増加、ヘマトクリット増加
精神神経系
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要不眠、眠気、焦燥・不安、興奮・易刺激性、めまい・ふらつき、過度鎮静、頭重・頭痛、〈痙攣発作〉
精神神経系
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要うつ状態、躁状態、自殺企図、精神病症状の増悪、妄想、幻覚、衝動行為、思考異常、頭部異常感、しびれ感
精神神経系
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要眼瞼下垂、頭鳴
その他
頻度
1%以上又は頻度不明(頻度不明は〈 〉内)
副作用の概要
副作用の概要脱力倦怠感、口渇、CK(CPK)上昇
その他
頻度
0.1〜1%未満
副作用の概要
副作用の概要無力感、発汗、発熱、ほてり(顔面紅潮)、射精障害、鼻閉、体重増加、水中毒、多飲症、総コレステロール上昇、総蛋白低下、尿蛋白、尿糖
その他
頻度
0.1%未満
副作用の概要
副作用の概要気分不快感、喀痰、総コレステロール低下、血清ナトリウム低下、血清クロール低下、尿ウロビリノーゲン、血糖上昇
※1)観察を十分に行い、慎重に投与すること。
※2)症状があらわれた場合には、必要に応じて減量又は抗パーキンソン薬の投与等、適切な処置を行うこと。
※3)症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
※4)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止すること。

高齢者への投与

1.
高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、また、一般に生理機能が低下しており、動物実験(ラット)で老齢動物、肝障害及び腎障害モデル動物において血清中濃度の増大等が認められているので、少量(1回4mg)から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
*妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。〕
2.
授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁移行が認められている。〕

小児等への投与

1.
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

適用上の注意

1.薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

その他の注意

1.
本剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。
2.
外国で実施された認知症に関連した精神病症状(承認外効能・効果)を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、類薬の非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告がある。また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある。
3.
げっ歯類(マウス、ラット)のがん原性試験において、乳腺腫瘍(雌マウス100mg/kg以上で腺癌、雌マウス300mg/kg以上で腺棘細胞腫、雌ラット5mg/kg以上で腺癌)、下垂体腫瘍(雌マウス300mg/kg以上で前葉腺腫)及び膵臓内分泌部腫瘍(雄ラット15mg/kg以上で島細胞腺腫)の発生頻度の上昇が報告されている。これらの所見は、プロラクチンに関連した変化として、げっ歯類ではよく知られている。なお、ヒトにおけるプロラクチン上昇と腫瘍発生との関連については、明確にはわかっていないが、種々の疫学調査の結果では、ヒトにおけるこの種の薬剤の長期間投与と腫瘍発生との関連性は示されていない。
4.
動物(雌ラット)の慢性毒性試験において、1mg/kg以上で骨量(骨密度)の減少を伴う病理組織学的な骨梁減少が認められた。これらの所見はプロラクチン上昇に起因するエストロゲン分泌抑制に基づく変化と考えられ、他の抗精神病薬(ハロペリドール等)でも認められている。

薬物動態

1.血清中濃度
健常成人にペロスピロン1,2,4及び8mgを単回経口投与したとき、血清中ペロスピロン濃度の最高値は投与後0.5〜4時間に認められ、その濃度(Cmax)は投与量に対応して上昇した。1)1)
健常成人に8mgを単回経口投与したとき、血清中ペロスピロン濃度のCmaxは2.2〜5.7ng/mL、Tmaxは1.4〜2.3hr、AUCは10.1〜15.7ng・hr/mLであり、消失は二相性を示し、投与後6時間前後まではt1/21/2α1〜3時間、それ以降はt1/21/2β5〜8時間であった。
健常成人に1日1回4mgを3日間反復経口投与したとき、血清中ペロスピロンのCmax、AUC及びt1/21/2は投与1日目と3日目で大差なく、反復投与により、上昇や低下あるいは生物学的半減期の変化はないと考えられた。1)1)
健常成人に1回2mgを経口投与したとき、食後投与におけるCmax及びAUCはそれぞれ絶食下投与の1.6倍及び2.4倍となった。
後期第II相試験で患者に1回4〜32mg、1日用量として12〜96mgを4週間あるいは8週間反復投与したとき、血清中ペロスピロンの濃度を同投与量で比較すると投与開始後4週目と8週目で大差なく、また、血清中ペロスピロン濃度の平均値は用量依存的に上昇する傾向を示した。第I相臨床試験における健常人の反復投与で示唆されたように、患者での長期投与においても蓄積性を示唆する血中濃度の変動はないと考えられた。2)2)
2.排泄
健常成人に4mg及び8mgを単回経口投与後24時間までにペロスピロンは投与量の約0.3%が未変化体として尿中に排泄された。1〜8mg投与において、ペロスピロンの尿中排泄率に投与量による変動は認められなかった。1)1)
健常成人に1日1回、4mgを3日間反復経口投与したとき、投与1,2及び3日目の投与後24時間までの尿中排泄率は大差なく、ペロスピロン反復投与による排泄の変動はないと考えられた。1)1)
3.代謝
各種動物で同定あるいは推定された12種の代謝物(1,2-シクロヘキサンジカルボキシイミドの水酸化体、ブチレン鎖とピペラジンのN-脱アルキルによる開裂体、イソチアゾール環のS-酸化体等)3)3)及びペロスピロンについて検討した結果、10種の代謝物がヒトにおいても血清及び尿中に認められた。
血清中ペロスピロン濃度がCmaxを示す投与後1時間の血清中で、最も濃度が高い代謝物は1-水酸化ペロスピロンで、ペロスピロンの約3倍の濃度であり、また、投与後8時間までの尿には、1-水酸化ペロスピロンが最も多く排泄された。
薬物相互作用については、CYP3A4の特異的阻害剤であるケトコナゾールにより、ペロスピロンのヒト肝ミクロソームにおける代謝が強く阻害された。
4.(参考)動物における吸収、分布、代謝、排泄(ラット、サル)
動物に1414C標識ペロスピロンを経口投与した時と静脈内投与した時の尿中排泄率の比から推定した吸収率は、ラットでは約80%、サルでは約90%であり、いずれの動物においても消化管からの吸収は良好であると考えられた。4)〜6)4)〜6)
投与放射能は速やかに組織に分布し、ほとんどの組織で血清中よりも高い濃度を示した。
また、投与放射能は、ラットでは尿中に22%、糞中に74%、胆汁中に約40%が排泄され、サルでは尿中に40%、糞中に46%が排泄された。4),6),7)4),6),7)
20ヵ月齢ラット、肝障害ラット及び腎障害ラットでは、肝臓及び腎臓の機能低下によると考えられる血清中放射能及びペロスピロン濃度のAUCの上昇傾向が認められた。8)8)

