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薬剤師ネクスト経営塾

信頼を取り戻すには最低2年かかる

07imgネットのある記事が目に留まった。お薬手帳を断ることで薬代を節約しようする動きが拡がっているようだ。この記事の前にもIT企業の調査による20円節約の報道。さらに、risfaxのサイトには簡易お薬手帳への批判が事細かに書かれてある。これらの報道は決して薬局への追い風にはならないだろう。

では、なぜお薬手帳を断る動きがあるのだろうか。以前からお薬手帳不要論は少なからずあったが、自分は平成24年度改定を契機に高まったと考えている。

ご存知の通り、東日本大震災の教訓からお薬手帳の重要性が再認識された。当時の改定で薬剤情報提供料が薬剤服用歴管理料に包括化されたが、お薬手帳を勧めやすい土壌ができた。にも関わらず、一部の薬局では次のような説明をしていた。

『お薬手帳を持つことが義務になりました』
何の説明もなく、義務と言われてお薬手帳を受け取る患者。自分が患者なら、そんなお薬手帳に疑問を抱いてしまう。算定要件上は『患者の求めに応じて』がなくなっただけなのに。

こんなことを2年も続けていた。お薬手帳不要論が高まることは容易に想像できる。
そして平成26年度改定。懲りもせず、今度は簡易お薬手帳という手法に打って出た。
本当にこれがお薬手帳の正しい形なのだろうか。

昨年話題になったTVドラマの1つに『半沢直樹』がある。第6話で銀行のあるべき姿について、大和田常務と激論を交わす場面なのだが、これを見ていて薬局にも同じことが言えると気がついた。その箇所を薬局に置き換えてご紹介する。

『競争に負けるわけにはいかない、派閥争いも大いに結構です。ですが、1つ忘れてはならないことがある。それは、我々薬剤師は薬局を守るためではなく、この国で働く人々のために仕事をしてるということです。薬局のための国民ではなく、国民のための薬局でなければならない。その思想を忘れてはならないんです。』

ある会社の取締役に、このまま簡易お薬手帳を続けるのかと尋ねてみた。今回の改定が厳しいものだったので経営上やむなく続けるとのこと。
我々はすでに2年間を浪費している。平成28年度改正で手痛い『倍返し』にならないよう、今から行動しなければならないのではないか。

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