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薬剤師ネクスト経営塾

仮免許

記念すべき第100回目の国家試験は合格者9,044名、合格率63.17%で幕を下ろした。

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このコラムをご覧になっている方は、補正前の合格率が50%を切っていたのはご存知だと思う。自分の母校である、新潟薬科大学の自己採点の結果は約35%。それが4週間後の合格発表では51.00%(新卒53.70%、既卒49.25%)であった。実に約48名の新薬剤師が下駄を履いて誕生したわけだ。全国でいえば、2,602名程度の仮免許と言われても仕方ない薬剤師がその職務にあたる。一体どこに問題があったのだろうか。

振り返り

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今回の国家試験は前代未聞の高下駄が登場したわけだが、もうこのようなことは2度とないだろう。少なくとも今回の下駄でさえ国家試験の信頼を揺るがしかねない。それだけ来年の国家試験を受ける学生のプレッシャーは相当なものだと思う。
新6年生のなかにはかなり気落ちしている生徒もいると聞く。『大変な学部に来ちゃったなぁ』といった具合に。確かに来年、先輩の65%が落ちる試験に受ける、大学側は合格率を上げたいという環境にあればそう考えても仕方ないかもしれない。
しかし、誰も頼んで6年間も学費がかかる学部に進学させたわけではない。自らの意思で薬学部を選んでいるはずだ。たとえ自大学の合格率が低くても、問題は自分が受かるか受からないかである。

今回の試験では、基礎科目で苦しんだと聞く。しかし、不得意かどうかは今に始まったことではない。出来ないのなら自分でなんとかするしかない。何も親は薬学学士を取ってほしくて6年間も学生生活を送らせたわけではない。当然、薬剤師になってほしくて大学に行かせている。大学に対しても薬剤師免許が取れると思って通わせている。大学もいくら高い理想を掲げても、合格率が低いようでは質の高い高校生は受験しに来ない。例え『予備校化』と言われようが、背に腹は代えられない。

勝手な憶測だが、実習から国家試験まで期間が空きすぎではないのだろうか。現在の実務実習制度では、実習終了後から国家試験まで1~1年4ヶ月空いている。4年制のころは国家試験まで5~8ヶ月だった。実習で現場に行き高い意識を獲得しても、間が空けばその意識を維持するのが難しい。大学は実習後も、本人の臨床に対する意識を高める工夫も必要だと考える。また、就職先にとっても国家試験に受かってもらわなければ何の意味もない。内定者へのフォローも今後は課題になると感じている。

ただ結局のところ、学生本人の『何が何でも薬剤師になってやる』という意識が一番問題なのではないだろうか。

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