臨床成績

1.
二重盲検比較試験を含む臨床成績の概要は次のとおりであった。2),9)〜12)2),9)〜12)
(1)臨床効果
統合失調症に対する中等度以上の改善率は、48.3%(173/358例:12〜48mg投与例について集計)であった。その内、解体型、妄想型及び残遺型で充分な改善率が得られた。また、幻覚・妄想を前景とした場合には、28〜48mg/日までの高用量が、自発性欠如・感情鈍麻を前景とする場合は12〜24mg/日の低用量が有効であった。また、二重盲検比較試験によって統合失調症に対する本剤の有用性が認められた。

薬効薬理

1.薬理作用
(1)
ドパミン2受容体の遮断により、ラット及びマウスでのメタンフェタミン又はアポモルヒネによる興奮や常同行動等の行動変化並びにラットでの条件回避反応を抑制し、これらの効力はハロペリドールの約1/3〜1/5であった。13),14)13),14)
(2)
セロトニン2受容体の遮断により、ラットでのトリプタミン又はp-クロロアンフェタミンによる前肢けいれんや体温上昇等の行動変化を抑制し、その効力はハロペリドールに比べ10倍以上強力であった。13),14)13),14)また、ラットでの恐怖条件付けすくみ行動試験(情緒障害モデル)で心理ストレスによるすくみ行動(無動症状)の発現を抑制した。15)15)
(3)
ラット及びマウスでのカタレプシー誘発作用、マウスでのブラジキネジア(寡動)誘発作用はハロペリドールの1/10以下であった。13),16)13),16)
2.作用機序
ラット脳内でのドパミン代謝回転又はFos蛋白発現を指標とした作用機序の検討から、錐体外路症状との関連が深いとされている線条体に対する作用選択性がハロペリドールに比べ弱いことが示唆された。17),18)17),18)

有効成分に関する理化学的知見

1.一般名
ペロスピロン塩酸塩水和物(塩酸ペロスピロン 水和物)
Perospirone Hydrate
2.化学名
cis-N-[4-[4-(1,2-benzisothiazol-3-yl)-1-piperazinyl]butyl]cyclohexane-1,2-dicarboximide dihydrate
3.構造式
4.分子式
C2323H3030N44O22S・HCl・2H22O(499.07)
5.性状
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けにくく、水に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
6.融点
98℃付近で溶け始め、120℃付近で固化し、185℃付近より再び溶け始め、190℃付近で澄明となった。

包装

ルーラン錠4mg:[PTP]100錠(10錠×10),[PTP]1000錠(10錠×100),[バラ]1000錠
ルーラン錠8mg:[PTP]100錠(10錠×10),[PTP]1000錠(10錠×100),[バラ]1000錠
**ルーラン錠16mg:[PTP]100錠(10錠×10),[バラ]500錠

主要文献及び文献請求先

稲永和豊ほかほか:基礎と臨床, 31:2113,1997.
村崎光邦ほかほか:基礎と臨床, 31:2181,1997.
藤本恵一ほかほか:基礎と臨床, 31:581,1997.
水野佳子ほかほか:基礎と臨床, 31:543,1997.
水野佳子ほかほか:基礎と臨床, 31:737,1997
水野佳子ほかほか:基礎と臨床, 31:799,1997.
水野佳子ほかほか:基礎と臨床, 31:811,1997.
水野佳子ほかほか:基礎と臨床, 31:707,1997.
村崎光邦ほかほか:基礎と臨床, 31:2159,1997.
村崎光邦ほかほか:基礎と臨床, 31:2207,1997.
村崎光邦ほかほか:臨床評価, 24:159,1997.
工藤義雄ほかほか:臨床評価, 24:207,1997.
Hirose A. al.:Jpn. J. Pharmacol., 53:321,1990.
徳田久美子ほかほか:基礎と臨床, 31:853,1997.
Ishida-Tokuda K. al.:Jpn. J. Pharmacol., 72:119,1996.
Ohno Y. al.:Pharmacol. Biochem. Behav., 49:19,1994.
Maruoka Y. al.:Jpn. J. Pharmacol., 62:419,1993.
Ishibashi T. al.:Eur. J. Pharmacol., 303:247,1996.

製品に関するお問い合わせ先・文献請求先

製品に関するお問い合わせ先大日本住友製薬株式会社
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製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
大日本住友製薬株式会社
大阪市中央区道修町2-6-8

薬価

販売名コード 品名 成分名 規格 薬価
1179043F1032 ルーラン錠4mg ペロスピロン塩酸塩水和物 4mg1錠 17.8
1179043F2039 ルーラン錠8mg ペロスピロン塩酸塩水和物 8mg1錠 33.3
1179043F3027 ルーラン錠16mg ペロスピロン塩酸塩水和物 16mg1錠 61.7

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